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矯正治療と痛み②:どの程度、痛いですか?【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】 (2026年2月20日)

 

ワイヤー矯正、どのくらい、痛いですか?

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、笠間市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

先日、矯正治療の痛みは治療期間中ずっと続くのではなく、痛みが出やすい時期があることをお伝えさせていただきました。今回はさらに、患者さんから多くご質問を受ける、どのくらい痛いの?という疑問につきまして、矯正治療で行う処置別にまとめてみました。

矯正治療中の痛みは、大きく分けて、

歯が動く痛み(噛むと痛い/歯が浮く感じ)

装置が当たる痛み(口内炎・擦れ・ワイヤーが刺さる感じ)

の痛みがあるとされています。

 

今回の痛みの程度は、主に歯の移動に関連した痛みを中心にお話をすすめていきます。

矯正治療に関わらず、痛みの感じ方は人それぞれで、正確にお伝えすることはなかなかできません。ですが、個人的な見解を含めてはいますが、主に文献などを参考にしてまとめておりますので、ご参考にしていただけますと幸いです。

 

⭐︎関連する記事⭐︎ 矯正治療と痛み① どのくらいの期間、痛みますか?

 

痛みの強さについて

医学研究では Visual Analog Scale(VAS)と呼ばれる0~10点のスケールがよく使われます。ここではこのVASを用いて、説明をさせていただきます。数字の表す痛みの程度は、個人差はありますが、以下のように捉えていただきたいと思います。

0~2:軽い(気になるが生活は可能)

3~5:中等度(食事がつらい、集中が落ちることも)

6~10:強い(鎮痛薬を使いたくなる人が増える)

 

治療の経過ごとに、以下にまとめてみました。

 

まとめ

 

セパレーター

セパレーションとも呼ばれ、バンドという奥歯につける指輪のような装置を装着する前に、歯の間の隙間を開ける処置を指します。セパレーターが一番つらかった、という声もよく聞きます。実際の患者さんの声を聞いても、2、3割の方はこの処置が一番矯正治療中で痛みを感じていると思います。

痛みの時期、程度は、

翌日に痛みが最大になる

咬む時に痛みを感じることがほとんど

平均VASが 4.37/10(中等度)

7日目でも痛みが残る人が一定数

という文献報告がありました。 臨床経験上もほぼ同じように思います。

こちらの処置は矯正治療のほぼ最初の処置であり、バンドと呼ばれる装置をつける前に行います。矯正治療中では2、3回行いますが、毎月、行う処置ではございませんので、ご安心ください。

 

初めてのワイヤー

矯正治療のワイヤーを装着した最初の痛みです。当日夜から翌日がピークであるという説明をすることが多いです。こちらも、文献報告では、強さの目安としてはVASで 24時間ピークの平均3.87、7日目は平均1.62まで低下、というデータがあります。

これは、治療期間中ずっと激痛ではなく、初回の治療後のピーク時は、食事がつらい人がいるくらいの、中程度のゾーンに当てはまることが多いという解釈になるます。

また、矯正の痛みをまとめたシステマティックレビュー(いくつかの論文を組み合わせた分析)でも、噛むことで痛みが有意に増える(おおよそVAS+1.9)ことが示されています。何もしてない時は我慢できるけど、咬むと辛いというのは、かなり典型的な状態と考えられます。

 

2回目以降の調整

2回目以降の矯正診療では、ワイヤー交換、締め直し、力の活性化などを行い、歯に動かす力を加えていきます。調整後の痛みは、初回より軽い人も多い一方で、毎回2~3日だけ痛いタイプもいます。

ここの時期は、行った調整内容により、痛みの強さが変わることが多いとされています。つまりかける強さの程度、ワイヤーサイズなどによって影響があります。裏返すと、痛みの程度をコントロールできる余地も残されています。今月は、大事な試験があって心配ということがありましたら、担当の先生にお伝えすると良いかも知れません。また、文献上は、下顎に起きやすい、また抜歯症例の患者さんの方が痛みを感じやすいとされています。

 

顎間ゴム(ゴムかけ)

顎間ゴムは、筋肉痛みたい、だるいと表現される症状になります。

痛みはかけ始めてから、2時間後から上がり

6時間~当夜がピーク

2日目以降に低下というパターンが示されています。 

文献的には痛みの強さは初回ワイヤーと同程度になり得るとされる一方、持続は短めとされています。当院では強く力をかけると顎の関節に負担がかかったり、ずれた位置で咬むことになってしまうことになりかねないため、弱い力を使うことが多いため、痛みを感じる方は少ないと思います。

 

アンカースクリュー(インプラントアンカー、TAD)の植立

アンカースクリューは見た目のイメージで痛みの不安が出やすい処置です。一方、文献報告では、抜歯後の痛みに比べ少なく、生活への影響が少なかったと報告されています。もちろん個人差がありますが、想像ほどではなかったという感想が出やすいのは、データとも整合します。当院の患者さんでも、痛み止めを1、2回で済んだという方がほとんどになります(同時進行の処置、例えばセパレーションの方が痛いという方がほとんどです)

⭐︎関連する投稿⭐︎

アンカースクリューについて(概要)

アンカースクリュー植立の流れについて

 

装置が当たる痛み(口内炎・擦れ)

歯の移動痛と違い、刺さる、しみるといった鋭い痛みです。原因が粘膜の傷(擦れ)であり、原因を対処する(矯正用ワックスなどを使用)ことで改善していきます。

⭐︎関連する投稿⭐︎ 口内炎の対処方法について

 

ブラケットの除去

装置を外すときは、その瞬間に痛みを感じることになります。前歯部(特に下顎前歯)の痛みが強く出やすいことも示されています。

 

痛みを軽くする工夫

鎮痛薬

鎮痛薬(痛みどめ)は痛みを緩和する効果があります。ただし薬の選択は体質などで変わるので、自己判断での連用は避け、担当医の指示に従ってください。

硬いものは避ける

特に治療を受けた当日、次の日は柔らかいものを食べて経過をみてください。

 

Q&A

Q. 痛みはどのくらい普通ですか?

A. 痛みをもっとも感じやすい当日、次の日に軽~中等度で、食事がつらい日が1~2日ある…という経過は珍しくありません。 ただし、1週間以上が続く、どんどん悪化する場合は別原因の確認が必要ですので、担当医にご相談ください。

Q. セパレーターはどのくらい痛い?

A.研究では翌日が最大で中等度くらいという報告があります。 ものを咬んだ時に強く出やすいのが特徴です。

 

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

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