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口ゴボ(上下顎前突)とは?【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】 (2026年2月9日)

 

口ゴボ(上下顎前突)って何?原因と治し方をお伝えいたします

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、笠間市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

「横顔が気になる」「口元が出ている気がする」「唇が閉じにくい」――最近、SNSや検索でよく見かける「口ゴボ」は、医学的には上下顎前突(bimaxillary protrusion)や、近い状態として前歯の突出(歯槽性の前突)を指して語られることが多い言葉です。

ただし、見た目の口元の出っぱり感は、歯並びだけでなく骨格(あごの位置)・唇の厚み・鼻やあご先の形など、いくつかの要素が重なって起こります。だからこそ「自分は口ゴボなの?」「治すには抜歯が必要?」と不安になりやすいテーマです。

この記事では、上下顎前突(口ゴボ)の概要・原因・治療で期待できる変化をまとめました。ぜひ、最後までお読みいただければと思います。

 

 

口ゴボ=上下顎前突?まずは言葉の整理

 

いわゆる「口ゴボ」は、次のどれか(または複数)が当てはまることが多いです。

 

歯槽性の上下前突

上の前歯・下の前歯が前方に傾いていたり、歯列全体が前に出ているタイプです。この場合、前歯を後方へ下げる(リトラクション)ことで、口元の突出感が改善しやすい傾向があります。上唇・下唇がどれくらい動くかは、前歯の移動する距離に加え、唇の厚みや緊張などの影響を受けます。

 

↑ 鼻の先と顎の先を結んだイーライン(E-line)を参考に前歯を下げていきます

 

骨格性の上下顎前突

歯だけでなく、上顎・下顎の大きさ、位置関係や成長方向が関わるタイプです。この場合、矯正単独で改善できる範囲もありますが、程度によっては外科的矯正の検討が必要になることもあります。

 

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別の要因によるもの

 

「出っ歯」や「上下顎前突」が主因ではなく、あご先(オトガイ)の後退感や、軟組織(唇)のボリュームが影響しているケースもあります。ここを見落とすと「歯を下げたのに思ったほど横顔が変わらない…」となりやすいので、診断がとても大切です。

 

 

どうして上下顎前突になるの?

 

原因は一つではなく、骨格(遺伝的要素)+歯並び(歯槽)+機能(習癖)が組み合わさることが多いとされています。それぞれについて、以下にまとめてみました。

 

骨格・成長パターン

成長期のあごの発育方向によって、口元が前に見えやすくなることがあります。

 

歯列・歯の大きさと顎の大きさの不調和

歯が大きい、顎が小さいなどでスペースが足りず、前歯が前に押し出されると、口元の突出感につながります。

 

口呼吸・低位舌・唇の力の弱さ(機能・習癖)

慢性的な口呼吸や、舌が低い位置にある癖、唇を閉じる力が弱い状態が続くと、口周りの筋バランスが崩れ、歯列や顔貌の成長に影響する可能性が指摘されています。(ただし「口呼吸=必ず口ゴボになる」と決めつけるのは危険で、研究でも関連は議論があり、質の高い研究の積み重ねが必要とされています。)

↑ 口呼吸の習慣があると、口元が前突しやすい傾向があります

 

↑ 口唇の閉鎖を心がけるのは重要です

 

ポイント:矯正で歯並びを整えるだけでなく、必要に応じて「鼻づまり・アレルギー・扁桃/アデノイド」などの評価や、口腔機能(MFTなど)を組み合わせると、安定性の面でプラスになることがあります。

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矯正治療で「口も閉じやすくなります」って本当?

 

結論から言うと、上下顎前突の主因が“歯の前突(歯槽性)”の場合は、前歯を適切に後方へ下げることで、以下の効果が見込まれているとされています。

唇の突出感が減る

唇を閉じる時の力み(オトガイのしわ)が減る

口唇閉鎖不全(唇が閉じにくい)が改善する

といった変化が期待できることがあります。

実際、上下顎前突の治療(特に抜歯を併用した前歯後退)で、口唇の突出や唇の間の隙間が減ったという報告があります。

 

ただし注意点もあります。

唇が厚い、緊張が強い方は、歯の動きに対する唇の反応が一様ではない(予測が難しい) 

口ゴボに見える主な要因が、実はあご先の後退感や骨格の場合、歯を下げても変化が控えめなことがある

口元を下げすぎると、顔貌バランスが崩れることもある(「引っ込みすぎ」を避ける設計が重要)

そのため、当院では顔写真・口腔内・セファロ(側貌X線)などで軟組織も含めた評価を行い、「どこをどれだけ動かすのが、その方にとって自然か」を分析します。

 

 

治療法の考え方

 

口ゴボを治したいと相談された時、検討することは大きく3つです。

 

抜歯矯正(小臼歯抜歯+前歯を後退)

口元の突出感が強く、歯列のスペースが足りない場合に選択肢になりやすい方法です。上下顎前突の改善において、抜歯を併用した前歯後退で軟組織が変化した報告は多くあります。

 

非抜歯(拡大・IPR・遠心移動など)で対応できるケース

突出感の程度が軽い、歯列の混雑が少ない、顔貌バランス的に抜歯後退を強く求めない、などの場合は非抜歯で設計することもあります。ただし「抜歯しない=口元が同じくらい下がる」とは限らないので、ゴールのすり合わせが重要です。

 

アンカースクリュー(TAD)などで固定源を強化

前歯をしっかり後退させたい時、奥歯が前に動いてしまう(アンカーロス)を抑える目的で、TADを併用することがあります。上下顎前突治療でTADを用いた報告も多くあります。

⭐︎関連する記事⭐︎  加強固定について

 

マウスピース矯正でも治せる?

マウスピース矯正でも、ケースによっては前歯後退やスペースコントロールが可能です。

ただし、大きな後退量が必要/噛み合わせの管理が難しい/固定源が重要なケースでは、ワイヤー矯正(+TAD)が適することもあります。ここは「どちらが上」ではなく、ゴールと難易度に対して、最も確実な方法を選ぶのが大切であると考えています。

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Q&A

 

Q. 自分が口ゴボかどうか、セルフチェックできますか?

写真で「横顔」「Eライン」を見る方法は参考になりますが、鼻やあご先の形でも見え方が変わります。歯が原因なのか、骨格・軟組織が主因なのかは、検査をしないと判断が難しい場合があります。

↑ 画像による検査で正確な診断を行います

 

Q. 口ゴボは必ず抜歯しないと治りませんか?

必ずではありません。ただし「口元をしっかり下げたい」場合、歯を並べるスペースを作る必要があり、抜歯が最も設計しやすいケースはあります。逆に、軽度なら非抜歯で十分なこともあります。

 

Q. 口呼吸があると矯正しても後戻りしますか?

口呼吸や低位舌などの機能要素は、歯列や顔貌に影響する可能性が指摘されています。そのため、必要に応じて原因(鼻閉など)や口腔機能にも目を向けると、安定性の面でプラスになり得ます。とはいえ、後戻りは保定不足など他要因もあるため、個別に評価します。

 

Q. 唇が閉じやすくなるってどのくらいですか?

上下顎前突の治療で、口唇の突出や唇のギャップが減った報告がありますが、唇の厚み・緊張・元の骨格で変化量は変わります。「どれくらい変わるか」は、検査結果を踏まえて現実的な見通しをお伝えします。

 

Q. 治療期間はどれくらいですか?

歯並びの状態、抜歯の有無、固定源の設計、成長期か成人かで変わります。一般的に前歯の後退や噛み合わせ調整が必要なケースほど時間はかかりやすいです。

⭐︎関連する記事⭐︎ 矯正治療の期間について

 

まとめ

 

いわゆる「口ゴボ」は、上下顎前突(歯槽性/骨格性)や、口元が出て見える要素が重なった状態として語られることが多い

原因は、骨格・歯列の不調和・口呼吸などの機能(習癖)が組み合わさることがある  

歯槽性の上下前突が主因なら、矯正で前歯を適切に後退させることで、横顔(口元)や口唇閉鎖不全が改善する可能性がある  

抜歯・非抜歯の判断、治療を行う装置(マウスピース矯正が可能か、ワイヤー矯正が必要か)は、ゴールと難易度に合わせて最適解が変わる

「口ゴボかも?」と思った時ほど、SNSの一般論で自己判断せず、検査で原因がどこにあるかを整理するのが近道かもしれません。

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

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