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口呼吸と歯並びについて

口呼吸と歯並びに関連、悪影響があるって知っていましたか?

 

子どもが「いつも口をポカンとあけている」「寝ているときにいびきをかく」「鼻がつまっているようだ」と感じたことはありませんか?

実はその「口呼吸」、ただの「楽な呼吸スタイル」ではなく、将来の“歯並び”や“かみ合わせ(咬合)”、そして“顎や顔の成長”に大きな影響を与える可能性があるのです。

近年の多くの研究が、「口呼吸」と「不正咬合(凸凹の歯並び、出っ歯、受け口、開咬など)」の強い関連を報告しています。 

特に成長発育期(子ども~思春期)においては、鼻呼吸がうまくできず“慢性的な口呼吸”が続くと、顎や歯列の成長バランスが崩れ、不正咬合を引き起こすリスクが高くなることが知られています。 

こんにちは。石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。本日は、この口呼吸が及ぼす歯並びの悪影響について、お伝えできればと思います。

 

⭐︎この投稿の概要(動画)⭐︎

口呼吸が歯並びに及ぼす悪影響

 

1.口呼吸が歯並びに及ぼす悪影響 ― なぜ「ポカン口=将来の不正咬合リスク」なのか

・顎骨の成長パターンの変化

複数の調査により、鼻での呼吸が阻害された状態が続くことで、顎骨の理想的な成長バランスが崩れ、結果として「でこぼこ」「出っ歯」「受け口」「開咬」などの不正咬合になりやすいのです。  

↑ 口呼吸のある方の代表的な横顔。口を開けることで、下顎が時計回りに回転し、下顎が後ろに下がり、相対的に出っ歯に見えます

 

・その理由は?

口呼吸では、舌が常に低い位置(口底近く)になりやすく、上あごの幅が十分に広がらない(側方成長が抑制される)傾向があります。これは、舌が正しい位置(口蓋と呼ばれる上顎の天井、あげの部分)にあることで、歯列を横に広げる力をかけているからです。

↑ 舌の力によって歯列は横に成長するとされています

 

この正しい舌の位置が得られないと、歯の並び(歯列弓)が狭くなり、叢生(歯のデコボコ)、咬み合わせのずれなどが起きやすくなります。  

↑ 口の呼吸の方の代表的な歯列の形態。狭くなり、前歯が前突します。

 

・矯正治療の必要性・難易度の増加

成長期に口呼吸が改善されず不正咬合が定着すると、将来の矯正治療がより複雑になったり、治療後も後戻りしやすかったりする可能性があります。  

逆に言えば、「口呼吸を放置しない」「早期に気づき対処する」ことは、不正咬合の予防・あるいは将来的な矯正治療の成功率向上につながると考えられます。

 

口呼吸が身体へ及ぼす悪影響

2.口呼吸が身体へ及ぼす悪影響  ― 歯並びだけじゃない「全身への波及」

口呼吸は、単に歯や顎の問題だけでなく、全身の健康にも関連します。

たとえば、口腔機能や口腔衛生への悪影響を及ぼします。口呼吸だと口の中が乾燥しやすく、唾液による自浄作用が不十分となり、「むし歯」「歯周病」「口臭」のリスクが高まる可能性があります。  唾液には、むし歯、歯周病に対する免疫物質が含まれていて、それが減ってしまうためです。

 

また、睡眠時無呼吸症候群(SDB)や、いびき、睡眠の質の低下、慢性的な疲れや集中力低下、注意力散漫(ADD/ADHD様症状)など、呼吸機能の問題から起きる全身的・生活の質の問題も指摘されています。

  

加えて、誤った舌や口周囲筋の使い方が続けば、咀嚼機能や嚥下機能、発音や滑舌にも影響を与える可能性もあります。これは矯正治療中・治療後の安定や機能回復という観点からも重要です。  

 

鼻の通りをよくするためには

3.鼻の通りをよくするためには ― 簡潔にできる対策

では、口呼吸による悪影響を防ぐために、日常でできることは何でしょうか?以下のような対策が考えられます:

①耳鼻科受診
アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド/扁桃肥大などがあれば、鼻呼吸を妨げる原因となるため、まずは適切な治療を検討します。

 

②鼻呼吸トレーニング
舌を正しい位置(上あごの口蓋側)に戻す、口唇や頬の筋肉を使う練習、正しい嚥下や発音の練習などを、言語聴覚士・MFT(口腔筋機能療法)専門家と協力して行います。

 

③生活習慣の見直し
寝るときの姿勢、アレルギー要因(ハウスダスト、ダニ、花粉など)のコントロール、十分な水分摂取、室内の湿度管理など、鼻・上気道を確保しやすい環境づくりを心がけます。

 

まとめ

 

口呼吸は「ただの呼吸習慣」ではなく、子どもの顎や歯並びの成長に大きな影響を与えるリスク要因です。

特に成長期においては、慢性的な口呼吸が「不正咬合」「顎変形」「顔貌の変化」を引き起こす可能性があるという多くの研究があります。

さらに、口呼吸はむし歯・歯周病・口臭、睡眠の質の低下、咀嚼・嚥下・発音への影響など、歯並びだけに留まらず全身的な健康にも関与します。

だからこそ、早期発見・原因の除去・鼻呼吸改善・必要に応じた矯正治療など、予防的なアプローチが大切です。

当院では、初診相談や矯正相談の際に「口呼吸の有無」「鼻の通り」「舌・口腔習癖」「鼻炎・アレルギー歴」をしっかりお聞きし、必要に応じて耳鼻科との連携やMFTをご提案しています。

 

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Q & A

 

Q1. 口呼吸をやめさせれば、必ず歯並びはよくなるの?

A: 残念ながら「絶対に」とは言えません。なぜなら、顎や歯列の成長には遺伝的要因・骨格的要因・習癖・生活環境など、多くの因子が関わっているからです。ただし、口呼吸という“環境的・機能的なリスク”をできるだけ早く取り除くことで、将来の不正咬合リスクを減らし、矯正治療の予後を良くする可能性は高まります。

Q2. 子どもが「たまに口を開ける」だけでも問題?

A: たまの口呼吸であれば大きな問題ではないこともあります。ただ、「慢性的」「習慣的」に口呼吸があるか、舌の位置が低い、唇がいつも開いている、いびきがある、鼻が詰まりやすい、といった「口腔習癖」「鼻呼吸不良」の傾向がある場合は注意が必要です。特に成長期の子どもでは早めにチェックする価値があります。

Q3. 大人でも口呼吸の影響がある?

A: 顎や骨格の成長は子どものときほど活発ではありませんが、口呼吸による口腔乾燥、むし歯・歯周病リスク、睡眠時の呼吸障害、舌・口腔筋のアンバランスなどは大人でも問題になり得ます。また、矯正治療中や後の安定性にも影響することがあります。

Q4. 鼻がつまっているけど「鼻で呼吸して」と言ってもできない…どうすれば?

A: まずは原因を調べることが大切です。アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド/扁桃肥大などがあれば耳鼻科で適切な診断・治療を受けてください。その上で、マイオファンクショナル療法(舌のトレーニング、正しい嚥下、口周囲筋の強化など)や、場合によっては矯正による顎・歯列の拡大を検討します。

Q5. 矯正治療中・後に鼻呼吸を意識したほうがいい?

A: はい。特に成長期に矯正を行うお子さんは、鼻の通り、舌や唇の使い方、口唇閉鎖、唾液バランスなどを含めた“口腔機能全体”に配慮することが、咬合の安定や後戻り防止、治療後の快適な呼吸・発音・咀嚼のためにも重要です。

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

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石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

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矯正治療とくいしばり(ブラキシズム)について

成人の「食いしばり(ブラキシズム)」と矯正歯科治療の関係を解説:歯を守るための選択肢

 

こんにちは、茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科の丸岡です。

初診相談にお越しになる成人患者様から、かかりつけの歯科医院で「歯ぎしりや食いしばり(歯科用語ではクレンチングやブラキシズムと言います)がひどく、このままだと将来的に歯が持たないかもしれない。矯正治療で咬み合わせを直した方が良い」と勧められた、というお話を本当によくお聞きします。

「食いしばりが原因で歯並びが悪くなったのでは?」「歯並びを直せば、食いしばりはなくなるの?」といった疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回は、このくいしばりについて、その原因や問題点、そして矯正治療との関係性について、専門的な見地から掘り下げて解説していきます。

食いしばり(ブラキシズム)の原因

1.食いしばり(ブラキシズム)のそもそもの原因は?

食いしばりとは、睡眠中や日中に無意識のうちに、上下の歯を強く接触させたり、ギリギリとこすり合わせたりする口腔習癖のことです。

原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていると考えられています。患者さんが気になる「噛み合わせ」の問題も一つの要因ではありますが、近年の研究では、より全身的な要因が重要視されています。

 ①精神的ストレス・心理的要因

   これが食いしばりの最大の原因と考えられています。仕事や人間関係などの精神的ストレス、不安、抑うつなどが、睡眠中の食いしばり(睡眠時ブラキシズム)を引き起こすことが多くの文献で示されています。

 ②睡眠の質(睡眠障害)

   睡眠時ブラキシズムは、睡眠の覚醒反応(一瞬の目覚め)と関連しており、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの睡眠障害を持つ人に多く見られます。

 ③生活習慣:

   喫煙や過度なアルコール摂取、カフェインの摂取なども、食いしばりを悪化させる要因として知られています。

④遺伝的要因:

   家族内での発症率が高いことから、遺伝的な影響もあると考えられています。

 

⭐︎「噛み合わせ」の影響について⭐︎

以前は、特定の歯の接触(干渉)が食いしばりの直接的な原因とされていましたが、現在では、咬み合わせのわずかな不調和が、食いしばりを引き起こすという直接的な因果関係は否定的な見解が多くなっています。

しかし、不正咬合(悪い歯並び)によって、特定の歯に過度な負担がかかりやすくなり、食いしばりのダメージが増強されることはあります。

 

食いしばりが引き起こす問題点

2.食いしばりが引き起こす問題点(ダメージ)

食いしばりや歯ぎしりによって、歯や顎の関節には、食事の際の何倍もの過大な力がかかります。これにより、以下のような深刻な問題が生じる可能性があります。

 ①歯の摩耗(すり減り)と破折:

   歯の表面のエナメル質がすり減り、その下の象牙質が露出することで知覚過敏を引き起こしたり、進行すると歯がひび割れたり、最悪の場合は、歯が割れる(歯根破折)ことがあります。特に神経の治療をした歯(失活歯)は脆く、破折のリスクが高まります。

↑ 臼歯を中心に破折のリスクがあります。破折すると歯を残せる可能性がかなり低くなります。

 

 ②歯周組織(歯を支える骨)へのダメージ:

   過度な力が持続的に加わることで、歯周病が悪化しやすくなったり、歯槽骨(歯を支える骨)が破壊されたりして、歯の動揺(ぐらつき)が増し、早期の抜歯につながるリスクが高まります。

「このままだと歯が抜けてしまう」と心配されるのはこのためです。

↑ 歯周病の増悪因子とも言われています。破折すると痛みも出る場合もあります。

 

 ③顎関節症(がくかんせつしょう):

   顎を動かす筋肉や顎の関節に負担がかかり、「口を開けると痛い」「顎の音が鳴る」「口が開けづらい」といった顎関節症の症状を引き起こしたり、悪化させたりします。

 ④詰め物・被せ物の破損:

   保険診療の銀歯や、高価なセラミックなどの修復物も、強い力によって割れたり、外れたりする原因になります。

⭐︎概要について、ショート動画にもまとめてあります⭐︎

歯並び(不正咬合)を治すと食いしばりはなくなるか

3.歯並び(不正咬合)を治すと食いしばりはなくなるのか?

これは患者様にとって最も気になる点だと思います。結論から言うと、「食いしばり自体が完全になくなるわけではないが、リスクとダメージを減らす上で非常に有効な手段の一つである」というのが、専門医としての見解であり、多くの文献が示すところです。

近年の質の高い研究(システマティックレビューなど)を調査すると、以下のような知見が得られます。 

・矯正治療はブラキシズムの「原因」を直接除去しない:

   食いしばりの主な原因がストレスや睡眠障害である以上、歯並びや噛み合わせを整える矯正治療だけで、その根本原因(中枢性の神経活動)を止めることは難しいとされています。

 

・矯正治療は「ダメージ」を軽減する:

   一方で、矯正治療によって理想的な噛み合わせ(機能的咬合)を獲得することは、食いしばりによる特定の歯への過度な集中荷重(負担)を防ぎ、力を多数の歯に均等に分散させる効果があります。これにより、歯の破折リスクや歯周組織へのダメージを軽減できることが示されています。

例:前歯だけで強い力が受け止められている状態(オープンバイトなど)を、奥歯も含めた全ての歯で均等に支えられるように改善する

 ・顎関節症の改善:

   不正咬合が顎関節症の症状を悪化させている場合、適切な矯正治療によって噛み合わせを改善することで、顎の筋肉の過度な緊張が緩和され、顎関節症の症状が軽減することが報告されています。

 

まとめ

4.まとめ:

矯正治療は食いしばりそのものを「治す薬」ではありませんが、食いしばりという「病気」から歯や顎を守るために、極めて重要な役割を果たします。

 

まとめと提言:歯を守るための複合的なアプローチ

「食いしばりがあるから矯正治療を」と勧められた場合、それは「あなたの歯が将来的にダメになるリスクが高いので、今からそのリスクを減らしましょう」という意味合いが強いとご理解ください。

1. 矯正治療で噛み合わせの土台を整える:

ブラキシズムによる力を多数の歯に均等に分散させる、「ダメージに強い」理想的な噛み合わせ(安定した咬合)を目指します。歯並びを整えることは、長期的な歯の延命治療の一つです。

2. 複合的な治療を並行して行う:

矯正治療に加え、食いしばりへの直接的な対応も並行して行うべきです。

ナイトガード(マウスピース): 睡眠中の食いしばりから歯を守るための最も一般的で効果的な方法です。

↑ ナイトガードは歯を守る効果が期待できます。一方で、以下に示すTCHを引き起こす可能性もあります。

 

ストレス管理: 必要に応じて、リラクゼーション、運動、生活習慣の改善に取り組みます。

 専門家との連携: 睡眠時ブラキシズムが疑われる場合は、睡眠専門医や内科医との連携も考慮に入れます。

 

3. TCH(歯列接触癖)の改善:

日中の無意識の食いしばりは、TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)と呼ばれることがあり、これも問題です。リマインダーなどを活用し、日中は上下の歯を接触させないよう意識する行動療法も有効です。

↑ 通常、食事の時以外は、上の歯列と下の歯列は離れているのが正しい状態と言われています(安静位)

 

食いしばりの改善は、 矯正治療 と 行動療法・対症療法 を組み合わせた、 包括的なアプローチ が成功の鍵 となります。

ご自身の歯を長く健康に保つために、ぜひ一度、矯正歯科専門医にご相談ください。

 

Q & A

Q & A

Q. 矯正治療中に食いしばりが悪化することはありますか?

A.矯正治療の初期や、新しいワイヤーに交換した直後など、噛み合わせが一時的に変化するときに、食いしばりが強くなると感じる方はいます。しかし、これは一時的なものがほとんどです。

 

Q. 食いしばりがあると、マウスピース型矯正(インビザラインなど)はできないのでしょうか?

A. いいえ、できます。マウスピース型矯正装置は、食いしばりの際に歯を保護するナイトガードのような役割も果たすため、むしろ装置自体が食いしばりのダメージから歯を守ってくれる側面もあります。ただし、装置を強く噛みすぎて割ってしまうリスクがあるため、専門医による慎重な診断と、定期的な装置のチェックが必要です。

 

Q. 噛み合わせが深い(ディープバイト)のも食いしばりの原因ですか?

ディープバイト(過蓋咬合)自体が食いしばりの直接的な原因とは限りませんが、噛み合わせが深すぎると、下顎の動きが制限されやすく、奥歯や前歯に不適切な力がかかりやすい状態になります。矯正治療でディープバイトを改善し、噛み合わせの深さを適正化することは、力の分散を促し、食いしばりによるダメージリスクを減らす上で非常に重要です。

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ワイヤー矯正治療の流れ

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院の石岡みらい矯正歯科の丸岡です。

矯正治療を始めるとご決断いただいた後、 「どのように治療が進むのか」「どれくらいの期間がかかるのか」「痛みや負担はどれくらいか」 といったご不安やご質問を多くお伺いします。
特に、ワイヤー矯正(固定式のブラケット+ワイヤー)をご検討中の方に向けて、今回は 抜歯症例を含むワイヤー矯正治療の大まかな流れを概要としてご紹介いたします。
安心して治療に臨んでいただくための「地図」として、ご覧いただけますと幸いです。

⭐︎この投稿の概要(動画)⭐︎

装置装着までの概要

 

1.装置装着までの概要
①初診相談 → 矯正学的検査 → 診断

こちらが実際に装置をつける前の、治療方針を決めるまでのステップです。ここまでで数回のご来院と、1ヶ月程度かかりますが、矯正治療はこの診断が治療の質を左右するとも言われています。

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②主に抜歯が必要な症例の場合: 加強固定装置の装着


抜歯症例(がたがたが強い、口元の突出感が強い、歯列弓が狭いなど)では、抜歯をする前に、大臼歯の固定を強める「加強固定」が必要になります。矯正用アンカースクリュー、上顎の天井部分につける固定用のワイヤー(トランスパラタルアーチなど)を用いて、確実な大臼歯の固定を確保します。

↑ 上顎にホールディングアーチつきパラタルバーを装着したところ

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加強固定について

 

③便宜抜歯(必要な場合)

診断に基づき、上顎または下顎、あるいは両顎の抜歯を行うことがあります。これにより歯を移動するためのスペースを確保します。

 

④装置(ブラケット+ワイヤー)の装着

準備が整ったら、いよいよ固定装置をお口の中に設置します。ワイヤー矯正のスタートになります。

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ワイヤー矯正の装置装着後の流れ

 

2.ワイヤー矯正の装置装着後の流れ

①レベリング
歯列のがたがたをとり、綺麗な歯列弓に整えて行く初期段階です。細いワイヤーから始まり、徐々に太めのしっかりとしたワイヤーへ変えていきます。この段階は、のちの治療に向けて、しっかりとしたワイヤーを装着するための段階です。文献を調べるとおよそ4から6ヶ月くらいかかるとのことです。

↑ 下顎の前歯のがたがたが解消しています。この段階をレベリングと呼びます。

 

② 犬歯の後方移動
犬歯を正しい位置に移動させる治療です。犬歯のみを後方へ移動させて治療を行うことが多いです。あまり知られていませんが。犬歯は咬み合わせに重要で、咬み合わせのハンドルのような役割をしています。その位置決めが治療の精度と期間を大きく左右します。

↑ 前歯と奥歯の間にある犬歯(および小臼歯)を移動しています

 

③前歯の後方移動
スペースを使って前歯を後ろへ動かしたり(突出の改善)、上下前歯の前歯の咬み合わせ、傾斜、前後関係を整えます。抜歯スペースを閉鎖する工程でもあります。

 

④最終的な微調整・仕上げ
咬み合わせや細かい歯のずれなどを細かく整え、保定へ移行できる状態を作ります。

 

⑤保定(装置除去後)

装置が取れた後、歯並び・かみ合わせを安定させるためにリテーナーを使用します。

↑ 下顎の保定装置の例(オーソデント社)

 

この流れは、あくまで大まかなものであり、実際には患者さんの歯列状態、抜歯の有無、骨格条件、協力度、年齢などにより前後、並行して進むこともあります。

また。抜歯症例か非抜歯症例かでスペースの使い方・装置の種類・移動スピードが異なります。

ワイヤー矯正では 動的な移動期(レベリング→移動→仕上げ)が比較的長期間を要します。例えば、犬歯の後方移動に関しては平均約5か月程度かかったという報告があります。
各段階において、患者さんご自身のブラッシング、オーラルケア、生活習慣も治療の質、期間、快適度に大きく影響します。当院では矯正中の虫歯予防・ブラッシング指導をしっかり行います。

 

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ワイヤー矯正治療の通院頻度はどのくらいですか?

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保定装置について

Q&A

Q&A
Q. ワイヤー矯正 装置装着後 どれくらい痛いですか?
A 装置を装着した直後は、歯に締め付けられている感じや軽い浮き上がり感が数日続くことがありますが、通常は1〜2週間で慣れていきます。
レベリング→犬歯移動→前歯の移動の段階などにも歯が動く感覚や咬む時の違和感が出ることがあります。
痛みの程度や期間には個人差があります。

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矯正治療と痛み② どの程度、痛みますか?

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まとめ

まとめ

今回は、ワイヤー矯正治療の 概要的な流れ をご紹介しました。初診・検査・診断を超えて、抜歯を要する症例では加強固定→抜歯、そして装置装着→レベリング→犬歯の後方移動→前歯の後方移動→最終仕上げ→保定というステップとなります。
もちろん個別の治療計画・装置の種類・患者さんの状態・ご協力度によって進み方は変わります。

今後、各ステップ(例:レベリング/犬歯の後方移動/前歯の後方移動)それぞれについて、何をしているか、いつ頃何が起きるか、注意すべきことなどをわかりやすく解説して行く予定です。

 

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矯正装置って選べるの? – 第4回アジア舌側矯正歯科学会ご報告【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】

矯正治療の装置って選べるの?当院の治療にあたっての装置の選択について

 

こんにちは。茨城県石岡市の矯正歯科クリニックの石岡みらい矯正歯科です。

 

本日、院長の丸岡が第4回アジア舌側矯正歯科学会に参加してきましたので、そのお話をまとめさせていただきました。

 

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学会参加は、日々、熱心に治療に取り組まれている名医の先生の話を聞き、新たな知見、疑問に思っていることの答え、取り組んでみようと思えるアイデアが浮かんだりと、頭の中がブラッシュアップされると思わされます。

近年にもまして、矯正歯科学分野の、デジタル化の強い流れを強く感じました。当院もハード面では機材は揃いつつありますが、活用方法は毎年、進歩が見られます。

一方、今回の学会で改めて勉強になったのが、「治療する装置の決め方」に関する講演でした。

3名の著名な方々の、裏側、表側、マウスピース矯正の利点欠点をお話になるセッションがありました。

現代の矯正歯科医療では、大まかに表側のワイヤー矯正裏側の舌側矯正マウスピース矯正の3つがあります。患者さんからするとどの装置が良いか、希望がある方もいる一方、相談した先生に断られる場合もあります。

 

装置の選択には、担当する先生の治療哲学が大きく関わってくるようにも思います。

特別公演の堀江貴文さんのセッションでも、「どうして、先生ごとに言っていることが変わるのか」って嘆いておられました。歯科は先生の治療哲学と先生が教育を受けた環境に大きく、左右されると思います。治療方法も、極端な話、先生の年代により、大きく異なります。

ちなみに、舌側矯正のブラケットは、表側に比べ、5%程度しか売れていないようです。

公演中の著名な先生が、「装置を決めるのは患者さんであり、我々はそれを実現するために頭を振り絞るのだ」とおっしゃられていたのが印象的でした。

もちろん、ガイドラインや学会の指針、業界内の通念的に、避けた方が良い治療方法は、選ぶことはありません。それは前向きな挑戦ではないと思います。

装置の適用が強く禁止していない限りは、患者さんの意思で、装置や治療方針を選べるような、治療手段を多く持つ矯正歯科医を引き続き、目指して行きたいと思っております。

これらを含め、非常に学ぶ機会の多い学会でした。この学びを明日からの臨床に活かしていきたいと思っています。

 

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矯正治療における加強固定について

特に抜歯症例で大切になる「加強固定(アンカレッジの強化)」について

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科の丸岡です。

 

「矯正治療を始めることに決めました。じゃあ次回からワイヤー矯正ですね?」

カウンセリングでよくいただくご質問です。

実際には、抜歯をともなう本格矯正治療では、いきなり前歯から奥歯までワイヤーを通すことは少なく、まずは「加強固定(かきょうこてい)=アンカレッジの強化」と呼ばれる、特に上顎の奥歯の位置を固定するための装置を装着するというステップが必要になることがあります。

矯正学では、アンカレッジ(anchorage)=大臼歯の意図しない動きを押さえる抵抗と定義され、固定源をどのように確保するかが治療の成否に大きく関わることが知られています。

今回は、抜歯症例における加強固定について、できるだけ専門用語をかみ砕いてご説明します。

 

加強固定とは

1. 加強固定とは

本格矯正では、以下の場合、抜歯を伴う矯正治療を選択します。

がたがたをしっかり取りたい(叢生の解消)

前歯を大きく後ろに下げたい(口元の前突感の解消)

奥歯のかみ合わせをしっかり整えたい(臼歯関係の改善)

 

その際、抜歯したスペースを「どの歯をどれだけ動かすために使うか」を綿密に設計します(フォースシステム)。

このときに問題になるのが、特に上顎の奥歯が意図せず前に動いてしまう=アンカレッジロス(固定源のロス)です。

例えば、本来は「前歯を3~4mm下げたい」ところが奥歯が2mm前に出てしまうと実際に前歯は1~2mmしか後ろに下がらない、という事態が起こる場合があります。

 

そのため、抜歯症例で「口元をしっかり下げたい」「臼歯関係をきちんと整えたい」ケースでは、ワイヤー矯正に入る前に、まず上顎の大臼歯を固定するための装置を準備することが大切になります。

 

↑ 口元をどこまで下げるかなどを矯正学的検査で決め、固定の必要性を評価します

 

どのような方に加強固定が必要になるのか

2. どのような方に「加強固定」が必要になるのか?

矯正歯科学では、抜歯スペースの使い方に応じて、次のように分類しています。

最大アンカレッジ:抜歯した空隙をほぼ失いたくない(1/4以下に収めたい)

中等度アンカレッジ:抜歯した空隙の1/4は失っても問題がない

最小アンカレッジ:抜歯した空隙の半分以上、失っても問題がない

特に、最大の固定には必須、中程度の固定でもほとんど方に加強固定は必要とされています。

 

 

固定が失われるとどうなる?

3. 加強固定をしないとどうなる? ~アンカレッジロスの影響~

もし、必要な症例で十分な固定を行わなかった場合、どうなるのでしょうか。研究や臨床報告から、次のような問題が起こり得ることが分かっています。

① 前突感の改善が不十分になる

抜歯スペースの一部が「奥歯が前に出ること」に使われてしまい、期待していたほど前歯が後ろに下がらず、口元の後退量や横顔の改善が小さくなる可能性があります。 

特に、口唇の突出感・鼻唇角などの見た目の改善(審美評価)は、前歯の後退量に大きく左右されることが知られています。

② 臼歯関係が理想からずれてしまう

奥歯が前に出すぎると、計画していた奥歯の咬み合わせが得られない可能性があります。

③ 治療期間が延び、治療の精度も下がりやすくなる

アンカレッジロスが起こると、追加のゴムや装置が必要になったり、再度スペースコントロールを行ったりといった、治療計画の見直しや立て直しの治療が必要になることがあります。 

また、アンカレッジロスは「年齢」「叢生量」「抜歯部位」「装置の種類」など複数の因子が関わる多因子性であることも報告されており、計画通りに進めるには事前の固定設計が重要になります。 

 

加強固定のための装置

4. 加強固定の方法と分類

歯科医学的な分類ではなく、ここでは、視覚的にわかりやすく分類をしてみました。

① 歯を使った固定(intraoral ancghorage)

トランスパラタルアーチ(TPA)

上顎の左右の大臼歯の間にワイヤーを置きます。大臼歯が前に移動しないように抑える、いわば、つっぱり棒のような役目を果たします。

ナンスホールディングアーチ

上顎の奥歯と上あごの粘膜(口蓋)側にレジンボタンを設置し、さらに奥歯が前に出にくいようにする装置です。

これらは従来からの代表的な加強固定装置で、口の中に固定されるものになります。患者さんご自身で、取り外すことはできません。

これらは、「絶対に動かない」固定源ではなく、ある程度のアンカレッジロスは避けられないことが、多くの研究で示されています。

 

② 顔や頭を使った固定(extraoral anchorage)

ヘッドギア

後頭部や後頸部にベルトを回す、または帽子のようなものをかぶっていただき、奥歯を後ろ方向に牽引する装置になります。

しっかり使うと高い固定力が得られますが、毎日一定時間(8時間以上)の装着が必要、室内での使用になりますが、外見上の抵抗感が大きいなど、患者さんの協力度に大きく依存するという課題があります。 

 

③ 骨を使った固定(skeletal anchorage)

近年は、矯正用アンカースクリュー(TADs)を用いた骨に固定源を求める方法が広く普及しています。

直径約1.5~2mm前後の小さなスクリューを局所麻酔下で骨に植立し、強い固定源として利用することで、抜歯スペースを前歯の後退に使う、といった方法です。

過去の調査では、従来のヘッドギアやナンスアーチなどに比べ、ミニスクリューを使った症例の方が、多く固定を保てたと報告されており、臨床的にも意味のある差とされています。

 

当院でも、患者さんのご希望(審美性・ライフスタイル)と診断結果を踏まえた上で、

必要な症例には矯正用アンカースクリューを用いた加強固定をご提案しています。

 

まとめ

5. まとめ

本格矯正治療では、いきなりワイヤー矯正の装置を装着するのではなく、特に抜歯症例などでは、まず加強固定がとても重要になります。

とくに、

口元をしっかり下げたい方

臼歯関係をきちんと整えたい方

叢生量が大きく、前歯の後退も必要な方
では、計画的な加強固定なしには、目標とする仕上がりが得られにくくなることが分かっています。 

加強固定の方法には、いくつかあり、お一人おひとりの骨格・歯並び・横顔のバランス・ご希望によって、必要な加強固定の程度や装置の組み合わせは変わってきます。

 

Q&A

よくある質問(Q&A)

Q. 「加強固定の装置」は、すべての抜歯症例で必ず必要ですか?

A. いいえ、すべての方に必要というわけではありません。

症例によって必要なアンカレッジの強さは変わります。

口元をどれくらい下げたいのかなど、ゴールを共有しながら、症例ごとに加強固定の内容を決めていきます。

 

Q. アンカースクリュー(ミニスクリュー)は痛くないですか? こわいのですが…。

A. 感じ方には個人差がありますが、「思ったより楽でした」とおっしゃる方も比較的いらっしゃいます。

もちろん、「どうしても怖い」「外科的な処置は避けたい」という方には、

他の方法(歯の連結・顎外装置など)も含めて、無理のない範囲で選択肢をご相談いたします。

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List of probably useful references

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小児矯正のご相談 – 永久歯がないと言われたら【茨城県石岡市の矯正歯科クリニック・石岡みらい矯正歯科】

永久歯がなかなか出てこない?

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科クリニックの石岡みらい矯正歯科です。

 

ご来院される保護者の方から、次のようなお声をよく伺います。

「年齢的にもう出てきてもいいはずの永久歯が見えず、乳歯がずっと残っていて気になります」

「友だちと比べて出てくるのが遅いようで、抜けない乳歯が長くて大丈夫なのか心配です」

お子さまが「永久歯が出てこない」「乳歯がかなり残っている」状態を保護者の皆さまが見つけることは、ごく自然です。そして、実はこのようなケースの中には「永久歯がそもそも存在しない(=先天欠如)」という可能性も含まれています。

今日は、そんな「永久歯の先天欠如」について、どういうことか・どれくらいあるのか・どうやって調べるのか、そして保護者として知っておきたいポイントを整理します。

↑ 子供の歯が抜けたのに、永久歯が出てこないと心配になり、ご相談にお越しいただくことが多いです。

先天欠如歯とは?

 

1.永久歯が生まれつきない場合があります(先天欠如歯とは)

先天欠如(せんてんけつじょ)とは、“生まれつき”永久歯が形成されず、その結果として歯がそもそも出てこない状態を指します。専門的には「歯胚(=歯の卵)がそもそもできていない」ことを意味します。 

例えば、乳歯が一定期間残っていて、永久歯の後継歯がなかなか出てこない場合、歯が抜けて様子をみても、いつまでたっても永久歯が出てこないという状況では、先天欠如の可能性を考える必要があります。

先天欠如の判断のポイントとなるのは「レントゲンで歯胚が写っていない」ことを確認することです。後述の「検査方法」の章をご参照ください。

なお、先天欠如には、1~2本程度のもの(軽度)から、6本以上欠如するものまで範囲があります。軽度の場合が圧倒的に多く、通常の矯正相談時にも遭遇しやすい内容です。 

 

発生の頻度

2. その頻度(どれくらいの確率であるの?)

保護者様が「うちの子だけ?」と不安になられる前に、まずは頻度を知っておきましょう。研究によると、永久歯(親知らず=第三大臼歯を除く)の先天欠如の頻度には次のようなデータがあります。

欧米白人を対象としたメタ分析では、約 4~7% 程度の方に1~2本の永久歯が欠如しているという報告があります。  

最近の東アジア(中国)を対象とした児童データでは、7.2% という値が報告されています。  

一方で、乳歯列(子どもの歯)で先天欠如を認める割合は非常に低く、0.5~0.9% 程度という報告もあります。  

 

つまり、「永久歯が生まれつき一本か二本ない」というお子さまは、非常に“まれ”ではありません。当院の患者さんでも1割以上いらっしゃる、臨床上歯しばしば目にする範囲と考えてよいと思われます。ただし、「大多数の本数がない」「6本以上ない」などの先天性部分無歯症(オリゴドンシア)は稀になります。 

保護者様として安心していただきたいのは、早期に気づき、適切に検査・対応すれば、その後の矯正治療・予防・計画立案において非常に有利である、ということです。

 

欠如しやすい場所

3. 先天欠如が多い場所(どこの歯がないことが多い?)

「どの歯が欠如しやすいのか」を知ることは、保護者様が「この歯、出てこないな…」と気づくヒントになります。主な傾向は以下の通りです。

最も多いのは 下あごの第二小臼歯(下顎の前から数えて5番目の歯)という報告が多く、欧米のデータではこの歯が最頻となっています。  

次いで 上あごの側切歯(上顎 2番=上の前から2番目の歯) が欠如しやすいという傾向。  

ただし、日本や東アジアのデータでは、「下顎側切歯(下あご前歯)」が上位になる傾向も観察されています。

↑ 上の前歯の2番目(側切歯)

↑ 下の前歯(2番目の側切歯)と少し奥の歯(5番目の第二小臼歯)

 

欠如する歯の数が少ない(1~2本)ケースが圧倒的に多く、3本以上となるのはかなり稀です(欧米データでは1~2本が83%を占めています)  

保護者様にお伝えしたいポイントとしては、たとえば「上の前歯の隣の歯(上顎側切歯)が出てこない」「乳歯がかなり長く残っている下あごの5番あたり」などが『あれ?』と気づきやすいパターンです。

 

先天欠如の以外の歯が出てこない原因

4. それ以外の“永久歯が出てこない”原因

「永久歯が出てこない=必ず先天欠如」というわけではなく、以下のような別の原因も考えられます。保護者様には、こうした「出てこない原因の種類」も知っておくと安心です。

①永久歯の歯胚はあるが、出てくる時期が遅れている場合

歯の向きの問題、萌出するスペースが足りない、乳歯の抜ける時期が遅いなどが原因として考えられます。  

②歯胚が埋伏・横向き・転位していて、本来出てくるべき位置からずれている場合

物理的な障害(例えば、乳歯が抜けずにそのまま残っている・過剰歯(余分な歯)がある・局所的な骨の吸収不良など)によって萌出が妨げられているなどの原因で起こると考えられます。

③全身疾患との関連

いくつかの全身的な疾患で、萌出遅延が生じるとされています。(例)ダウン症、外胚葉異形成、骨形成不全症など

 

検査方法

5. 歯が出てこない場合の検査方法/当院での流れ

当院で小学生のお子さまで「永久歯が出てこない」「乳歯が長く残っている」という場合に基本的に取っている流れをご紹介します。

初診カウンセリング・視診
来院時にお子さまのお口の中を拝見いたします。乳歯がまだ残っているか、反対側の永久歯は出てきているか、歯並び・スペース状況を確認します。

矯正学的検査・パノラマ(全体)レントゲン撮影
永久歯の歯胚が存在するかどうか、歯の向き・位置・重なり・乳歯の根の吸収状況を確認します。

診断・治療計画のご説明
歯胚が確認できれば、歯胚はあるが出てきていない(遅発萌出・埋伏)という診断になります。また、歯胚が確認できない(明らかに欠如)場合は、先天欠如という診断になります。
以降、どのように治療を進めるか(スペース管理・乳歯の抜歯・矯正的な動き出しのタイミング)を保護者様と共有いたします。

定期観察・矯正介入
先天欠如の場合でも、放置せず「欠如がある場所をどう活かすか(隣の歯を移動させる/インプラント準備する/将来的な補綴を見据える)」計画を立てていくことが重要です。早期診断により治療の選択肢が増え、負担も少なくて済むことが研究で示されています。  

当院では先天欠如を早期に把握し、矯正治療が必要な場合でも、乳歯が長く残る状態になっているうちから、そのスペースの確保・維持や早期矯正治療の必要があるかどうかをお話しいたします。

 

まとめ

6. まとめ

永久歯がなかなか出てこないと感じたら、まず「年齢に対して・対側と比べてどうか」を確認します。

その原因は「先天欠如(生まれつき歯がない)」だけでなく、「遅れている」「埋伏している」「スペースが足りない」など多様です。

先天欠如の頻度は、永久歯(第三大臼歯を除く)でおおよそ 4~11% 程度という報告があり、決して珍しいものではありません。

よく欠如する歯は「下あご第二小臼歯」「上あご側切歯」などであり、特に「乳歯が抜けない」「そのまま残っている」場合はその部位を注意してみましょう。

早期にレントゲンによる確認と矯正専門医による相談を行うことで、将来の矯正治療・補綴(インプラントなど)・スペース管理がスムーズになります。

保護者様としては、初期段階で「あれ?永久歯が出てこないな」と気づいたら、まずは歯科医院で相談・検査を行うことで、お子さまの成長と歯の健やかな発育を支えることができます。

 

Q&A

Q&A

Q. 乳歯がなかなか抜けないのですが、それも先天欠如のサインでしょうか?

A. その可能性があります。通常、乳歯は一定の時期に根が吸収されて抜け、その後に永久歯が出てきます。もし乳歯がなかなか抜けず、同時に対側の永久歯が出ているような場合、永久歯がない(先天欠如)、または永久歯が出てこない(遅延・埋伏)のいずれかを検討します。レントゲン撮影で歯胚の有無を確認することが早期発見につながります。

 

Q. 先天欠如と分かったら、すぐに矯正治療を始めたほうがいいですか?

A. お子さまの年齢・歯列の成長状況・欠如している歯の本数・隣接歯の状態などによって「いつ」「どのように」始めるかが変わります。重要なのは「早く診断すること」であって、必ず「すぐ装置を入れる」というわけではありません。スペース管理や乳歯の動きを見守ったうえで、最適なタイミングで矯正スタートすることで、負担を軽く、効率的に進められます。

 

Q. 欠如している歯をそのまま放っておいても大丈夫ですか?

A. 欠如している歯を放置すると、隣の歯が傾いたり、スペースが狭くなったり、将来的な補綴(インプラント・ブリッジなど)の治療が難しくなったりすることがあります。また、歯並び・かみ合わせ・見た目(特に前歯)への影響も出やすくなります。ですので、「出てこないな」と気になる場合は早期にご相談いただくことが望ましいです。

 

当院では、お子さまの乳歯~永久歯への移行期において、「歯が出てこない」「乳歯が抜けない」などのお悩みに対し、矯正歯科医としての立場からご相談を承っております。気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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矯正治療前の診断について【茨城県石岡市の矯正歯科クリニック・石岡みらい矯正歯科】

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科の丸岡亮です。

 

矯正治療を検討されている患者さんの中には、

「検査のあと、診断では何をするの?」

「どのように治療方法が決まるの?」

「抜歯や期間はどうやって判断するの?」

といった疑問をお持ちの方も多くいらっしゃいます。

 

今回は、矯正治療を開始する前に必ず行う、診断(治療計画の説明)について、当院での流れとその目的を分かりやすくご説明します。

診断(治療計画の説明)とは

 

1.診断(治療計画の説明)の目的とは?

診断の目的は一言でいうと、「患者さん一人ひとりにとって最適な治療方針を決めること」になります。

 

矯正学的検査(精密検査)で取得した資料・データ(口腔内写真・レントゲン写真・歯科用CT・歯列の3Dスキャン・顎関節、咬合機能の評価など)をもとに、現在の歯並びやかみ合わせの問題点を総合的に分析し、医学的に正しい治療計画を立てていきます。

 

矯正歯科治療ではこの診断がいかに正確にできるかによって治療結果が左右するとされています。

 

 

診断を行う時期

2. 診断を行う時期

当院では、 検査から約2~4週間後にご予約をいただき、診断を行います。

この期間は、データを精密に分析し、複数の治療案を比較検討するための時間です。

 

診断でお伝えする内容

 

3. 当日の診断(治療計画の説明)でお伝えする内容

診断では、以下の項目を丁寧にご説明します。

 

① 現在の状態と矯正歯科学的な問題点

写真・レントゲン・3D模型をお見せしながら、不正咬合の状態について、説明をいたします。具体的には、以下の項目です。

前歯の傾き

奥歯のかみ合わせ

歯列の形態や歯の大きさ

上下顎の骨格のバランス

顎関節の形態や位置

 

そのほか、現在の問題的などを分かりやすくお伝えします。

↑ セファログラムの分析値を元に骨格や歯の傾きを分析しています

 

② 治療方法のご提案

患者さんのご要望やライフスタイルも踏まえ、治療に適した装置について、主に以下の治療装置について説明をさせていただきます。

ワイヤー矯正(ホワイトワイヤー、メタルなど)

 舌側矯正(裏側矯正)

 マウスピース矯正(インビザライン)

 

それぞれ、適応になるか。治療期間の違いや注意事項などを説明いたします。

混合歯列期の患者さんの場合は、早期治療が必要か、その場合の治療方法などを説明いたします。

 

③ 治療に必要な期間の目安

不正咬合の状態を考慮した予想される治療期間や通院頻度(通常1か月に一度)をご説明します。

 

④ 抜歯の必要性について

当院では、非抜歯で治療できる場合は、その方法もお話しします。しかし、不正咬合の状態によっては、歯を抜いて配列を行う場合が、優れた選択肢と考えられる場合、そちらの選択肢も提示します。

抜歯の判断は、以下の項目を組み合わせて考えます。

顎と歯の大きさのバランス(歯冠幅径と歯列弓幅径が調和が取れているか)

横顔・口元のバランス(突出感の改善のためにどのくらい前歯を動かす必要があるか)

 

⑤治療中に想定されるリスクや注意点

痛み、むし歯・歯周病予防の重要性、器具が壊れた場合の対応、治療にご協力をいただきたい点(特に、治療の遅れにつながること)などもご説明します。

 

⑥治療費用とお支払い方法

総額、分割払いの有無、調整料、保定期間の費用など、治療にかかる費用が明確に分かるようにまとめてお伝えします。

 

治療方針の選択

 

4. 最終的な治療方法を選ぶのは患者さんです

当院では、複数の視点から検討した最適な治療プランをご提示しますが、最終的に選択するのは患者さんご自身です。

迷われている場合は、すぐに決める必要はなく、ご自宅でゆっくりご検討いただけます。

治療を進める場合は、治療契約、装置の準備と装着、必要であれば抜歯、という流れで進めていきます。

 

Q&A

 

5. よくあるご質問(Q&A)

Q. 診断にはどのくらい時間がかかりますか?

A. 30~60分ほどお時間をいただいております。患者さんの理解が深まるよう、丁寧にご説明いたします。

 

Q. すぐに治療を始めなくても大丈夫ですか?

A. はい、もちろんです。診断は治療の説明ですので、迷われている場合は、その場で決定する必要はありません。

 

Q. 治療方法はどれが一番良いですか?

A. 症状・ご希望・生活スタイルによって異なります。

当院ではメリット・デメリットを比較し、複数のプランをご提示します。

 

Q. 子どもの場合も診断は必要ですか?

A. 必要です。

成長予測や顎の成長方向を確認し、今から行うべき治療を決定します。

 

まとめ

矯正治療の「診断」は、治療のゴールと進め方を明確にする、とても大切なステップです。

安心して治療を始められるよう、当院では丁寧な説明と最適な治療案の提示を心がけています。

矯正治療をご検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

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矯正治療開始前の検査について【茨城県石岡市の矯正歯科クリニック・石岡みらい矯正歯科】

「矯正治療スタート前に知っておきたい“精密検査”の流れと目的」

~痛みの少ない、目立ちにくい装置で安心スタートを目指すために~

 

はじめに

はじめに

矯正治療を始めるにあたっては、治療前の検査(矯正学的検査、精密検査)がとても重要です。

治療装置を付ける前に、骨格・歯列・噛み合わせ・お口の状態を詳細に把握することで、より安全で効果的な治療設計が可能になります。

今回は、なぜ矯正学的検査が必要なのか、どんな流れで進むのか、そして検査後によくある質問(Q&A)について、ご紹介をさせていただきます。

 

矯正学的検査が必要なのか?

1.なぜ「矯正学的検査」が必要なのか?

矯正治療は歯を動かすだけではなく、骨格・歯列・咬み合わせ・お口周囲の軟組織を総合的に捉えて設計する治療です。従って、治療開始前に以下の点を把握することが非常に重要とされています。

・現在の歯並び、咬み合わせ

・骨格形態の把握

・歯の状態の把握

・歯根の長さ、状態

・歯を支える周囲の骨(歯槽骨)の状態

・顎関節の状態

・口腔周囲筋の状況

・歯並びに関係する悪習癖の有無

 

混合歯列期(小児矯正の場合)は加えて、以下の項目を分析する必要があります。

・歯の交換状態と後続永久歯の状態

・上下顎の成長発育の状況

 

当院を含め、多くの矯正専門医院で矯正学的検査=診断・治療計画を立てるための基礎資料として位置づけられています。

 

矯正学的検査の流れと内容

2.矯正学的検査の流れと内容

以下に、当院における検査の流れを、他院の流れも参考に加えて整理したものです。「何を行うのか」「なぜその検査が必要なのか」がイメージしやすいように説明させていただきます。

①改めて、意向の確認

初診相談では、歯並びや噛み合わせに関して、患者さんのお悩み・治療に対するご希望(例:痛みを抑えたい、目立ちにくくしたい)を伺います。

また、現状の問題点や治療の可能性(装置の種類・治療期間・費用)について概略をご説明します。

改めまして、説明内容にご質問がないかについて、確認をいたします。

(詳しい、初診相談の内容については、こちら

 

②検査の実施

(1)口腔内・口元・顔貌の写真撮影
・上下の歯列、咬合面・側面・斜め顔写真など複数の角度から撮影します。
・口唇閉鎖時・スマイル時・横顔など。口元バランスや顔の輪郭、左右対称性、スマイルラインなどを確認します。

 

(2)レントゲン撮影(複数)
・パノラマレントゲン撮影

全体的な歯の状態・歯根・親知らずの有無を確認します
・側面セファログラム/正面セファログラム

骨格の形態・上下顎の位置、バランス・前歯の傾き・Eラインなどを確認します
・手根骨(成長予測・必要に応じて)などの追加撮影します。

 

 (3)歯科用CT
・歯科用のコーンビームCT(CBCT)を用い、撮影をします。

骨の厚み・歯根の位置・顎骨形態、気道の状態などの検討などを行います。

 

(4)口腔内スキャナー(3Dデータ取得)
・小さめのスティック状の機器をお口の中に入れて、3Dスキャンを行います。咬み合わせの記録も含めて10分程度で終わることがほとんどです。

・従来の粘土状印象材による型取りに比べ、患者さんの負担が軽くなるとされています。特に味が苦手な方には適していると思います。
・このデータをもとに模型の作成、シミュレーションの実施、装置の設計を行います。

 

(5)顎関節・機能検査
・顎関節の動き、開閉口時のズレ、咬合時の偏位、舌の位置・癖、頬圧・唇圧など、機能的なチェックを行います。

 

(6)口腔内診査(虫歯・歯周病・歯根・歯頸部)
・矯正治療を安全に進めるため、虫歯や歯周病の有無、歯の根・歯肉の状態もチェックします。

 

所要時間・服装・ご注意点について

3.所要時間・服装・ご注意点

当院では所要時間は 約1時間から1時間半程度お時間をいただきます。 

レントゲンの撮影があるため、ネックレス・ピアス・ヘアピンなど金属が付いていると写り込みやすいため、あらかじめ外して来院いただくとスムーズに検査ができます。ご事情で外せない場合は、お申し出ください。

また、むし歯が気になるようでしたら、あらかじめ、かかりつけの先生に確認をしていただくこともお勧めしております。

 

検査が終わったあとは

4.検査が終わったあとは – 診断・治療方針のご説明

矯正学的検査で得られたデータを分析し、どのような装置を使うか/抜歯の有無/治療期間の見込み/費用について、診断内容のご説明をいたします。 

ここでご理解・ご納得いただいた上で、装置装着・治療開始の準備を進めていきます。

治療開始時期、治療方法や装置の選択によって異なります。特に舌側矯正とマウスピースはカスタムメイドのため、技工所やメーカーに発注しますので、治療開始にお時間がかかる場合があります。

 

Q&A

5.Q&A(患者さんからよくある質問)

Q:検査を受けたら必ず矯正治療をしなければいけませんか?

A:いいえ。精密検査は「治療を始める前の詳細な資料採取・診断準備」です。検査後、診断や治療方針の説明があり、その時点で「治療を始めるかどうか」「どの装置・方法にするか」をご検討いただけます。

Q:検査費用や時間はどれくらいですか?

A:検査内容によって若干異なりますが、所要時間は1時間から1時間半程度が目安です。

Q:古いレントゲンや他院で撮った3Dスキャンを持ってきても良いですか?

A:はい、持参いただける場合は分析の参考にさせていただきます。治療の開始にあたっては、当院では現時点の矯正治療に最適な頭部レントゲン規格写真(セファログラム)・歯科用CT・口腔内スキャナーのデータ取得を、専用の機器を用いることで、より正確な診断が可能になりますため、再撮影させていただくことがあります。

Q:子どもでもこのような検査をしますか?

A:はい、ほぼ同じ内容での検査になります。成長期のお子さんの場合、手根骨レントゲンによる骨成熟度・顎関節の状態などを、追加で確認することがあります。

 

まとめ

6.まとめ

検査=ただ撮影をするだけではなく、治療の設計図を立てる非常に重要な準備段階の意味合いが強くなります。

ぜひご来院前に少しイメージしておいていただき、疑問・不安があればお気軽にご相談ください。

当院スタッフ一同、患者さんお一人お一人に合った丁寧な検査・説明・治療を心がけております。

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

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当院の初診相談の流れについて【茨城県石岡市の矯正歯科クリニック・石岡みらい矯正歯科】

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科の丸岡です。

今回は、矯正治療を始める前に知っておきたい、初回相談の流れとポイントについて、まとめさせていただきました。

矯正歯科治療を受けようとする際に、まずはご相談のために歯科医院を訪れますが、どいった流れで進んでいくのか、心配になりますよね。

当院での初診相談の流れを中心としてお話をさせていただきたいと思います。

 

⭐︎この記事の内容は動画にもまとめてございます⭐︎

はじめに

はじめに

矯正治療をご検討中の皆さまへ。

矯正歯科治療によって、歯並びや噛み合わせを整えることで、見た目だけでなく、将来的なむし歯・歯周病リスク、噛む力・発音・姿勢への影響(機能面)などで、多面的なメリットがあるとされています。

しかし、治療は長期にわたることが多く、また、途中で治療を受ける歯科医院や装置の種類を変えるのは、少し大変になります。

装置の種類・通院頻度・費用なども自分に合っているかを確認してからスタートすることが大切かと思います。

 

当院の初診相談の流れ

1.当院の初診相談の流れ

矯正治療に興味をお持ちになったら、まずは「初診相談」という形でご来院いただきます。必ずしも治療を決めなければならないというわけではありません。

たとえば「前歯のガタガタ」「出っ歯・受け口」「装置が目立たないって本当?」「治療中むし歯にならないか心配」「費用はいくらくらい?」など、どんなことでも構いません。

安心して話せる環境を作るように雰囲気作りをしております。

 

① ご来院後の流れ

問診票のご記入
・お口や歯並びで気になっていること、全身の健康状態(持病・服薬・アレルギーなど)を記入していただきます。

カウンセリング(約10分)
・スタッフが現在のお悩み・ご希望をじっくりお聞きします。何気ないことでもぜひお話しください。

写真・レントゲン撮影(約10分)
・お口・口元の写真、骨格・歯の位置が把握できるレントゲンを撮影します。

分析(約10分)
・院内で撮影データを分析し、説明用の資料を作成します。

 

② 院長による説明(約30分)

分析をもとに、院長が以下の内容をご説明します:

・現在のお口の状態と問題点

考えられる治療方法、患者さんにあった装置の種類(目立たない白いワイヤー、裏側矯正、マウスピース型など)について、説明をさせていただきます。

・治療期間の目安

考えられる治療期間の目安、通院間隔、治療中の注意事項(むし歯・歯周病にならないためのブラッシング・クリーニング)について、説明をさせていただきます。

・費用のご案内

・矯正歯科治療を受ける際の流れについて

相談の後、「ぜひ進めたい」となった場合、矯正学的検査(レントゲン・CT・口腔内写真・スキャンなど)→診断・治療計画説明というプロセスを踏みます。ここで、抜歯の有無・治療の選択肢・リスク・治療開始時期などが具体的に提示されます。

その流れについて、説明をいたします。

 

これらの流れに沿って説明をさせていただきますが、ご質問を十分にお受けできるよう時間を確保しています。

 

当院で重視している「初回相談」の特徴

2.当院で重視している「初回相談」の特徴

当院ならではのこだわりを以下に整理します。患者さんが治療を安心して始められるよう、特に配慮しています。

 

①痛みの少ない・目立ちにくい装置を標準的にご提案

例えば白いワイヤー・マウスピース型など、ライフスタイル・職業・年齢に応じた装置選びをしています。

②見た目だけではなく、歯の健康を考えた治療方法をご提案

虫歯・歯周病予防など、お口の中の健康の観点も含めて、治療のご説明を行います。ブラッシング状況・歯石除去・パウダークリーニングなどの情報提供を行います。

③十分なコミュニケーション時間を確保しています

相談時に疑問・不安をできるだけ残さず解消できるよう、スタッフと院長で十分に時間を確保し、対応しております。

④公式LINEによるフォローアップ

来院が難しい方にもアクセスしやすいよう、公式LINEを活用し、疑問点がある場合は、お問合せいただける体制をとっております。

 

よくあるご質問

3.よくあるご質問

Q. 「相談だけ」で終えても大丈夫ですか?

はい。ご来院いただいた相談段階では、治療をすぐ決めていただく必要はありません。当院で矯正治療を行なっている方も多くは、一度、持ち帰って、家族とご相談をされたり、かかりつけの先生と相談をされる、あるいは複数の医院で話を聞いてから、選択をしていただいております。

 

Q. 写真・レントゲン撮影は必須でしょうか?

多くの歯科医院で、相談時に現状把握のため撮影を行っているのではないでしょうか。当院でも同様の理由で撮影をさせていただいております。口腔内スキャナーで撮影をしている歯科医院も増えてきていますが、当院では利便性や負担感を考慮し、写真とレントゲンを用いての方法を採用しています。

 

Q. どんな準備をしておけば良いですか?

お気軽にお越しいただきたいと思いますが、以下の点について、あらかじめご用意をいただいておくと、カウンセリングがスムーズに進む可能性があります。

・気になる点や質問を事前にメモしておく

・過去の歯科治療歴・矯正歴があれば整理しておく

・紹介状があればを持参をする(必須ではありません)

 

当院での次のステップについて

4.当院での次のステップについて:矯正学的検査・治療計画

初回相談後、ご納得・ご希望いただければ矯正学的検査へと進んでいきます。当院では以下のように進めております。

 

資料採得(レントゲン/CT/口腔内・顔・口元写真/歯型・スキャンなど)

診断・治療計画のご説明(装置の種類・治療期間・費用・通院頻度など)

治療前準備(必要な場合は、むし歯・歯周病治療の指示、歯磨き指導)

矯正装置の装着・治療スタート

相談時点で「何月から治療スタート可能か」「通院間隔はどれくらいか」「装置装着からどれくらいで変化を実感できるか」などもおおまかにお伝えもできます。

 

まとめ

5.まとめ

矯正治療は、人生の中でも大きな“投資”かつ“ライフスタイル変化”を伴うプロセスです。だからこそ、まずは「相談」から、しっかりと情報を整理し、ご自身に合った治療方法・医院を選ぶことがとても重要です。

当院では「痛みが少ない・目立ちにくい」装置を前提に、むし歯予防・歯磨きサポートも重視した矯正治療をご提案しています。初回相談はお気軽にどうぞ。もちろんご検討だけでも構いません。

お電話/WEB予約にて承っております。

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

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矯正歯科医院の選び方【茨城県石岡市の矯正歯科クリニック・石岡みらい矯正歯科】

矯正歯科医院を選ぶときに大切なポイントとは?

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科クリニック・石岡みらい矯正歯科の丸岡です。

 

矯正治療を考え始めたとき、「どんな歯医者さんに相談すればいいの?」と悩む方も多いと思います。

一口に「矯正治療」といっても、実際には提供している医療機関の種類や専門性には大きな違いがあります。

今回は、矯正歯科医院のタイプとそれぞれの特徴、そして「自分に合った医院の選び方」についてまとめてみました。

ぜひ、参考にしていただけますと幸いです。

 

⭐︎この投稿は動画でもまとめてございます⭐︎

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4つのタイプがあります

 

矯正治療を提供している歯科医院は、主に以下の4つに分類されます。

①歯科大学病院などの高度専門医療機関

②一般歯科医院(むし歯や歯周病治療が中心のかかりつけ歯科医院)

③非常勤の矯正を専門とする歯科医師が在籍する一般歯科医院

④矯正治療専門の歯科医院

 

それぞれに強みと特徴があり、どのタイプが「正解」というわけではありません。

大切なのは、ご自身の症状やライフスタイルに合った医院を選ぶことです。

以下に、その特徴について、私なりにまとめてみます。

 

歯科大学病院などの高度専門医療機関

 

いわゆる、○○大学附属病院、という名称である病院になります。歯科医師を育成する大学に隣接してあり、診療、教育、研究を柱に運営されています。

 

特徴

難症例や顎変形症など、保険適用の外科矯正にも対応

チーム医療体制が整い、医科歯科連携が充実

初診から治療開始までに時間を要することも

 

こんな方におすすめ

顎のずれが大きく、手術を伴う治療が必要な方

万全な検査体制・安全性を重視したい方

時間よりも「確実な治療」を優先したい方

 

残念ながら、茨城県には歯科系の大学病院はありません。千葉県や東京都の医療機関を受診していただくことになります。

 

一般歯科医院(常勤の一般歯科医が矯正も担当)

 

いわゆる、かかりつけの先生に矯正治療もしてもらうという方法です。

 

特徴

かかりつけの先生に相談できる安心感

むし歯や歯周病など、総合的な口腔ケアが可能

矯正専門医ではない場合、症例によっては対応が難しいことも

 

こんな方におすすめ

むし歯治療やクリーニングも一緒に行いたい方

軽度の歯並び改善を希望される方

通いやすさを重視する方

 

 

非常勤の矯正専門医が在籍する一般歯科医院

 

かかりつけの歯科医院などで、月に数回、矯正治療の日を設定し、別の矯正の先生が診療にあたるというものです。大学病院に勤めていたりする先生、あるいはクリニックを持たずフリーランスで診療をする歯科医師が診療にあたることも多いと思います。近隣に矯正歯科専門のクリニックがない場合は、有効な方法になります。

 

特徴

月に1~2回など、限られた日に専門の歯科医師が診療

矯正の質は高いが、予約の融通が効きにくいことも

むし歯など他の治療も同じ医院で受けられる

 

こんな方におすすめ

通い慣れた歯科医院で矯正治療を受けたい方

矯正治療を専門医に任せたい方

予約日程に柔軟性がある方

↑ 中には全国を飛び回っている先生もいらっしゃります。

 

矯正治療専門の歯科医院

当院をはじめとして、○○矯正歯科クリニック、という名称で開設されている歯科医院です。日本矯正歯科学会認定医の先生が院長を務めている場合が多いと思われます。

 

特徴

矯正歯科を専門とする常勤医が対応

治療計画を患者さんごとに細かく立案できる

審美性や装置の選択肢が豊富(白いワイヤー、マウスピース、舌側矯正など)

むし歯治療などは提携先へ紹介する

 

こんな方におすすめ

軽度の方はもちろん、中等度~重度の歯並び・咬み合わせの問題がある方

見た目の美しさにもこだわりたい方

しっかり時間をかけて治療に取り組みたい方

 

上記の内容をまとめると以下の表のようになります。

 

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医院選びで大切なのは「何を重視するか」

 

医院選びで迷ったときは、まずご自身が何を大切にしたいかを考えるのがポイントです。

どのタイプにもメリット・デメリットがありますが、重要なのは「あなたにとってのベストな選択肢」であるかどうかです。

初診相談では、医院の雰囲気や方針、説明の丁寧さなども確認し、納得して治療をスタートすることが大切です。

 

当院は「矯正歯科専門医院」として、お一人おひとりに合った治療計画を丁寧に立てています。

目立ちにくい装置や、痛みに配慮した治療、子どもの成長を活かした早期矯正など、それぞれのライフステージに合わせたご提案を行っています。

初診相談では、装置の種類や費用、治療の流れなどをわかりやすくご説明いたします。

「自分に合った治療を知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

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