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口呼吸と歯並びについて (2025年11月29日)

口呼吸と歯並びに関連、悪影響があるって知っていましたか?

 

子どもが「いつも口をポカンとあけている」「寝ているときにいびきをかく」「鼻がつまっているようだ」と感じたことはありませんか?

実はその「口呼吸」、ただの「楽な呼吸スタイル」ではなく、将来の“歯並び”や“かみ合わせ(咬合)”、そして“顎や顔の成長”に大きな影響を与える可能性があるのです。

近年の多くの研究が、「口呼吸」と「不正咬合(凸凹の歯並び、出っ歯、受け口、開咬など)」の強い関連を報告しています。 

特に成長発育期(子ども~思春期)においては、鼻呼吸がうまくできず“慢性的な口呼吸”が続くと、顎や歯列の成長バランスが崩れ、不正咬合を引き起こすリスクが高くなることが知られています。 

こんにちは。石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。本日は、この口呼吸が及ぼす歯並びの悪影響について、お伝えできればと思います。

 

口呼吸が歯並びに及ぼす悪影響

1.口呼吸が歯並びに及ぼす悪影響 ― なぜ「ポカン口=将来の不正咬合リスク」なのか

・顎骨の成長パターンの変化

複数の調査により、鼻での呼吸が阻害された状態が続くことで、顎骨の理想的な成長バランスが崩れ、結果として「でこぼこ」「出っ歯」「受け口」「開咬」などの不正咬合になりやすいのです。  

↑ 口呼吸のある方の代表的な横顔。口を開けることで、下顎が時計回りに回転し、下顎が後ろに下がり、相対的に出っ歯に見えます

 

・その理由は?

口呼吸では、舌が常に低い位置(口底近く)になりやすく、上あごの幅が十分に広がらない(側方成長が抑制される)傾向があります。これは、舌が正しい位置(口蓋と呼ばれる上顎の天井、あげの部分)にあることで、歯列を横に広げる力をかけているからです。

↑ 舌の力によって歯列は横に成長するとされています

 

この正しい舌の位置が得られないと、歯の並び(歯列弓)が狭くなり、叢生(歯のデコボコ)、咬み合わせのずれなどが起きやすくなります。  

↑ 口の呼吸の方の代表的な歯列の形態。狭くなり、前歯が前突します。

 

・矯正治療の必要性・難易度の増加

成長期に口呼吸が改善されず不正咬合が定着すると、将来の矯正治療がより複雑になったり、治療後も後戻りしやすかったりする可能性があります。  

逆に言えば、「口呼吸を放置しない」「早期に気づき対処する」ことは、不正咬合の予防・あるいは将来的な矯正治療の成功率向上につながると考えられます。

 

口呼吸が身体へ及ぼす悪影響

2.口呼吸が身体へ及ぼす悪影響  ― 歯並びだけじゃない「全身への波及」

口呼吸は、単に歯や顎の問題だけでなく、全身の健康にも関連します。

たとえば、口腔機能や口腔衛生への悪影響を及ぼします。口呼吸だと口の中が乾燥しやすく、唾液による自浄作用が不十分となり、「むし歯」「歯周病」「口臭」のリスクが高まる可能性があります。  唾液には、むし歯、歯周病に対する免疫物質が含まれていて、それが減ってしまうためです。

 

また、睡眠時無呼吸症候群(SDB)や、いびき、睡眠の質の低下、慢性的な疲れや集中力低下、注意力散漫(ADD/ADHD様症状)など、呼吸機能の問題から起きる全身的・生活の質の問題も指摘されています。

  

加えて、誤った舌や口周囲筋の使い方が続けば、咀嚼機能や嚥下機能、発音や滑舌にも影響を与える可能性もあります。これは矯正治療中・治療後の安定や機能回復という観点からも重要です。  

 

鼻の通りをよくするためには

3.鼻の通りをよくするためには ― 簡潔にできる対策

では、口呼吸による悪影響を防ぐために、日常でできることは何でしょうか?以下のような対策が考えられます:

①耳鼻科受診
アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド/扁桃肥大などがあれば、鼻呼吸を妨げる原因となるため、まずは適切な治療を検討します。

 

②鼻呼吸トレーニング
舌を正しい位置(上あごの口蓋側)に戻す、口唇や頬の筋肉を使う練習、正しい嚥下や発音の練習などを、言語聴覚士・MFT(口腔筋機能療法)専門家と協力して行います。

 

③生活習慣の見直し
寝るときの姿勢、アレルギー要因(ハウスダスト、ダニ、花粉など)のコントロール、十分な水分摂取、室内の湿度管理など、鼻・上気道を確保しやすい環境づくりを心がけます。

 

まとめ

 

口呼吸は「ただの呼吸習慣」ではなく、子どもの顎や歯並びの成長に大きな影響を与えるリスク要因です。

特に成長期においては、慢性的な口呼吸が「不正咬合」「顎変形」「顔貌の変化」を引き起こす可能性があるという多くの研究があります。

さらに、口呼吸はむし歯・歯周病・口臭、睡眠の質の低下、咀嚼・嚥下・発音への影響など、歯並びだけに留まらず全身的な健康にも関与します。

だからこそ、早期発見・原因の除去・鼻呼吸改善・必要に応じた矯正治療など、予防的なアプローチが大切です。

当院では、初診相談や矯正相談の際に「口呼吸の有無」「鼻の通り」「舌・口腔習癖」「鼻炎・アレルギー歴」をしっかりお聞きし、必要に応じて耳鼻科との連携やMFTをご提案しています。

 

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Q & A

 

Q1. 口呼吸をやめさせれば、必ず歯並びはよくなるの?

A: 残念ながら「絶対に」とは言えません。なぜなら、顎や歯列の成長には遺伝的要因・骨格的要因・習癖・生活環境など、多くの因子が関わっているからです。ただし、口呼吸という“環境的・機能的なリスク”をできるだけ早く取り除くことで、将来の不正咬合リスクを減らし、矯正治療の予後を良くする可能性は高まります。

Q2. 子どもが「たまに口を開ける」だけでも問題?

A: たまの口呼吸であれば大きな問題ではないこともあります。ただ、「慢性的」「習慣的」に口呼吸があるか、舌の位置が低い、唇がいつも開いている、いびきがある、鼻が詰まりやすい、といった「口腔習癖」「鼻呼吸不良」の傾向がある場合は注意が必要です。特に成長期の子どもでは早めにチェックする価値があります。

Q3. 大人でも口呼吸の影響がある?

A: 顎や骨格の成長は子どものときほど活発ではありませんが、口呼吸による口腔乾燥、むし歯・歯周病リスク、睡眠時の呼吸障害、舌・口腔筋のアンバランスなどは大人でも問題になり得ます。また、矯正治療中や後の安定性にも影響することがあります。

Q4. 鼻がつまっているけど「鼻で呼吸して」と言ってもできない…どうすれば?

A: まずは原因を調べることが大切です。アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド/扁桃肥大などがあれば耳鼻科で適切な診断・治療を受けてください。その上で、マイオファンクショナル療法(舌のトレーニング、正しい嚥下、口周囲筋の強化など)や、場合によっては矯正による顎・歯列の拡大を検討します。

Q5. 矯正治療中・後に鼻呼吸を意識したほうがいい?

A: はい。特に成長期に矯正を行うお子さんは、鼻の通り、舌や唇の使い方、口唇閉鎖、唾液バランスなどを含めた“口腔機能全体”に配慮することが、咬合の安定や後戻り防止、治療後の快適な呼吸・発音・咀嚼のためにも重要です。

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

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