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歯型取りが苦手な方は少なくありません。対策や別の方法もあります
こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、笠間市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科・院長の丸岡です。
矯正歯科治療に関わらず、歯科治療では、歯型をとる(印象採得)を行うことが多くあります。しかし、歯型取りが苦手、気持ち悪くなる、吐きそうになると不快感、不安感を感じる方は少なくありません。かという私もその1人で、特に子供の頃は、矯正治療の歯型取りがとても苦手で、通っていた歯科医院の人たちにはご迷惑をおかけしていたと思います。
実際に歯科医療の研究でも、印象採得では嘔吐反射や不快感を感じる患者さんが一定数いることが知られています。
最近では、従来の方法に加えて口腔内スキャナー(IOS)という方法も登場しています。
この記事では、
・歯科治療で歯型取りが必要な理由
・歯型取りが苦手な方が多い理由
・少し楽に受けるためのコツ
・口腔内スキャナーという選択肢
について解説します。
もし歯型取りが苦手で、治療に対して不安な方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
歯科治療で行う「印象採得」とは?
歯科治療では、患者さんの歯や歯並びの形を正確に記録するために、印象採得(いんしょうさいとく)=歯型取り、という処置を行うことがあります。例えば次のような装置や処置をする際に必要になります。
・詰め物、被せ物
・マウスピース
・入れ歯
・矯正装置
・スポーツ用マウスガード
この歯型をもとに、石膏模型(歯の模型)やデジタル模型を作成します。模型では
・歯の形
・噛み合わせ
・歯並び
を正確に再現し、治療に活用します。歯科治療ではとても基本的で重要な工程です。
歯型取りが苦手な方はとても多いです
歯科医院でよく聞くのが「歯型取りが苦手」「吐きそうになってしまいます」というお話です。これは決して珍しいことではありません。
歯科医療の研究でも、従来の印象採得では嘔吐反射や不快感が問題になることがあると報告されています。そのため歯科医師も、できるだけ負担が少なくなるように配慮しながら行っています。
もし苦手な場合は、遠慮なくお伝えください。
歯型取りが苦手な理由
歯型取りが苦手な理由はいくつかあります。主な原因は次の通りです。
嘔吐反射(おうと反射)
歯型取りではトレーと呼ばれる器具を口の奥まで入れるため、舌の奥や喉に触れると吐きそうになる反射が起こることがあります。これは人間の防御反応なので、決して珍しいことではありません。
材料が口の中に広がる感覚
アルジネートなどの印象材は、柔らかい材料が口の中に広がります。この感覚が、
・息苦しい
・飲み込めない感じ
・気持ち悪い
と感じる方もいます。
鼻呼吸が苦手
印象採得中は基本的に鼻で呼吸する必要があります。鼻づまりなどがあると、息苦しく感じることがあります。
歯型取りを少し楽にするコツ
歯型取りが苦手な方は、次のような方法が役立つことがあります。
鼻呼吸を意識する:
型取り中は鼻でゆっくり深く呼吸をしましょう。
上体を少し起こす:
完全に寝た状態よりも、少し椅子を起こした方が、材料が喉に流れにくくなります。
注意を逸らす:
足を少し上げたり、指を組んで力を入れたりして、意識を口以外に向けると嘔吐反射が和らぐことがあります。
顎を引く:
顎を軽く引くと、喉の奥が閉じやすくなり、不快感が軽減されます。
事前に相談する:
「歯型取りが苦手です」と事前に伝えていただくと、
・小さいトレーを使用
・素早く行う
・姿勢を調整する
などの対応が可能になる場合があります。ぜひ、担当のスタッフにお伝えしてみてください。
口腔内スキャナーという方法
最近では口腔内スキャナー(デジタル印象、IOS)という方法もあります。これは小型のカメラのような機械で歯をスキャンして、3Dデータとして歯型を記録する方法です。この方法には次のようなメリットがあります。
・材料を口に入れない
・嘔吐反射が起きにくい
・患者さんの快適性が高い
実際に研究でも、デジタル印象の方が患者の快適性が高い傾向が報告されています。
ただし注意点があります。
現在の日本の保険診療ではすべての治療で使用できるわけではありません。そのため治療内容によっては従来の歯型取りが必要になります。詳しくは歯科医院にご相談ください。

Q&A
Q. 歯型取りで本当に吐いてしまうことはありますか?
A.非常にまれですが、可能性はゼロではありません。ただし歯科医師やスタッフは慣れているため、姿勢や方法を調整しながら安全に行います。
Q. 歯型取りの時間はどれくらいですか?
A.通常は1~2分程度で固まります。その間だけ頑張っていただく形になります。
Q. 口腔内スキャナーはどこでも使えますか?
A.医院によって設備が異なります。
また治療内容によっては従来の印象の方が適している場合もあります。この点については、
まだ完全に統一された基準があるわけではありません。
まとめ
歯科治療では歯型取り(印象採得)が必要になることがあります。しかし、気持ち悪い、吐きそうになる、苦手という方も少なくありません。
その場合は、鼻呼吸を意識する、姿勢の調整する、事前に相談しておくことなどで楽になることがあります。
また最近では口腔内スキャナー(デジタル印象)という方法も登場しています。
歯型取りが苦手な方は、ぜひ歯科医院で相談してみてください。
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石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)
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