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矯正治療のレントゲン被曝が不安な方へ|身体への影響と安全性について (2026年2月2日)

矯正のレントゲンが不安な方へ

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

「歯並びを綺麗にしたい!」と一歩踏み出したものの、カウンセリングで「まずはレントゲンを撮りましょう」と言われて、ふと不安がよぎったことはありませんか?

特に20代の方は、これからの長い人生や将来の健康、妊娠への影響を考えて、「何度も撮って大丈夫なのかな?」「のど(甲状腺)に近いけど影響は?」と慎重になるのは、自分を大切にしている証拠であり、とても自然で、大切な感覚かと思います。

今回は、放射線による体への影響と、身近な例えを使った比較について詳しく解説します。

 

放射線の身体への影響

 

「被ばく」と聞くと、漠然と細胞が壊れてしまうようなイメージがあるかもしれません。しかし、医学的には「これ以下の量なら、将来にわたって目に見える影響は出ない」という明確なライン(しきい値)があります。

 

身体的影響について

 

放射線を一度に大量に浴びると、皮膚の赤みや脱毛などの影響が出ることがありますが、これらが起こる最小の線量は「数百万μSv(数百~数千mSv)」という単位です。歯科の検査(数十μSv)は、その数万分の1以下の量です。

一方、身体(細胞)への影響は放射線被ばくの「累積」で考える側面もあります。放射線を浴びた際に受ける細胞への微細なダメージや、それに伴うリスクは、ゼロになりません。一生涯の「総量」として管理することがあります。

当院では、これまでの撮影履歴を考慮し、「今、本当に撮る必要があるか」を慎重に判断しています。なお、放射線そのものは残りません。X線は光と同じエネルギーなので、撮影が終われば体の中に物質として残ることはありません。

放射線による影響には、大きく分けて2つのタイプがあります。

 

白内障などの「しきい値」がある影響

 

ある一定量(しきい値)を超えると症状が出るものです。

特に目は放射線に敏感な場所ですが、白内障を引き起こすとされる基準(しきい値)は、約500,000μSv(500mSv)程度とされています。

歯科のレントゲン(約10~100μSv)を数回撮ったとしても、この基準までは数千倍の開きがあります。一生の間に歯科検診で受ける量で、このラインに達することはまず考えにくいと思われます。一方、他の身体の疾患で定期的に画像検査を受けている、あるいは放射線治療を受けているなどがありましたら、かかりつけの先生に確認をするのが良い可能性があります。

 

がんなどの「確率的」な影響

 

「これ以下なら100%安全」という境目がなく、浴びる量が増えるほど、ごくわずかにリスクの確率が上がると考えるものです。

ただし、歯科レントゲン1回による発がんリスクの増加は、日常生活における他のリスク(不摂生や大気汚染など)に紛れてしまうほど極めて微量です。

私たちは、「レントゲンを撮らずに、歯の根の病気や骨の異常を見逃すリスク」の方が、患者さまの将来の健康を大きく損なうと考え、必要な時に限り撮影を行っています。

 

将来の世代への影響について

 

「将来の子どもに影響しない?」という不安もよく伺います。こちらも国際的な調査において、歯科レントゲン程度の極めて微量な放射線によって、次世代に遺伝的な影響が現れたという報告はなされていません。

 

被ばく量はどれくらい?

 

数字だけでは実感が湧きにくいため、日常的な「飛行機での移動」と比較してみます。実は、私たちは空の上でも宇宙からの放射線を自然に浴びています。

 

※数値はIAEAやBfS等のデータを参照した目安です。

こうして見ると、矯正の全体写真(パノラマ)1回分は、「ニューヨークへ片道旅行するよりも少ない量」です。精密なCT撮影であっても、海外旅行の往復で浴びる量と同等か、それ以下に収まることがほとんどになります。

 

当院の取り組み

 

私たちは「念のため、たくさん撮っておこう」ということは絶対にしません。

 正当化: 「今、この撮影をすることで治療がより安全・正確に進む」という明確な理由がある時だけ行います。

 最適化: 撮る必要がある場合も、最新のデジタル機器を使い、できる限り少ない線量・短い時間で済むよう調整します。

↑ 当院では被曝量の少ない新しいモデルの撮影機を採用しています

↑ 防護用の鉛のエプロンも使用しています

 

特に3D撮影(CT)を行う際は、お口全体を撮るのではなく、必要な部位だけに絞って範囲を設定し、被ばく量をさらに抑える工夫をしています。

 

Q & A

Q. 甲状腺に近いので、将来の影響が心配です。

A. のど付近への影響は気になりますよね。しかし、歯科レントゲンで甲状腺が受ける線量は、自然界から1年間に受ける放射線量のわずか数日分程度です。当院では防護用エプロンの使用や、撮影範囲を絞ることでさらに配慮しています。

 

Q. 妊娠中や、妊活中でも大丈夫?

A. お腹の赤ちゃんに影響が出るとされる線量に比べ、歯科レントゲンは数千分の1以下と極めて微量です。それでも精神的な不安は大きいもの。当院では「今、絶対に撮るべき理由」がない限り、時期をずらすなどの対応を提案しています。まずは遠慮なく教えてくださいね。

 

まとめ

 

矯正のレントゲンは、不安になりやすいテーマです。だからこそ当院では、「必要なときだけ、理由を説明して、できるだけ少なく」を徹底しています。納得して、安心して、理想の笑顔への一歩を踏み出せるようサポートいたします。

 

【参考データ】

 International Atomic Energy Agency (IAEA)

 Health Physics Society (HPS)

 Federal Office for Radiation Protection (BfS)

 United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation (UNSCEAR)

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

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