LINEで予約 24時間Web予約

LINE初診相談

初診WEB予約

電話予約

矯正治療後のリテーナーはなぜ2年必要?後戻りのリスクと保定管理の重要性 (2026年2月26日)

 

矯正装置が外れたら終わり、じゃない?保定観察の重要性について

 

みなさま、こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、笠間市、土浦市の矯正歯科クリニックの石岡みらい矯正歯科・院長の丸岡です。

ついに装置が外れる!という瞬間は、矯正治療の中で最も待ち遠しい瞬間かと思います。しかし、装置が外れたその後の管理が、安定した歯並びを維持できるかどうかの分かれ道になります。

今回は、あまり語られることの少ない保定(ほてい)観察の大切さについて、まとめましたので、お伝えできればと思います。

 

お伝えしたいこと(要約)

 

矯正治療で動かした歯は、装置を外した直後が最も不安定です。元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぎ、綺麗になった歯並びを定着させる期間が保定期間です。2年間は、リテーナーを正しく使用し、定期検診に通うことが、努力を無駄にしないためにも必要なことになります。

 

なぜ「保定」が必要なの?

 

「ワイヤーが外れたのに、まだ通わなきゃいけないの?」と感じる方も多いかもしれません。数年間にわたる治療、大変だったと思います。毎月の調整にお越しいただくためにスケジューリングをしたり、毎食後の歯磨きの苦労、口内炎などの痛みに耐えた日々……その努力は本当に素晴らしいものです。

装置を外した直後の歯の周りの組織(歯槽骨や歯周組織)は、柔らかい状態にあります。歯を支える組織(歯根膜)はゴムのような弾性があり、約1年~2年をかけて作り替えられ、新しい位置に馴染んでいきます。

↑ 歯と骨の間にある繊維が歯周靭帯、歯根膜と呼ばれるものになります

 

この馴染むまでの間に何もしないと、歯は元のガタガタだった位置に戻ろうとします。これを後戻り(relapse)と呼びます。この歯周組織の作り替えが行われている間、きちんと戻らないように押さえておく必要があります。

後戻りが生じてしまうと、それを戻すために、再度、矯正治療が必要になることがあります。その場合、別途、治療費もかかることがほとんどになります。

私(院長)も過去に矯正治療を行っていましたが、リテーナー装着をさぼってしまったため、後悔しています。患者さんには同じような気持ちを味わって欲しくないので、治療開始前、動的治療終了時に必要性について、十分に説明をさせていただいています。

 

理想的な保定期間は「2年」

 

多くの研究において、保定観察の重要性は強調されています。一般的に、歯周組織がリモデリング(再構築)され、安定するまでに最低でも2年間の十分な管理が理想的とされています。

もちろん、2年を過ぎれば全く動かないわけではありません。加齢や親知らずの影響、舌の癖などによって歯並びは一生変化し続けます。そのため、「最初の2年はしっかり、その後はできるだけ長く(寝る時だけなど)」リテーナーとお付き合いいただくのが、世界的なスタンダードになりつつあります。

 

リテーナーの種類

 

保定期間中、歯を固定するために使う装置が「リテーナー(保定装置)」です。代表的な3つのタイプをご紹介します。

プレートタイプのリテーナー

最もよく使われるものです。取り外し式のもので、耐久性もあります。一方、表側にワイヤーが見えてしまいます。近年は、前歯の部分のみ、透明な素材で作成されたものも多く使われています。

↑ 代表的なプレートタイプリテーナー

 

⭐︎関連する記事⭐︎ 保定装置のつけ忘れを少なくする工夫

 

クリアリテーナー

取り外し式装置で、透明なプラスティックでできているもので、咬む面を含め、全体を覆うものになります。見た目は自然なものですが、やや耐久性が低いのと、紛失しやすい、咬む面を覆うため、咬み合わせにも変化が出てくると考えられています。

 

固定式のワイヤーリテーナー

前歯の裏側に細いワイヤーを貼り付けるイプです。取り外しが不要なため、利便性に優れていますが、接着剤が取れると動いてしまうリスクがあります。また、奥歯は固定できません。汚れがついていると歯石が溜まりやすい欠点もあります。

 

当院では、患者様の元の歯並びや後戻りのリスクに合わせて、これらを組み合わせてご提案していますが、プレートタイプのリテーナーを装着していただく場合がほとんどになります。これらの特徴については、後日、詳しく記載した投稿をさせていただきます。

 

保定に関するQ&A

 

Q. リテーナーをサボってしまい、少しきつくなりました。どうすればいい?

A.まずは早めに歯科医院にご連絡ください。少しの浮きであれば、装着時間を増やすことでリカバリーできる場合があります。無理に押し込むと歯を痛める原因になりますので、調整が必要です。

 

Q. ホワイトニングはいつからできますか?

A. 装置が外れた直後から可能です。クリアリテーナー(マウスピース型)をホワイトニングトレーとして兼用できる場合もありますので、ぜひご相談ください。

 

Q. 保定の通院頻度はどのくらいですか?

A. 最初は3ヶ月に1回、安定してきたら半年に1回程度です。歯並びのチェックだけでなく、クリーニングや虫歯チェックも同時に行いますので、ぜひ、お越しくださいね。

 

まとめ

 

矯正治療の終了は装置が外れた日ではありません。リテーナー生活は少し面倒に感じることもあるかもしれませんが、これまでの頑張りを形に残すために必要不可欠になります。当院ではサポートを十分に行いますので、一緒に頑張っていきましょう。

⭐︎関連ページ⭐︎

当院の初診相談について

本格矯正治療について

ワイヤー矯正治療の流れについて

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

Little RM. Stability and relapse of dental arch alignment: The University of Washington experience. Semin Orthod. 1999;5(3):191-204.

Johnston CD, Littlewood SJ. Retention in orthodontics. Br Dent J. 2015;218(3):119-122.

Littlewood SJ, Millett DT, Doubleday B, Bearn DR, Worthington HV. Retention procedures for stabilising tooth position after treatment with orthodontic braces. Cochrane Database Syst Rev. 2016;1(1):CD002283.

Nanda R, Burstone CJ. Retention and stability in orthodontics. Am J Orthod. 1966;52(11):824-833.

Reitan K. Principles of retention and avoidance of posttreatment relapse. Am J Orthod. 1969;55(6):776-790.

Edwards JG. A long-term prospective evaluation of the circumferential supracrestal fiberotomy in alleviating orthodontic relapse. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1988;93(5):380-387.

Sadowsky C, Schneider BJ, BeGole EA, Tahir E. Long-term stability after orthodontic treatment: Nonextraction with prolonged retention. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1994;106(3):243-249.

Al-Moghrabi D, Johal A, O’Rourke N, et al. Effects of fixed vs removable orthodontic retainers on stability and periodontal health: 4-year follow-up of a randomized controlled trial. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2018;154(2):167-174.

Franzen TJ, Brudvik P, Vandevska-Radunovic V. Periodontal tissue reaction during orthodontic relapse in rat molars. Eur J Orthod. 2013;35(2):152-159.

Renkema AM, Al-Assad S, Bronkhorst E, Katsaros C, Lisson JA. Long-term effectiveness of fixed retainers: A systematic review. Angle Orthod. 2011;81(4):714-721.

Rowley H, Hunt NP, Devlin H. The effect of fixed and removable orthodontic retainers on periodontal health. Br J Orthod. 1995;22(4):313-317.

Bondemark L, Holm AK. Retention and stability – a systematic review. Swedish Dental Journal. 2007;31(4):147-159.

Kaplan H. The logic of modern retention. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1988;93(4):325-340.

Melrose C, Millett DT. Toward a perspective on orthodontic retention? Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1998;113(5):507-514.

Naraghi S, Ganzer N, Bondemark L, Feldmann I. Stability of orthodontically cured patients in the long-term: a systematic review. Angle Orthod. 2021;91(4):533-543.