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矯正治療中の滑舌について【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】

矯正治療中に「話しづらい」と感じたら    ― 滑舌の変化と上手に付き合うためのポイント ―

みなさま、こんにちは。石岡みらい矯正歯科・院長の丸岡亮です。

矯正装置をつけたあと、「話しづらくなった」「人に聞き返されることが増えた」と感じたことはありませんか?

実はこれは多くの方に見られる一時的な変化で、ほとんどの場合は数週間~数か月で自然に慣れていきます。

今回は、矯正治療と滑舌(発音)の関係について、仕組みと対策を分かりやすくまとめました。

 

1. 滑舌が悪くなる原因とは?

滑舌とは、舌・唇・歯・あごなどを使って言葉の音を作る動きのことです。

これらの動きのどこかに変化が起こると、「サ行」「タ行」などが発音しづらく感じることがあります。

たとえば、

・舌の動きが制限される

・唇をうまく閉じられない

・歯並びや噛み合わせがズレて空気がもれる
などが挙げられます。

つまり、「見た目の歯並び」だけでなく、口の中の空間や舌の位置が発音のしやすさに関わっているのです。

 

2. 矯正治療と滑舌の関係

矯正装置を装着すると、舌や唇が触れる位置が少し変わるため、一時的に滑舌に影響が出ることがあります。

特に、舌側矯正(リンガル矯正)や口蓋側に装置があるタイプでは、舌が当たる部分が変化しやすいため、発音に違和感を感じる方が多い傾向にあります。

↑ 舌側矯正装置は影響を受けやすいですが、当院は小型のものを採用し始めてから、問題が減っているように思います

 

文献的にも、装置装着による発音の変化は多くの研究で報告されています。

ただし、多くの場合は「慣れ」により数週間~数か月で改善するとされています。

特に最初の2~4週間は舌が新しい位置を学習する時期で、その後徐々に滑舌も安定していきます。

一方で、もともと歯並びのズレ(前歯部開咬や出っ歯など)が発音に影響していた場合、矯正治療によってむしろ滑舌が改善することもあります。

↑ 特に前歯部開咬の方では改善する方もいらっしゃいます

 

3. 滑舌をスムーズにするための工夫

① 毎日少しずつ「話す練習」をする

装置をつけたばかりの時期は、舌や唇が新しい環境に慣れていません。

鏡を見ながら「サ・シ・ス・セ・ソ」「タ・チ・ツ・テ・ト」「ラ・リ・ル・レ・ロ」をゆっくり、はっきり声に出してみましょう。

1日1~2分で十分です。

当院では発音の練習メニューをお渡しし、練習をしていただいています。

↑ 当院で使用している発音練習の用紙です

 

② ゆっくり・はっきり話す意識を

早口になりすぎると、舌が装置に引っかかって発音が不明瞭になります。

一音一音を意識して話すことで、聞き返される頻度が減りやすくなります。

 

③ 舌の正しい位置を意識する

普段、舌の先がどこにあるか意識したことはありますか?

舌の先を「上の前歯の少し裏側(歯ぐきの膨らんだ部分)(いわゆるスポット)」に軽く当てる位置を意識すると、

サ行やラ行がきれいに出やすくなります。

↑ 黄色い丸の部分がスポットと呼ばれる舌のポジションになります。

 

④ MFT(口腔筋機能訓練)で舌や唇を整える

当院では、発音が気になる方に対して、簡単な舌の運動や呼吸トレーニングをお伝えしています。

矯正治療とあわせて行うことで、よりスムーズに慣れることができます。

 

4. 「聞き返される」ときの対処法

もし人から「もう一度言って」と聞き返されたときは、焦らず、次のように対応してみましょう。

 

・少しゆっくり、語尾までしっかり発音する

・息を十分に吸ってから話す

・口を小さく動かすのではなく、少し大きめに開けて発音する

 

また、「今は矯正装置をつけているので少し話しづらいんです」と伝えるだけでも相手の理解を得やすく、会話がスムーズになります。

 

5. よくある質問(Q&A)

Q1. 矯正装置をつけてから滑舌が悪くなりました。大丈夫ですか?

→ 多くの方が経験する一時的な変化です。2~4週間ほどで慣れてくることがほとんどです。

 

Q2. リンガル矯正は話しづらいと聞きました。本当ですか?

→ 舌に近い場所に装置があるため、最初は違和感が出やすいですが、慣れると問題なく会話できる方がほとんどです。

一方、見た目を気にされる方には大きなメリットがあります。

 

Q3. 滑舌を早く改善するためにできることは?

→ 鏡を見ながらの発音練習ゆっくり・はっきり話す意識舌の正しい位置の意識づけが効果的です。気になる場合は、当院で簡単なトレーニング法をご案内しています。

 

6. まとめ

・矯正治療中に一時的に滑舌が悪くなるのは自然なことです。

・多くの場合、数週間~数か月で舌が装置に慣れ、発音は自然に戻ります。

・毎日の少しの発音練習や舌の位置を意識するだけでも、改善が早まります。

・聞き返されるなどの不便を感じたときは、我慢せずスタッフにご相談ください。

 

矯正治療は「見た目の改善」だけでなく、「機能的に話しやすく、噛みやすい口」をつくるための治療でもあります。

安心して治療を続けていただけるよう、当院では滑舌や発音のサポートも行っています。

 

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矯正治療中の口臭と対策【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

矯正治療と口臭:原因・対策・よくある質問まで、矯正歯科医がやさしく解説

こんにちは。石岡みらい矯正歯科の丸岡です。

今回は矯正治療中の患者さんからご相談をしばしば受ける、口臭=息、口の臭いについてその原因や予防方法についてお伝えできればと思います。快適に治療が進められるよう、ご参考になれば幸いです。

○口臭とは?主な原因

口臭の約85~90%は口腔内由来とされています。主な原因は舌苔(ぜったい)歯周病(歯肉炎・歯周炎)で、舌の後方部にたまった細菌が揮発性硫黄化合物(VSC:硫化水素・メチルメルカプタン など)を産生することで生じます。 

その他の口腔内要因として、プラーク・う蝕、残存セメントや食片圧入、義歯・マウスピースの不潔、口呼吸やドライマウスなども挙げられます。

また、口以外の要因として、耳鼻科疾患、胃腸・代謝疾患、薬剤性の口渇などがありますが、頻度は低めです。

↑ 綺麗な舌の状態

↑ 舌に白い汚れ(舌苔)がついた状態

○矯正歯科治療と口臭の関連(文献レベル)

固定式装置(特にワイヤー矯正)はプラーク停滞部位を増やすため、歯肉炎リスクが上がり、結果として口臭が増悪しうるという生物学的妥当性はあります。

ただし「固定式で必ず口臭が悪化する」という強固なエビデンスはほとんどありません。

一方、アライナー型矯正装置(マウスピース矯正)は口の中の清掃しやすく、自己申告の口臭が少ない傾向を示した研究もあります(対照は舌側矯正治療等)。ただし観察研究や横断研究が多く、今後の前向き研究が必要です。 

近年のオーラルマイクロバイオーム研究でも、矯正治療中は白斑・う蝕・歯肉炎・口臭などの有害事象が増えうることが指摘されています。しかし、ケア次第で十分コントロール可能と考えられています。

○ 矯正治療中に汚れやすいところ & ケア

・ワイヤー矯正(表側・舌側共通)

汚れが残りやすい部位は以下になります。

ブラケット周縁(特に歯頸部=歯ぐき寄り)、ワイヤーの下、結紮部、第一大臼歯のバンド周囲、歯間部、舌背の奥。 

ケア:斜め当ての二段磨き(歯頸側→切縁側)、タフト・ワンタフトの併用、インターデンタルブラシ/フロス、ウォータージェットの補助、舌苔の清掃(舌ブラシ/スクレーパー)。 

↑ 装置と歯肉の間(歯の根元)をしっかりと磨きましょう

↑ タフトブラシもワイヤーと歯の間の汚れを取れます

↑ 舌ブラシも使用しましょう(サンスター製)

 

・アライナー型矯正装置

トレーと歯の内外面、アタッチメント周囲、トレー保管ケースの不潔になりやすいと考えられます。

ケア:毎回の取り外し時に流水+専用洗浄(研磨剤入り歯磨剤は微傷の原因)、着用前に歯面清掃、寝る前は必ず歯面を清潔にして装着します。

 

○予防方法の提案

舌苔対策がカギ:舌後方をやさしく1日1回。やり過ぎは傷の原因。舌清掃+うがい薬での洗口は口臭の発生の低減に有効というエビデンスがあります(短期効果中心)。 

生活習慣:水分摂取(口腔乾燥対策)、就寝前の糖分摂取を避ける、喫煙/加熱式の臭気対策、鼻炎・口呼吸の改善は耳鼻科に相談する。 

定期メインテナンス:歯科医院での専門的な歯のクリーニングと歯肉評価、必要に応じてフッ化物や歯周初期治療がお勧めされます。特に歯周炎は口臭と強く関連します。 

↑ モンダミンハビットプロがお勧めです

 

Q&A

Q1. 矯正装置をつけると必ず口臭が強くなりますか?

A. いいえ。固定式は汚れやすい環境を作りますが、必ず悪化するという強い証拠はまだありません。適切な清掃とメインテナンスでコントロール可能です。

Q2. 舌清掃と洗口、どちらが効きますか?

A. 併用がベスト。舌苔は主要因なので舌清掃は必須。短期的には亜鉛(Zn)・CPC・低濃度CHXなどの洗口がVSC低減に有効という報告があります。

Q3. アライナーは口臭に有利ですか?

A. 清掃しやすいぶん有利な傾向を示した研究があります。ただしトレー自体の清潔管理が不十分だと逆効果。根拠は観察研究が中心で、絶対的優位とまでは言えません。

 

○まとめ

口臭の主因は舌苔と歯周炎。矯正中でも“舌+歯ぐきまわり”を意識すれば十分コントロール可能。 

ワイヤー矯正=即口臭ではなく、清掃難度↑ → 炎症/臭気↑のリスクという理解が妥当。定期ケアとホームケアの質が決め手。 

実践は「装置下→歯間→ウォータージェット→舌清掃→必要時洗口」。Zn/CPC/低濃度CHX等は短期補助に有効です。

 

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矯正治療中のオーラルケア – 舌側矯正(リンガル矯正、裏側矯正)【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

みなさん、こんにちは。石岡みらい矯正歯科の丸岡です。

今回は舌側矯正治療中のオーラルケアについてお伝えしたいと思います。

表側の矯正治療と基本的なブラッシング方法は同じですが、装置の特性などで気をつけていただきたいこともあり、まとめさせていただきます。

 

⭐︎この投稿の概要(動画)⭐︎

 

○舌側矯正装置の特徴 – なぜ汚れやすい?

ブラケットとワイヤーが舌側(内側)にあるため、舌での清掃自浄作用が妨げられやすく、プラークが残りやすいとされています。

また舌側矯正の装置は、治療メカニクス的な側面(抵抗中心の近くにしたいため)また下顎との咬合を避ける関係上、表側よりも根元側に装置がつきます。そのため歯頚部と呼ばれる歯と歯茎の間に停滞しやすいのが特徴です。

舌側装置は審美性に優れる一方、清掃難易度・発音への慣れ・痛みの頻度がやや高いという報告があります。  

↑特に前歯の部分は歯肉にかなり近い位置に装着します

 

○治療中に起こる副作用:とくに歯肉炎

固定式矯正装置はプラーク停滞を増やし、歯肉炎のリスクを高めることが古典的研究から示されています。舌側治療では、舌側面にプラーク・歯石が多いとする臨床データもあります。  

 

○歯肉炎になると何が悪い?

歯肉炎になると出血・腫脹・疼痛が生じます。そのため、ブラッシングがさらに不十分になり、負のスパイラルに陥ってしまします。

歯肉の炎症は歯の移動効率を下げ、治療期間が伸びたり、むし歯のリスク上昇にもつながります。予防的ケアが重要になります。  

 

○舌側矯正中のブラッシング

✔️回数:少なくとも1日2回、就寝前は必須です。飲食後は可能ならすみやかにうがい・歯磨きをしましょう

✔️順番(推奨ルーティン)

①うがい(食渣を流す)

②通常歯ブラシ:毛先を45°で歯頚部へ(舌側は鏡や指で舌を軽くよけて視野確保)。毛先を小さく2~3歯ずつ小刻みに。

③ワンタフトブラシ:ブラケット周縁・ワイヤー下・歯と歯の間などを磨きましょう

④必要に応じて:フロスや細い歯間ブラシ、ジェットウォッシャーなどの口腔洗浄器を使いましょう  

↑ まずは普通のブラシで根元を重点的に磨きます

↑ タフトブラシで歯と歯の間、さらに根元もしっかり磨きます

 

○舌側矯正中のワンタフトブラシ活用 – 有効です

固定装置患者で、通常歯ブラシ+ワンタフトの併用がプラーク抑制に有効。短期のバイオフィルム形成抑制にも効果を示した研究があります。  

 

○下顎の表側のワイヤー装置のブラッシング

当院では快適性の観点から上顎は裏側、下顎は表側のハーフリンガルの矯正治療をお勧めしています。

✔️表側はワイヤー上・ワイヤー下・歯頚部を分けて磨くと効率的です。

✔️通常歯ブラシで全体→ワンタフトでブラケットの四隅→歯間ブラシでブラケット間の三角スペースを磨きましょう。

✔️電動歯ブラシを使う場合は押し付けすぎないことが重要です。ブラケット周囲の清掃性能はヘッドの形状で差が出るため、矯正用ヘッドの利用も検討しましょう。

↑ 特に装置と歯茎の間をしっかりと当てます

↑ 電動ブラシは先が尖ったタイプのものをお勧めします

 

○うがい薬も大変お勧めです

当院ではモンダミン ハビットプロを日々のブラッシングと併用するのをお勧めしています。抗炎症作用、出血抑制する成分が配合されていて、ノンアルコールで刺激が少なめです。

↑ 持ち歩きに便利な小型のボトルのものも取り扱っています

 

最後に

舌側矯正治療は正面から見えにくい高い審美性、職業・学校生活で装置が目立ちにくいのがいちばんの特徴です。

最初の発音・舌の違和感は数週間で慣れることが多いとされていますが、ブラッシングの難しさはその後もつきまといます。

装置が見えにくくても、ケアの手抜きは禁物です。しかし適切な清掃と定期管理で十分コントロール可能です。  

ぜひ、正しいオーラルケアに取り組んでいただき、矯正治療を一緒に乗り越えましょう!

 

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矯正治療中のオーラルケア – 歯と歯の間【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

こんにちは。石岡みらい矯正歯科の丸岡亮です。

今回は矯正治療中のオーラルケア、特に歯と歯の間の清掃方法についてお伝えしたいなと思います。

ワイヤー矯正治療中は、ブラケット、ワイヤー、バンドなどが口腔内に加わり、歯ブラシだけでは「歯と歯の間」「装置の近く」に付着した汚れ(プラーク)を完全に取り除くのが難しくなります。
歯と歯の間の部位に汚れが残ると、虫歯や歯肉トラブルのリスクが高まるため、日々のケアをひと工夫することが非常に大切です。

歯と歯の間の汚れはなぜ取りにくいか
装置によって通常よりも清掃が難しい死角ができ、細菌の付着・停滞が起こりやすくなります。
結果として、歯と歯の間に見えない汚れが残ってしまうことが少なくありません。

↑ 矯正治療中はワイヤーやブラケットのみではなく、色々なものを組み合わせます。その分、磨き方が難しくなってしまいます

歯と歯の間の汚れをそのままにするとどうなるか
歯と歯の間にプラークが残ったままだと、
虫歯(特に隣接面虫歯・ホワイトスポット形成)を起こしやすい
歯肉炎・歯周病の進行リスクが上がる(歯肉の腫れ・出血・歯肉退縮など)

矯正治療中に歯肉が炎症を起こすと、矯正の進行に影響を与える可能性も
そのため、装置装着中だからこそ「歯と歯の間の清掃習慣」を強化する必要があります。

↑ 歯と歯の間にむし歯ができやすくなります

「歯と歯の間」の清掃にはフロスが重要?
通常、歯と歯の間の清掃でまず想起されるのがフロス(デンタルフロス)です。

しかし、矯正装置があると次のような課題があります:
ワイヤー下やブラケット周囲を通す時にフロスが引っかかりやすい
通しにくいために「省略」または「雑に済ませてしまう」ことが起きやすい

力を入れて通すと歯肉を傷つける恐れがある
そのため、矯正中は「通常のフロス通し」がかなりハードルの高いケアになりがちです。

↑ フロスが最も有効ですが、通すのは難しいですよね

代替方法として“歯間ブラシ”を使う方法。しかし注意も必要
そこで代替として「歯間ブラシ(インターデンタルブラシ)」を使う方法があります。ワイヤーなど装置の隙間を通すことができれば、比較的操作しやすい利点があります。

ただし、以下の注意点があります:

歯間ブラシの“サイズ選び”が重要。不適切なサイズ(太すぎ・細すぎ)を使うと歯茎(歯肉)を傷つけたり、無理に通して歯肉退縮・ブラックトライアングル(歯間の隙間が暗く見える状態)を生じる原因になることもあります。

ワイヤー矯正中は歯間の隙間形態が通常とは異なる場合もあるので、歯間ブラシの“通し方・角度”を誤ると歯肉に余計なダメージを与えてしまいます。
歯の隙間がほとんどないケースでは、歯間ブラシの挿入自体が困難なこともあります。

↑ 歯肉を傷つけるとブラックトライアングルの原因にもなりかねません

当院のおすすめケア:

歯茎を傷つけにくい“きめ細やかな”ブラシの使用

当院では、ワイヤー矯正中の患者さんに以下のようなケア法をお勧めしています。

装置のすきま・歯間に通しやすく、かつ歯肉を傷めにくい、きめ細やかな歯間ブラシ(商品名:CURAPROX〈クラプロックス〉歯間ブラシ)を推奨しています。

基本的に「1回/歯と歯の間に通すだけ」で十分という考え方になります。1回きちんと通してプラークを物理的に除去することで、毎日のルーチンが継続しやすくなります。

歯の隙間は個人差があります。そこで当院では、専用の器具でその隙間のサイズを測定し、最適な歯間ブラシのサイズを患者さん毎に選定できる体制を整えています。ご希望の方はスタッフまでお気軽にお申し出ください。

↑ 見た目は普通の歯間ブラシですが、使ってみると、きめ細やかさが実感できます

クラプロックス(CURAPROX)歯間ブラシの利点・おすすめポイント
当院で推奨しているクラプロックス歯間ブラシについて、利点・おすすめポイントを以下に整理します。

・細め・柔らかめのブラシ毛・ワイヤー構造:歯間・装置まわりのデリケートな清掃に適しており、歯肉を傷つけにくい設計です。

・多サイズの展開:歯間の幅や装置の形態に合わせて、適切なサイズを選びやすいため「無理に通す」ことによる歯肉ダメージを回避しやすい。

・通しやすさ:装置が入っている矯正治療中でも比較的スムーズに歯と歯の間にアクセスできる設計・形状。これにより「清掃習慣が継続しやすい」というメリットがあります。

・1回通すだけで効果的な考え方:毎回何度も往復させるよりも、丁寧に1回通してプラークを物理的に除去する方が、歯肉や装置に余計な負担をかけずに済むという当院の経験にも基づくおすすめです。

具体的な通し方・注意点
装置がある上顎・下顎の歯列では、まずワイヤー下やブラケット周辺の清掃を意識してください。

適切なサイズの歯間ブラシを選び、歯と歯の間(歯頚部~装置下部)にブラシを静かに挿入します。無理に押し込んだり、強くこすったりしないようご注意ください。

通し終わったら、歯肉(歯茎)に出血・痛みがないか確認しましょう。もし歯肉が腫れていたり、頻繁に出血がある場合はご相談ください。

通す回数は「1回/歯間」で十分です。装置がある分だけ普段より丁寧に通すことを意識し、終わったら歯ブラシで装置周囲を仕上げるようにしてください。

定期的な来院時に、当院で歯間の隙間の状態をチェックして、最適なサイズ・通し方をアドバイスいたします。

以下、公式サイトの動画になります。

まとめ
ワイヤー矯正中でも、歯と歯の間の清掃をおろそかにせず、いつも以上に意識していただくことで、虫歯・歯肉トラブル・装置トラブルを予防できます。
当院では、クラプロックス歯間ブラシをはじめ、お一人お一人の歯間サイズに合った清掃器具の選定・通し方の指導を行っております。

矯正治療中だからといって「清掃を諦める」のではなく、「装置があるからこそ丁寧に」という気持ちを大切にすると良いのではないかと思います。

何か不安な点や「うまく通せない」と感じた時は、遠慮なく当院スタッフ・担当歯科医師までご相談ください。

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犬歯にまつわる話 — 八重歯について【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

こんにちは。石岡みらい矯正歯科の丸岡亮です。今回は歯並びのご相談をよく受ける「八重歯」について、少し解説をしていきたいと思います。

↑ 八重歯の印象は人それぞれですよね

「八重歯(やえば)」は日本では昔から「かわいい」イメージもあります。しかし、歯科的には犬歯の位置と役割がとても重要です。今回は、八重歯とはというところから、犬歯の正しい位置と役割、八重歯のデメリット、治療法、そして“見た目”への印象の違いまで、エビデンスを交えてお伝えしたいと思います。

1. 八重歯とは

犬歯(前から3番目の尖った歯)が他の歯より外側・高い位置に飛び出して見える状態を指します。幼さ・親しみやすさの象徴として捉えられてきた面もありますが、歯科医学的に「犬歯の萌出位置のずれ(唇側/口蓋側の異所萌出)および叢生」の一形態です。

2. 犬歯の「正しい位置」とそのメリット

犬歯は咬み合わせにとても重要な役割を果たします。根っこも長く、太くしっかりしている歯です。長い根と周囲の厚い歯根膜で横方向の咬む力に強く、横に動かして噛むときに咬み合わせを誘導する(犬歯誘導)を担います。これにより奥歯(臼歯)や修復物の摩耗・破折リスクを減らし、咬合の長期安定に寄与するとされています。つまり、他の歯の負担を減らし、歯の健康を保つ上でも正しい位置にあることは重要になります。

また犬歯の先端高さ・傾きが適正だと、笑顔の調和が高まるという審美研究があります。逆に尖り過ぎや過度な露出は不快に評価されやすい傾向もあります。

↑ 正しい位置に配列された犬歯

3. 八重歯の欠点は?

・清掃不良と歯肉炎リスク:叢生は汚れ(プラーク)が溜まりやすく、歯肉炎や着色の温床になってしまいやすいです。

・歯肉退縮が生じやすい傾向があります。

↑ 右上の犬歯は歯肉が下がってしまっています

・隣接歯(特に側切歯)への根吸収リスク:犬歯が口蓋側や異所から萌出・埋伏するケースでは、側切歯の外部吸収が高頻度で生じ得ます(報告では最大で約50%)。早期の画像評価が重要。

4. 八重歯について「みんなの印象」は?

日本では八重歯を可愛いと捉える傾向が報告されてきました(国・職種で評価は分かれます)。ただし、尖りすぎた犬歯や過度の高さズレは不快に評価されやすいとの知見もあります。

要するに「多少の個性を好ましく感じる層」と「整った歯列を好む層」が併存しています。

院長の個人的な見解ですが、芸能人を見てみると若いうちは八重歯があった方も、気がつくと綺麗に治っている場合が多いように思います。私は医学的な見知は置いておいて、個性として八重歯は良いと思っていますが、治している人が多いのは、芸能界では結局は整った歯列の方が、周囲に好意的に受け入れられやすいという背景もあるのではないかと推察しています。

↑ 正しい位置に犬歯があると美しいと評価されることが多いようですね

5. 八重歯の治し方(年齢・リスクに応じた選択)

①小児~混合歯列のリスク評価と早期介入

レントゲン/CTで位置を把握し、八重歯になりそうなリスクがある場合は、あらかじめ予防するように、子供の歯の抜歯を行い自然に正しい位置に萌出するのを促進することがあります。成功率は報告により差がありますが、早期診断が鍵とされています。

また、必要に応じてスペース確保を併用します。

②永久歯列・成人に行う「本格矯正」

ワイヤー矯正/アライナー矯正での配列を行います。その際は並べるための場所を作ります。小臼歯の抜歯、拡大、大臼歯を後ろに送り込む遠心移動などを状況に応じて選択します。

↑ 事例の写真です。歯肉退縮が起きにくいように弱い力で配列をするようにブラケットとワイヤーに工夫を施します。

6. いつ治療を考えるべき?

八重歯は見た目だけでなく、ブラッシングが難しい(清掃性の悪化)、歯茎が腫れる(歯肉炎)、歯茎が下がってしまう(歯肉退縮)、隣の歯の根っこへの影響(歯根吸収を誘発)、咬み合わせの不調和がある場合は治療メリットが大きくなります。自然と生えてくることがなく歯茎の中に埋まっている状態(埋伏)の疑いがある場合は早期画像診断(パノラマ/必要に応じCBCT)を推奨します。

↑ 八重歯をしっかり磨くためにはかなり上の方までブラシを当てる必要があり少し大変です

7. よくある質問

Q. 可愛い八重歯は残してもいいですか?

A. 清掃性や隣の歯への影響などのリスクが低く、機能が保てるなら経過観察も選択肢かもしれません。ただしリスクは個々で異なるため、画像評価と定期チェックが欠かせません。

Q. アライナーでも治せますか?

A. 多くの叢生は可能。ただし埋伏犬歯の牽引などはワイヤー併用が有利な場面があります。術式選択は症例難易度と3D画像所見で決めます。

Q. 抜歯は必要?

A. 必要なことも、不要で済むこともあります。歯列弓の幅と歯の幅のバランス、横顔や口元の突出感、治療後の安定性を総合評価(診断)をして必要な場合は抜歯をします。

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

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矯正治療中の電動歯ブラシの活用について【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

こんにちは。石岡みらい矯正歯科です。

矯正治療中の患者さんはいわゆるワイヤー矯正の装置(マルチブラケット装置)がついている方が多いかと思います。治療中に苦労することの最上位として歯ブラシが難しいということではないでしょうか。特に虫歯にならないかとても心配ですよね。

当院ではワイヤー矯正の装置をつけた方には、歯ブラシグッズの紹介や実際に診察時に歯ブラシ指導を行なっていますが、今回は質問の多い電動ブラシについて、当院の考えをまとめましたので、お伝えできればと思います。

↑ 電動ブラシは効率よく磨けそうということで人気ですよね

なぜブラケット中は磨きにくいの?

ブラケット(歯についているボタン)やワイヤーが歯面に段差を作るため、プラーク(歯垢)がこすっても落ちにくくなります。矯正装置装着中は、プラーク付着量と歯ぐきの炎症リスクが上がることが多くの研究で示されています。歯が白く不自然に変色してしまう白斑(ホワイトスポット)や歯肉炎は矯正中の代表的な合併症(副作用)です。

汚れが残りやすい場所(要チェックポイント)

・ワイヤーの下(歯冠中央部の直上):ブラシ毛が届きにくく、プラーク帯が残りやすい。

・ブラケット周囲のきわ:特に歯ぐき寄りに汚れが停滞しやすい。

・ブラケット間の歯間部・溝:フロスやタフトの補助が必要。

これらは近年の研究結果でも、これら部位の清掃が難所であることが示唆されています。 

汚れが残ると何が起きる?

・むし歯・白斑:プラーク中の酸で脱灰が進み、白い斑点(ホワイトスポット)やむし歯の原因になります

・歯肉炎・出血:装置周りの炎症が持続・増悪しやすくなります。

・治療の効率低下:炎症管理や装置破損対応が増え、通院回数や治療期間が延びるリスクが指摘されています(直接「歯の動きが遅くなる」と断定はできませんが、臨床的には治療効率に悪影響を及ぼします)。 

電動歯ブラシは有効?

結論:有効です(正しい使い方が前提)

電動歯ブラシは手用ブラシよりプラークと歯肉炎の指標を下げやすいという総説・系統的レビューが複数あります(一般集団および矯正患者を含む)。ただし効果の大小は個人の使い方に左右されます。

電動ブラシには動かし方、機構により主に以下の2種類のものがあります。

・回転式(OR):ブラシが小さく円運動をするもの。ブラウン社のものが有名です。いくつかの試験と総説で短期ではプラーク・歯肉炎の低減がやや優位という結果もあります。 

・超音波/ソニック式:高周波の横振動で流体力(音波流)も期待。快適性や感覚が合う人が多く、装置周りでの取り回しがしやすいという臨床的利点があります。一方で、ORより常に優れるという確定的エビデンスは現状ありません。 

当院の推奨:

高周波ソニック(超音波式)を推奨。理由は①動作音・振動が比較的マイルドで受容性が高い、②ブラケット列に沿って“なでる”動きでカバーしやすい、③広いヘッドでワイヤー下に流体力が届きやすい――という臨床運用上の利点です。

ただし、ORで結果が良い患者さんもいます。最重要は“上手に使えるかであり、患者さんの嗜好と手技の上達を重視して選択します(研究間で差が小さい/相反もあるため)。 

正しく使えば「手用ブラシより炎症予防に有利」

複数のRCT(臨床研究の中で信頼性の高い研究方法で比較されたもの)で、電動(OR/ソニック)が手用ブラシよりプラーク・歯肉炎を有意に低減した報告があります。

↑ もちろん通常のブラシでまずは正しい当て方を覚えてみましょう

電動ブラシが「合わない」ケースもある

ここまで電動ブラシの有用性をお伝えしてきましたが、合わない人もいます。(院長もなかなか慣れずに修行中です)

振動音や感覚が苦手、知覚過敏が強い方には向いていないとされ、慣れるのに時間がかかります。その場合は従来型の手用ブラシ+タフト+補助清掃で併用します。

タフトブラシ(ポイント磨き)も重要です

シングルタフトは、ブラケットの歯ぐき側縁・ワイヤー下・最後臼歯遠心などピンポイント清掃に有効。手用+タフト併用でプラークコントロールが向上した臨床研究があります。

↑ 小さいヘッドのタフトブラシは有用です

複数のメーカーで替えのブラシで用意されています

使い方のお勧め

①歯ぐき側→切端側へ“2面攻め”:ブラケットの歯ぐき側縁を45°で当て、次に切端側縁も同様に。当てる→少しスライド、を1歯あたり数秒。

↑ 傾けて磨くと良いでしょう

②ワイヤーの下:ヘッドの先端をワイヤー下の帯状部に沿わせ、左右に小さく動かす。

↑ ワイヤーの下も上下に動かして磨きましょう

③犬歯~臼歯の遠心部:死角になりやすいのでタフトで仕上げ磨き。

↑  タフトブラシのみ手で磨く方も多いです

④歯間清掃:細い歯間ブラシやできる方はフロスを追加します。

↑ 勢いのある水流で磨くジェットウォッシャーもお勧めです

またその際に、フッ化物配合(1000–1450ppm目安)のペースト、うがい薬を使用すると良いでしょう。

 

電動ブラシは上手に使えば効率よくブラッシングができる良い道具になります。おすすめのメーカーなどのご質問はぜひ、スタッフまでお伺いください。

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矯正治療中の楽器演奏について【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

こんにちは。石岡みらい矯正歯科です。

当院では吹奏楽部や音楽系の部活動に所属している患者さんから、

「矯正装置をつけても楽器を吹けますか?」という質問をよくいただきます。

矯正治療中の演奏は、最初のうちは少し違和感がありますが、

多くの場合、工夫と慣れによって問題なく続けられることがわかっています。

今回は、吹奏楽部の方が安心して演奏を続けられるよう、

「どんな心配が多いのか」「楽器ごとの影響」「慣れるための工夫」について解説します。

○お伝えしたいこと

演奏は継続可能です。

ただしアンブシュア(口の形・筋活動)が変わるため、慣れ期間が必要になります。

とくに金管(トランペット>ホルン>トロンボーン/ユーフォ)は影響大きく、木管は中等度とされています。

↑金管楽器の方が影響は大きいとされているようです

音の出し方(発音・アタック)と高音域のコントロールに一時的影響が出ます。口唇・前歯にかかる圧と舌位の微調整が必要になります。

音程のズレ(ピッチ)は「口腔前庭の厚み・唇の可動性低下」による一時的なものが中心で、多くは数週間程度で回復するとされています。

プロや上級者も矯正治療中に演奏しているとの報告が多数あります。

かつては吹く楽器の演奏は矯正治療へ影響が大きい(前歯へ過度な力がかかるため)と言われていましたが、近年の報告では有意ではないと考えられています。

また、不正咬合の改善がパフォーマンスの向上に寄与するのではないかといったシステマティックレビューもあります。

吹奏楽部の患者さんがよく心配すること

* ワイヤーやブラケットが唇に当たって痛くない?

* 音が出しにくくならない?

* リードやマウスピースの当たり方が変わらない?

* コンクール前など、演奏に支障が出る期間はどれくらい?

* 取り外し式のマウスピース矯正(インビザライン)は演奏に向いている?

どれももっともな不安です。

しかし実際には、「装置の種類」「楽器の種類」「慣れるまでの期間」によって

影響の度合いが大きく異なります。

楽器ごとの影響と注意点

一般的に、金管楽器が木管楽器と比べ影響大きいとされています。

 

痛みや違和感を減らすための工夫

1. 矯正用ワックスを使用しましょう

    唇が装置に当たる部分にワックスをつけることで、痛みを軽減できます。

2. リップクリームをこまめに使用しましょう

    乾燥した状態では摩擦が強くなりやすいため、保湿が大切です。

3. 演奏前後の口腔ケアを丁寧にしましょう

    マウスピース周りに汚れがたまりやすくなるため、ブラッシング・うがいを丁寧に行いましょう。

4. 装置調整直後の練習時間を工夫しましよう

    ワイヤー交換の翌日は強い圧がかかることがあります。無理をせず短時間の練習から再開しましょう。

 

推奨される早く慣れるための工夫

○装置がついた新しいアンブシュアを「自分の新しい基準」として慣らす

・マウスピースを当てる時間を少しずつ増やす

・短時間でも毎日吹くことで感覚を取り戻す・なれる

 調整翌日の練習は短時間×分割(ロングトーン→基礎)で行い、高音・強音は数日遅らせると良いとの報告もあります

・姿勢と呼吸の安定を意識して、口元の力に頼りすぎない

個人差はありますが、矯正治療を始めた多くの吹奏楽部員の方が、1~2週間ほどで違和感が軽減し、1か月ほどで以前のように吹けるようになるとされています。

本番前などは大きな調整は避けた方が良いので、あらかじめ、担当医に相談してください。

 

↑ ぜひ、練習の機会を増やしてみましょう

 

矯正治療中でも音楽を続けられます

矯正治療と吹奏楽の両立は、

「最初の慣れ」と「ちょっとした工夫」で十分可能です。

マウスピースやブラケットがあっても、

みなさんの「音楽を続けたい」という気持ちを応援しています。

歯並びの改善が演奏面で向上する可能性も高いと考えられますので、是非、治療を頑張って進めてほしいと思っています。

もし痛みが強い、装置が当たって吹けないなどの時は、お気軽にご相談ください。

装置の調整やワックスの使用法など、個別にアドバイスいたします。

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矯正治療中のスポーツについて【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

こんにちは。石岡みらい矯正歯科です。

矯正治療を考えている中高生の中には、部活動を続けたいという思いがあってワイヤー矯正に踏み切れない方が少なくありません。特に運動部・吹奏楽部の方からよく聞く不安には、次のようなものがあります。

・口の中が切れる・頬・唇の内側を傷つけないか
硬いワイヤーやブラケット(特に先端部分)が粘膜を刺激し、打撲や接触で裂傷や擦過傷を起こすのではないか、という心配。

・矯正器具が壊れないか
スポーツ中の衝撃でワイヤー変形・ブラケット脱離などが起こり、治療計画が遅れてしまうのでは、という不安。

・運動により歯の痛み・装置の違和感の増えないか
激しい運動による影響や息遣いの変化、口の乾燥などが刺激因となって痛みや違和感が強くなるかもしれないという懸念。

・演奏・吹奏楽との相性
吹奏楽部では「金管楽器を吹けるか」「唇周囲にひっかからないか」「演奏までの慣れ期間は?」という質問がよく出ます。

・スポーツマウスガードとの併用できるのか(ラグビーなどのコンタクトスポーツ)
矯正器具をつけたまま、マウスガードは使えるの?呼吸しにくくならない?という疑問があります。

これらに関して、当院で考えていることをお伝えできればと思います。

⭐︎概要は動画でもご視聴できます⭐︎

まず、お伝えしたいこと

ワイヤー矯正の装置を装着することで、口の中などが傷つくリスクは増える傾向があります。しかし常に傷だらけという訳ではなく、一時的なもののように感じます。

きちんと対策を取ればほとんどの部活・スポーツは続けながら治療できる可能性があると業界では考えられています。心配な方はスポーツ用のマウスガードの使用をお薦めしています。

実際のリスク:怪我・破損・切傷

強い衝撃が口元に加わると、ワイヤー先端が粘膜を傷つける可能性があります。また、ブラケットが取れてしまったりワイヤーの折れたり、変形してしまった場合は、唇・頬・舌の裂傷や擦過傷を引き起こす原因となりえます。 

一方で、これらの問題は臨床経験的には、強い衝撃がかかりそうなコンタクトスポーツ(ラグビー、アメフト、格闘技など)と突発的なけがに限られる傾向があると思います。

マウスガードの併用

多くのスポーツでは、マウスガード併用により上記のリスクを大幅に軽減できるとされています。アメリカ矯正歯科医会(AAO)は、矯正患者には「矯正治療患者用のマウスガード」の使用を推奨しています。実際に日本でもいくつかのコンタクトスポーツでは、矯正治療のあるなしに関わらず、マウスガードが必要になります。

また、マウスガードそのものが矯正治療と歯の移動を妨げないかという懸念もありますが、通常は短時間・部分使用のため大きな影響は報告されていません。

マウスガードは市販の既製品とオーダーメードのものがありますが、きちんと歯面に合わせたオーダーメードタイプの方が効果があるとされています。

↑オーダーメードのものは石膏模型を作り、歯科技工士にて作成します

傷ついたとき・日常的な予防策について

当院では、以下の点を対応策としてお薦めしています。

コンタクトスポーツをする際はマウスガードの装着する
ワイヤー・ブラケットを想定して設計された専用ガードを使うことで、唇や頬の被害、器具破損のリスクを大きく下げられます。 

↑ラグビーでは必須とされています

一方で、マウスガードは慣れるまでは息苦しく感じたり、発声に影響が出るとされています。

保護用のワックスをあらかじめつけておく
事前に心配であれば、ワイヤーやブラケットの突起部をワックスで覆うことで粘膜接触を緩和できます。

↑矯正用の保護ワックス。尖って痛い部分に応急的に使用します

↑米粒くらいの量のワックスをとって、刺さって気になるところを保護します

口を乾燥させないようにする

口の中が乾燥していると粘膜が傷つきやすくなるという報告があります。水分をこまめにとって、カラカラの状態にしないようにしてみましょう。

日頃から口腔ケアをしっかりと行う
傷ができてしまった場合も、早めに粘膜が回復するように常に綺麗な口の中の環境を作っておくのが重要です。つまり装置周囲の丁寧な歯磨きとうがい薬の使用をお薦めします。

スケジュールの相談を担当医とする

特に治療が開始したばかりのワイヤーは細いものを使用しますので、変形のリスクがあります。合わせて、毎月の調整をした直後は歯が大きく動きますので、痛みやワイヤーがずれる可能性が上がることが考えられます。あらかじめ担当医と相談すると良いかもしれません。

傷ついたときの対応

粘膜が少し切れて出血がある場合:清潔なガーゼで軽く圧迫すると良いと思います。

ワイヤーが飛び出てしまった、ブラケットが取れてしまった場合:保護用のワックスでカバーをして担当の先生に相談します。当院は診療時間中であれば予約外でも対応いたします。

○傷口が治るまでは、口の中を綺麗にして、柔らかい食事に切り替えたり、刺激性食品(辛味・酸味など)回避すると良いと思います。また、舌で触ると刺激になるのと、粘膜の回復が遅くなりますので、触らないで清潔にしましょう。

○その他、大きく口の中が切れてしまって血が止まらない、顎を強くぶつけた場合は、歯科医院ではなく、歯科口腔外科がある総合病院にご連絡ください。歯が折れたり、抜けてしまった場合は、かかりつけ歯科医院や歯科口腔外科にご相談をしてください。

運動も音楽も、あなたの人生を豊かにする大切な時間です。矯正治療を始めたら、少しだけ「まずは安全策を取る」くらいの準備で大抵は大丈夫になります。

「もし装置が壊れても治せる」「マウスガードを使えば防げる」ことを知っていれば、不安はだんだん小さくなります。

あなたの理想の笑顔と、これから続く部活動・演奏活動を両立させられるよう全力でサポートしたいと思っています。ぜひ、相談してみてください。

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

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茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

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List of probably useful references

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Raghavan S, et al. Knowledge, Attitude, and Perception of Orthodontists Regarding Sports Participation. Clin Exp Res in Dentistry. 2024; (details). doi:10.1002/cre2.904  

Kalra A, et al. Wearability and Preference of Mouthguard During Sport in Orthodontic Patients. European Journal of Orthodontics / Europe PMC (2022).  

Meade MJ. Sports Mouthguards and Orthodontic Treatment. Dental Update. 2018;45(9):848-858. 

American Academy of Pediatric Dentistry. Policy on Prevention of Sports-Related Orofacial Injuries. Pediatr Dent. 2018;40(6):86-91. 

Chowdhury RU, et al. Useful Design of Custom-Made Mouthguard for Athletes With Ongoing Orthodontic Treatment. Europe PMC (2021).  

矯正治療中の着色について【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

矯正装置って、着色してしまうの?

こんにちは。石岡みらい矯正歯科です。

矯正治療を始められる患者さんから、よくいただくご質問のひとつが 「装置に色がついてしまうのでは?」 という不安です。

特にワイヤー矯正では、装置の周りに着色が起こることがあります。

今回はその原因や注意すべき食べ物、そして当院でお薦めしている対策についてご紹介します。

 

⭐︎この投稿の概要は動画にもまとめてあります⭐︎

 

・そもそも、装置は着色するのか?

患者さんからよく、矯正治療中は着色しやすいカレーなどを避けているといった話を聞きます。やはり目立ちにくい装置をせっかく選択したので、できるだけ綺麗な状態を保ちたいですよね。

着色については、装置全てが着色するわけではなく、矯正治療で使用する装置の一部が着色します。最も着色しやすいのが、矯正治療で用いるモジュールと呼ばれるゴムで出来たもので、ブラケットの周りにつけるものです。つけた当初は透明ですが、色が変わりやすい特徴があります。これは水分やその他、色味の成分を吸収しやすい材質のためと言われています。これは交換が可能なもので、通常は毎回の診察時に交換します。

↑ 歯の周りにつける材料の一例

↑主にブラケットの間につける材料が色が変わりやすいものになります。

それ以外には、プラスチック製のブラケットが主に経年劣化で着色しやすくなります。また、一部のブラケットを装着する際の接着剤(ブラケットと歯の間)に色がつくことがあります。

 

なぜ矯正装置に着色するのか?

 

矯正装置に着色が生じる理由には、いくつかの要因があります。

そもそも材料が着色しやすい
樹脂やシリコンでできた結紮ゴムは、色素を吸着しやすい性質を持っています。

ブラッシングが難しい、色素が装置の周りに滞留してしまう
ワイヤーやブラケットの周囲は凹凸が多いため、歯ブラシが届きにくく、汚れや色素が残りやすくなります。特にワイヤーの下の歯面に着色が残る場合が多いように思います。

↑ワイヤー周囲の歯面に汚れが蓄積されると黄色っぽく見えてしまいます。

 

着色しやすいと言われている飲食物

 

矯正中に「着色しやすい」と言われるものには以下のようなものがあります。

コーヒー、紅茶、ウーロン茶

赤ワイン、コーラなどの色の濃い炭酸飲料

カレー、ミートソース、ケチャップ、デミグラスソース

ブルーベリーなどのベリー類、ビーツ

醤油やソースなどの濃色の調味料

チョコレートやココア

 

⭐︎こちらの動画もぜひ、ご参照ください!⭐︎

⭐︎関連する記事⭐︎ 歯の着色(ステイン)の対策方法について

手軽にできる着色対策

 

矯正治療中でも、少しの工夫で着色を軽減することができると思われます。

以下がその一例です。

毎食後の丁寧なブラッシング(タフトブラシや歯間ブラシを活用)

食後すぐのうがいで色素を洗い流す

外出先では携帯用の歯ブラシやうがい薬を活用する

↑携帯用のうがい薬を持ち歩くと良いでしょう

うがい薬については、CHX(クロルヘキシジン)と呼ばれる成分の長期使用が、エラスティックの着色に影響があるとしている報告があります。可能であればアルコールフリーのものがお勧めされます。

当院でご紹介している、また、治療前に使用しているうがい薬(モンダミン・ハビットプロ)はCHXは入っていなく、またアルコールフリーですのでご安心してください。

定期的に歯科医院で装置の周りのクリーニングを受ける

 

当院での取り組み

 

石岡みらい矯正歯科では、患者さんが安心して治療を続けられるよう、以下の工夫を行っています。

•来院時のパウダークリーニングで汚れを除去

定期的な来院時に、パウダークリーニング(微細な粒子を吹き付けて汚れを剥がす方法)で、装置・歯面の着色・汚れをしっかり除去します。

•色変化しにくいセラミックブラケットの採用

樹脂系よりも色素の浸透が起きにくいセラミック素材のブラケットを選ぶことで、着色リスクを低減しています。

•ブラケット装着時に歯表面コーティング

装置の接着の際、歯面保護層(コーティング)を用いることで、汚れや色素が歯に染み込みにくくする処置を行っています。

•着色除去しやすい歯磨剤(例:リナメル)のご紹介

患者さんには、着色除去効果・低研磨性・再石灰化促進作用などを備えた歯磨剤(例:リナメルなど)をおすすめし、日常ケアをサポートしています。

•定期チェック時の装置調整・クリーニング強化

調整時に結紮ゴムを新しくしたり、装置の端部を滑らかに修正したり、装置まわりの着色をチェックして改善・清掃を行うよう努めています。

・着色しても目立ちにくいエラスティック材の使用

歯は通常、少々、黄色味を帯びています。そこで当初は白い色をしていますが、黄色味を帯びることで、歯の色に近づくように計算された材料を使用しています(軽度な着色の場合)。

矯正装置の着色は、多くの方が心配されることです。快適に治療が進められるように適切なケアのご指導と医院でのサポートによってそのお悩みを軽減できるように心がけています。気になることがありましたら、スタッフにお尋ねくださいね。

 

⭐︎関連ページ⭐︎

当院の初診相談について

本格矯正治療について

ワイヤー矯正治療の流れについて

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当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

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石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

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List of probably useful references

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前歯の位置決めについて(日本矯正歯科学会のご報告)【茨城県石岡市・石岡みらい矯正歯科】

第84回日本矯正歯科学会学術大会に参加して

先日、日本矯正歯科学会に参加して参りました。日々、臨床に取り組んでいますが、新たな知見や考え方に触れる滅多にない良い機会になります。また、医療技術の進歩は早く、新しいことへ挑戦しようというモチベーションにもなります。

今回の学会で改めて勉強になったのが、「前歯の位置決め」に関する講演でした。3名の著名な方々の、前歯の位置決め、すなわち「治療後の前歯の位置をどこにするか=治療のゴール」についての考え方が示されていました。

位置決めについては色々な考え方があります。正解はありませんが、一般的には、以下の点から位置決めを行います。

①セファログラムグラム(顔の骨格を横から撮影した画像)の計測値

分析方法は非常に多岐に渡りますが、私は下顎前歯の歯軸を基準に考えるやり方をとっています。

②側貌(横顔)と正貌(スマイル時の歯の見え方)

E-Lineなどの基準値を参考にしています。

③咬合機能(適切な前歯の咬み合わせを作る)

④個々の患者さんの要望や状況

これらを組み合わせて治療計画を立てます。これらのさじ加減(カスタマイズ)がとても大切です。今回はこのさじ加減について、先生方の考え方を示されていました。

特に難しいと思ったのは長期症例の経過観察の発表で、患者さんは必ず、年をとります。つまり骨格は変わらなくても、口の周りの軟組織、頬、口角の状態は変化します。

どのように変化するかは分かりません。一般的に良いと思われていた基準を満たした仕上がりであっても、それが数十年後はどうなのかは分かりません。またレントゲン上、前歯の位置が適切と思われていても、唇の位置、歯の見え方が本当に適切かはまだ検討の余地があります。

長期経過は当然、どんな先生でも未経験で、また長期症例では資料の一貫性や種々のバイアスの問題(経過に不満の方は通院しなくなる)もあります。そのため統一見解が得られておらず、先人達の経験則をもとに診断を考えているのが現状です。ここがまだ矯正歯科学の未発達な点です。

近年ではフェイススキャナーが海外を中心に導入し始めています。今までより正確にこの前歯の位置決めと軟組織の変化について、研究が進むと思われます。企業出展ブースではたくさんのフェイススキャナーが展示されていました。当院ではまだ発売前の機器ですが、注目しているものがあり、上市し次第、導入をする予定です。

矯正の世界では韓国の先生方の発表が本当に熱量があり、内容も的確、また医療技術も完全に日本の先を行っているように感じます。よく、美容大国と言われますが、矯正治療、前歯の位置に対する期待も大きいようで、それが矯正歯科医学の進歩を牽引しているようです。

これらを含め、非常に学ぶ機会の多い学会でした。この学びを明日からの臨床に活かしていきたいと思っています。

⭐︎関連する記事⭐︎ 口ゴボ(上下顎前突)について

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