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歯磨きできない時の対策について (2026年1月22日)

矯正治療中、昼に歯磨きできない日があっても大丈夫。 「それでもできること」まとめ

 

こんにちは。茨城県石岡市の矯正歯科・石岡みらい矯正歯科です。

矯正治療中の患者さんからよくいただくお話として、

 

「昼休みが短くて、歯磨きできない」

「仕事が立て込んで、食後に磨く時間がない」

「外出先でフロスまで無理…」

 

というお悩みです。

 

結論から言うと、昼に磨けない日があっても、挽回できます。

大切なのは、「できなかった自分を責めること」ではなく、できる範囲で、できることを行い、むし歯のリスクを下げる工夫をしておくことだと考えられます。

 

本日は、根底となる、口の中を清潔に保つ重要性と、磨けない時にしてほしい工夫について、まとめさせていただきましたので、お伝えいたします。

 

 

矯正治療中のお口の中は、どうして虫歯・歯肉炎が起きやすい?

 

ワイヤー矯正(固定式装置)では、ブラケット・ワイヤー・結紮線・ゴム等により、どうしても磨き残しができやすく、プラーク(白い汚れの塊)が停滞しやすい環境になります。

その結果、歯ぐきの腫れ(歯肉炎)や出血、口臭が出やすくなり、また、歯の表面が白く濁る、ホワイトスポット(初期むし歯/脱灰)が起こることがあります。

特に磨き残しが溜まりやすい場所は、

 

ブラケット周囲

ワイヤーの下(歯の表面とワイヤーの間)

奥歯の頬側(外側)・歯と歯の間

歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)

 

です。ここを「短時間で清掃できるか」が重要になります。

 

 

やはり、基本は「ブラッシング」

 

矯正中のセルフケアで、最も効果が大きいのはやはりブラッシング(歯ブラシ)です。

加えて、矯正中の初期むし歯の予防にはフッ素の活用(フッ素配合歯みがき剤、フッ素洗口、定期的なフッ素塗布など)が有用とするエビデンスがあります。

 

 

まずは夜をしっかり

1日の中で優先順位をつけるなら、就寝前のブラッシングが最重要です。寝ている間は、唾液の循環が起こりにくくなり、細菌が繁殖しやすい環境になります。

 

 

 

口腔内衛生状況と治療期間の関係

 

「歯磨きができない日が続くと、治療期間が伸びますか?」という質問もよくあります。

治療期間は歯並びの難易度・抜歯の有無・装置・通院間隔など多くの要因で決まります。しかし、むし歯にかかると、治療を一旦、中断しなければならないことになります。結果として、治療期間が長くなる可能性が高くなります。

 

 

忙しくて磨けない場合は?

 

勉強、部活、育児、仕事…

「磨くべき」は頭で分かっていても、現実には無理な日があります。矯正治療は、毎日100点満点で走るマラソンではありません。60点の日があっても、次の日に70点、80点と積み上げていけば、ちゃんとゴールに近づけます。

そのために、「磨けない時にできること」を時間別にまとめてみました。できることがありましたら、実践してみましょう。

 

10秒:まずは 、ゆすぐ

水でしっかりブクブクうがい(食片を流す)。できれば 2回(1回目で大きい食片、2回目で細かい残り)。

これだけでも「何もしない」より大きく違います。

 

30秒:持ち歩き最小セットで行う

ワンタフトブラシ、または細い歯間ブラシで「ブラケット周囲」「ワイヤーの下」だけをサッと行ってみましょう。

外出先で、完璧なブラッシングが無理でも、危ない部分だけできれば、予防効果が出てくると考えられます。

 

1分:マウスウォッシュで

マウスウォッシュ(うがい薬)の成分のフッ素は、脱灰の予防に有用とされます。

 

 

日中の負債は、夜に清算

昼に磨けない日は、夜に十分に時間を作り、以下のポイントで磨いてみましょう。

 

歯ブラシ:歯ぐきの境目とブラケット周囲を十分に行う

補助清掃具:歯間ブラシ、ワンタフトブラシで主にワイヤーと歯の間をしっかりと行う

仕上げ:うがい薬による洗口をおすすめしています

「矯正中 フロスできない」と悩む方は多いですが、夜だけでも補助清掃具を入れられると、歯肉炎・出血のコントロールに効きます。

 

 

追加でおすすめ:ジェットウォッシャー

「歯間に通すのが苦手」「時間がない」方は、ジェットウォッシャー(ウォーターフロス)も選択肢です。固定式矯正中の口腔清掃補助として、装置の周りの汚れをとり、またバイフィルムをとることでプラークや出血の改善を示した研究があります。

 

 

追加でおすすめ:キシリトール入りのアメなど

生活面での工夫:間食・飲み物の回数を減らす

むし歯は「糖を摂る量」だけでなく、摂る回数が影響します。磨けない日は、甘い飲み物をダラダラ飲む、アメを長時間なめるのを避けるだけでも、かなり変わります。

 

 

Q & A

 

Q. 昼に磨けない日は、虫歯になりますか?

A. 1日で即虫歯になるわけではありません。大事なのは、連続しない工夫です。うがい、フッ素、夜の挽回でリスクを下げられます。

 

Q. マウスウォッシュだけで大丈夫?

A. マウスウォッシュは補助です。プラークを落とす主役は歯ブラシです。両方を併用することによって効果が得られます。あくまでもブラッシングができない時の補助と捉えましょう。

 

Q. 歯ぐきから血が出ますが、大丈夫でしょうか。

A. 多くはプラークが原因で、清掃を改善すると落ち着きます。痛み・腫れが強い、膿が出るなどがあれば早めにご連絡ください。固定式装置と歯肉炎の関連は複数報告があります。

 

Q. 初期むし歯や白く変色した部分は元に戻る?

A. 歯の表面が脱灰して白く濁った状態ですが、軽度なら再石灰化で目立ちにくくなることもありますが、進むと残ることがあります。予防が最重要です。

 

Q. フロスが通らない、苦手ですがどうすれば良いですか?

A. 無理に毎回完璧を目指さなくて大丈夫です。歯間ブラシやウォーターフロスなども併用して、続けられる形で進めましょう。

 

まとめ

 

矯正中は、装置の影響で虫歯・歯肉炎・初期むし歯のリスクが上がりやすい状況です。昼に磨けない日があっても大丈夫ですが、うがいや危険な場所のみ磨く、うがい薬、マウスウォッシュを使う、夜にしっかり磨くことを取り入れてみましょう。 

完璧より、続く方法。あなたの生活に合わせて一緒に作りましょう。

 

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

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