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前歯の位置決めについて(日本矯正歯科学会のご報告)【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】 (2025年10月2日)

第84回日本矯正歯科学会学術大会に参加して

先日、日本矯正歯科学会に参加して参りました。日々、臨床に取り組んでいますが、新たな知見や考え方に触れる滅多にない良い機会になります。また、医療技術の進歩は早く、新しいことへ挑戦しようというモチベーションにもなります。

今回の学会で改めて勉強になったのが、「前歯の位置決め」に関する講演でした。3名の著名な方々の、前歯の位置決め、すなわち「治療後の前歯の位置をどこにするか=治療のゴール」についての考え方が示されていました。

位置決めについては色々な考え方があります。正解はありませんが、一般的には、以下の点から位置決めを行います。

①セファログラムグラム(顔の骨格を横から撮影した画像)の計測値

分析方法は非常に多岐に渡りますが、私は下顎前歯の歯軸を基準に考えるやり方をとっています。

②側貌(横顔)と正貌(スマイル時の歯の見え方)

E-Lineなどの基準値を参考にしています。

③咬合機能(適切な前歯の咬み合わせを作る)

④個々の患者さんの要望や状況

これらを組み合わせて治療計画を立てます。これらのさじ加減(カスタマイズ)がとても大切です。今回はこのさじ加減について、先生方の考え方を示されていました。

特に難しいと思ったのは長期症例の経過観察の発表で、患者さんは必ず、年をとります。つまり骨格は変わらなくても、口の周りの軟組織、頬、口角の状態は変化します。

どのように変化するかは分かりません。一般的に良いと思われていた基準を満たした仕上がりであっても、それが数十年後はどうなのかは分かりません。またレントゲン上、前歯の位置が適切と思われていても、唇の位置、歯の見え方が本当に適切かはまだ検討の余地があります。

長期経過は当然、どんな先生でも未経験で、また長期症例では資料の一貫性や種々のバイアスの問題(経過に不満の方は通院しなくなる)もあります。そのため統一見解が得られておらず、先人達の経験則をもとに診断を考えているのが現状です。ここがまだ矯正歯科学の未発達な点です。

近年ではフェイススキャナーが海外を中心に導入し始めています。今までより正確にこの前歯の位置決めと軟組織の変化について、研究が進むと思われます。企業出展ブースではたくさんのフェイススキャナーが展示されていました。当院ではまだ発売前の機器ですが、注目しているものがあり、上市し次第、導入をする予定です。

矯正の世界では韓国の先生方の発表が本当に熱量があり、内容も的確、また医療技術も完全に日本の先を行っているように感じます。よく、美容大国と言われますが、矯正治療、前歯の位置に対する期待も大きいようで、それが矯正歯科医学の進歩を牽引しているようです。

これらを含め、非常に学ぶ機会の多い学会でした。この学びを明日からの臨床に活かしていきたいと思っています。

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

📍 石岡みらい矯正歯科

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

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