LINEで予約 24時間Web予約

LINE初診相談

初診WEB予約

電話予約

口ゴボ(上下顎前突)とは?【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】

 

口ゴボ(上下顎前突)って何?原因と治し方をお伝えいたします

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、笠間市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

「横顔が気になる」「口元が出ている気がする」「唇が閉じにくい」――最近、SNSや検索でよく見かける「口ゴボ」は、医学的には上下顎前突(bimaxillary protrusion)や、近い状態として前歯の突出(歯槽性の前突)を指して語られることが多い言葉です。

ただし、見た目の口元の出っぱり感は、歯並びだけでなく骨格(あごの位置)・唇の厚み・鼻やあご先の形など、いくつかの要素が重なって起こります。だからこそ「自分は口ゴボなの?」「治すには抜歯が必要?」と不安になりやすいテーマです。

この記事では、上下顎前突(口ゴボ)の概要・原因・治療で期待できる変化をまとめました。ぜひ、最後までお読みいただければと思います。

 

 

口ゴボ=上下顎前突?まずは言葉の整理

 

いわゆる「口ゴボ」は、次のどれか(または複数)が当てはまることが多いです。

 

歯槽性の上下前突

上の前歯・下の前歯が前方に傾いていたり、歯列全体が前に出ているタイプです。この場合、前歯を後方へ下げる(リトラクション)ことで、口元の突出感が改善しやすい傾向があります。上唇・下唇がどれくらい動くかは、前歯の移動する距離に加え、唇の厚みや緊張などの影響を受けます。

 

↑ 鼻の先と顎の先を結んだイーライン(E-line)を参考に前歯を下げていきます

 

骨格性の上下顎前突

歯だけでなく、上顎・下顎の大きさ、位置関係や成長方向が関わるタイプです。この場合、矯正単独で改善できる範囲もありますが、程度によっては外科的矯正の検討が必要になることもあります。

 

⭐︎関連する記事⭐︎   外科的矯正治療とは

 

別の要因によるもの

 

「出っ歯」や「上下顎前突」が主因ではなく、あご先(オトガイ)の後退感や、軟組織(唇)のボリュームが影響しているケースもあります。ここを見落とすと「歯を下げたのに思ったほど横顔が変わらない…」となりやすいので、診断がとても大切です。

 

 

どうして上下顎前突になるの?

 

原因は一つではなく、骨格(遺伝的要素)+歯並び(歯槽)+機能(習癖)が組み合わさることが多いとされています。それぞれについて、以下にまとめてみました。

 

骨格・成長パターン

成長期のあごの発育方向によって、口元が前に見えやすくなることがあります。

 

歯列・歯の大きさと顎の大きさの不調和

歯が大きい、顎が小さいなどでスペースが足りず、前歯が前に押し出されると、口元の突出感につながります。

 

口呼吸・低位舌・唇の力の弱さ(機能・習癖)

慢性的な口呼吸や、舌が低い位置にある癖、唇を閉じる力が弱い状態が続くと、口周りの筋バランスが崩れ、歯列や顔貌の成長に影響する可能性が指摘されています。(ただし「口呼吸=必ず口ゴボになる」と決めつけるのは危険で、研究でも関連は議論があり、質の高い研究の積み重ねが必要とされています。)

↑ 口呼吸の習慣があると、口元が前突しやすい傾向があります

 

↑ 口唇の閉鎖を心がけるのは重要です

 

ポイント:矯正で歯並びを整えるだけでなく、必要に応じて「鼻づまり・アレルギー・扁桃/アデノイド」などの評価や、口腔機能(MFTなど)を組み合わせると、安定性の面でプラスになることがあります。

⭐︎関連する記事⭐︎   口呼吸と歯並びについて

 

 

矯正治療で「口も閉じやすくなります」って本当?

 

結論から言うと、上下顎前突の主因が“歯の前突(歯槽性)”の場合は、前歯を適切に後方へ下げることで、以下の効果が見込まれているとされています。

唇の突出感が減る

唇を閉じる時の力み(オトガイのしわ)が減る

口唇閉鎖不全(唇が閉じにくい)が改善する

といった変化が期待できることがあります。

実際、上下顎前突の治療(特に抜歯を併用した前歯後退)で、口唇の突出や唇の間の隙間が減ったという報告があります。

 

ただし注意点もあります。

唇が厚い、緊張が強い方は、歯の動きに対する唇の反応が一様ではない(予測が難しい) 

口ゴボに見える主な要因が、実はあご先の後退感や骨格の場合、歯を下げても変化が控えめなことがある

口元を下げすぎると、顔貌バランスが崩れることもある(「引っ込みすぎ」を避ける設計が重要)

そのため、当院では顔写真・口腔内・セファロ(側貌X線)などで軟組織も含めた評価を行い、「どこをどれだけ動かすのが、その方にとって自然か」を分析します。

 

治療法の考え方

 

口ゴボを治したいと相談された時、検討することは大きく3つです。

 

抜歯矯正(小臼歯抜歯+前歯を後退)

口元の突出感が強く、歯列のスペースが足りない場合に選択肢になりやすい方法です。上下顎前突の改善において、抜歯を併用した前歯後退で軟組織が変化した報告は多くあります。

⭐︎関連する記事⭐︎

ワイヤー矯正の流れについて

前歯の位置の決め方に関して(概要)

 

非抜歯(拡大・IPR・遠心移動など)で対応できるケース

突出感の程度が軽い、歯列の混雑が少ない、顔貌バランス的に抜歯後退を強く求めない、などの場合は非抜歯で設計することもあります。ただし「抜歯しない=口元が同じくらい下がる」とは限らないので、ゴールのすり合わせが重要です。

 

アンカースクリュー(TAD)などで固定源を強化

前歯をしっかり後退させたい時、奥歯が前に動いてしまう(アンカーロス)を抑える目的で、TADを併用することがあります。上下顎前突治療でTADを用いた報告も多くあります。

⭐︎関連する記事⭐︎  加強固定について

 

マウスピース矯正でも治せる?

マウスピース矯正でも、ケースによっては前歯後退やスペースコントロールが可能です。

ただし、大きな後退量が必要/噛み合わせの管理が難しい/固定源が重要なケースでは、ワイヤー矯正(+TAD)が適することもあります。ここは「どちらが上」ではなく、ゴールと難易度に対して、最も確実な方法を選ぶのが大切であると考えています。

⭐︎関連する記事⭐︎  インビザラインについて

 

Q&A

 

Q. 自分が口ゴボかどうか、セルフチェックできますか?

写真で「横顔」「Eライン」を見る方法は参考になりますが、鼻やあご先の形でも見え方が変わります。歯が原因なのか、骨格・軟組織が主因なのかは、検査をしないと判断が難しい場合があります。

↑ 画像による検査で正確な診断を行います

 

Q. 口ゴボは必ず抜歯しないと治りませんか?

必ずではありません。ただし「口元をしっかり下げたい」場合、歯を並べるスペースを作る必要があり、抜歯が最も設計しやすいケースはあります。逆に、軽度なら非抜歯で十分なこともあります。

 

Q. 口呼吸があると矯正しても後戻りしますか?

口呼吸や低位舌などの機能要素は、歯列や顔貌に影響する可能性が指摘されています。そのため、必要に応じて原因(鼻閉など)や口腔機能にも目を向けると、安定性の面でプラスになり得ます。とはいえ、後戻りは保定不足など他要因もあるため、個別に評価します。

 

Q. 唇が閉じやすくなるってどのくらいですか?

上下顎前突の治療で、口唇の突出や唇のギャップが減った報告がありますが、唇の厚み・緊張・元の骨格で変化量は変わります。「どれくらい変わるか」は、検査結果を踏まえて現実的な見通しをお伝えします。

 

Q. 治療期間はどれくらいですか?

歯並びの状態、抜歯の有無、固定源の設計、成長期か成人かで変わります。一般的に前歯の後退や噛み合わせ調整が必要なケースほど時間はかかりやすいです。

⭐︎関連する記事⭐︎ 矯正治療の期間について

 

まとめ

 

いわゆる「口ゴボ」は、上下顎前突(歯槽性/骨格性)や、口元が出て見える要素が重なった状態として語られることが多い

原因は、骨格・歯列の不調和・口呼吸などの機能(習癖)が組み合わさることがある  

歯槽性の上下前突が主因なら、矯正で前歯を適切に後退させることで、横顔(口元)や口唇閉鎖不全が改善する可能性がある  

抜歯・非抜歯の判断、治療を行う装置(マウスピース矯正が可能か、ワイヤー矯正が必要か)は、ゴールと難易度に合わせて最適解が変わる

「口ゴボかも?」と思った時ほど、SNSの一般論で自己判断せず、検査で原因がどこにあるかを整理するのが近道かもしれません。

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

Oliver BM. The influence of lip thickness and strain on upper lip response to incisor retraction. Am J Orthod. 1982;82(2):141-149.

Holdaway RA. A soft-tissue cephalometric analysis and its use in orthodontic treatment planning. Part I. Am J Orthod. 1983;84(1):1-28. 

Subtelny JD. A longitudinal study of soft tissue facial structures and their profile characteristics, defined in relation to underlying skeletal structures. Am J Orthod. 1959;45:481-507.

Ricketts RM. A foundation for cephalometric communication. Am J Orthod. 1960;46(5):330-357.

Arnett GW, Bergman RT. Facial keys to orthodontic diagnosis and treatment planning. Part I. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1999;116(3):239-253.

Hsu BS. Comparisons of the five analytic reference lines of the horizontal lip position: their consistency and sensitivity. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1993;104(4):355-360.

Konstantonis D. The impact of extraction vs nonextraction orthodontic treatment on soft tissue profile: a systematic review and meta-analysis. Angle Orthod. 2018;88(4):502-516. 

Solem RC, Marasco R, Guiterrez-Pulido L, Nielsen I, Kim SH, Nelson G. Three-dimensional soft-tissue and hard-tissue changes in the treatment of bimaxillary protrusion. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2013;144(2):218-228. 

Lew K. Profile changes following orthodontic treatment of bimaxillary protrusion in adults with the Begg appliance. Eur J Orthod. 1989;11(4):375-381. 

Tan TJ. Profile changes following orthodontic correction of bimaxillary protrusion with a preadjusted edgewise appliance. Int J Adult Orthodon Orthognath Surg. 1996;11:239-251.

Jamilian A, Darnahal A, Talaeipour M, Kamali Z. Changes in facial profile during orthodontic treatment with extraction of four first premolars in Class I bimaxillary dentoalveolar protrusion. Orthod Waves. 2008;67:157-161. 

Mayahara K, et al. Dental, skeletal and soft tissue changes after bimaxillary protrusion treatment with temporary anchorage devices using different retraction mechanics. [Journal details per PubMed]. 2024. 

Harari D, Redlich M, Miri S, Hamud T, Gross M. The effect of mouth breathing versus nasal breathing on dentofacial and craniofacial development in orthodontic patients. Laryngoscope. 2010;120(10):2089-2093. 

Zheng W, et al. Facial morphological characteristics of mouth breathers vs nasal breathers: a systematic review and meta-analysis of lateral cephalometric data. 

Fang ML, Choi SH, Choi YJ, Lee KJ. Pattern of lip retraction according to the presence of lip incompetence in patients with Class II malocclusion. Korean J Orthod. 2023;53(4):276-285.

矯正治療はいつ痛む?痛みが出るタイミングを解説してみます【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】

 

矯正はいつ痛い?「痛みが出やすい時期」を解説してみます

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、笠間市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

 

「矯正って、ずっと痛いのかな…」

はじめて矯正治療を考えるとき、多くの方がここで不安になります。特に10代後半~20代の方は、学校やお仕事、食事の予定もありますよね。「痛みで日常生活に支障が出たらどうしよう」と感じるのは自然なことです。

ただ、結論から言うと、矯正治療中の数年の間、ずっと痛いというのは誤解です。痛みには波があり、痛みが出やすいタイミングがだいたい決まっているとされています。それを先に知っておくだけで、いつまで我慢すればいい?が見通しやすくなります。

 

「矯正中ずっと痛い」は誤解です

 

矯正の痛みは、多くの場合、歯が動き始めるときの生体反応によるものです。装置が強すぎるから痛いというより、歯が動くために必要な反応が起きているイメージになります。

実際、痛みの経過を調べた研究では、装置装着後の痛みは数時間後から出始め、24時間前後にピークになり、その後は徐々に落ち着いていく傾向が示されています。つまり、痛いのは最初の数日が中心ということが多いのです。

 

痛みを感じやすい時期

 

ワイヤー矯正を始めた直後(装置をつけた当日~1週間)

いちばん痛みが出やすいタイミングです。

痛みが出始める:装置装着後 数時間後~当日夜

痛みのピーク:翌朝~24時間前後(噛むと痛い/歯が浮く感じ)

落ち着く目安:3~5日で楽になり、5~7日でかなり軽くなることが多い

 

最初のワイヤーを装着後、痛みが翌朝にピークを迎え、5~6日程度続く傾向を示した文献報告があります。また、装置装着後4時間~7日間の推移を追った研究でも、痛みが時間とともに変化し、徐々に軽減する流れが示されています。

 

 

よくある痛みの表現

「噛むと痛い」「歯が浮く感じ」

「じんわり押される」「締め付けられる」

「前歯で噛み切れない」

この時期は、硬いもの(フランスパン・せんべい・氷・ナッツ類など)がつらく感じやすいようです。

 

調整・ワイヤー交換のあと(調整日~数日間)

次に多いのが、いわゆる、ワイヤー調整後の痛みです。調整で力のかかり方が変わると、また同じように波がきます。

調整当日~翌日:違和感~軽い痛み

翌日~2日目:ピークになりやすい

3~5日:徐々に落ち着く

初回ほどではない方も多いですが、毎回、数日間だけ痛むという方もいらっしゃいます。

 

セパレーター(隙間を作るゴム)を入れた直後

バンド装着などのために、歯と歯の間に小さなゴム(セパレーター)を入れることがあります。このときは 「噛んだときの痛み」 が強く出やすいです。痛みの時間経過として、翌朝にピークが来ることが示された試験もあります。

 

顎間ゴム(ゴムかけ)を始めた直後

顎間ゴムは、最初の数日間は筋肉痛のようにだるく感じる方がいます。ただ、多くは慣れていきます。

 

口内炎・ワイヤーが当たる痛み

「刺さる」「擦れる」系の痛みは、歯の移動痛とは原因が違います。矯正用ワックスなどでかなり楽になりますし、遠慮なくご相談ください。

 

⭐︎関連する投稿⭐︎  口内炎の対策について

 

 

痛みの強さについて

 

過去の文献報告をまとめてみますと、以下のような痛みの強さとされています。

 

詳しくは、こちらの記事(矯正歯科治療と痛み② 痛みの程度はどのくらいですか?)もご参照ください。痛みは個人差も大きいものですので、ご参考程度にしてください。

 

痛みを軽くするための工夫

 

痛みのピークは多くの場合「最初の24~48時間」。ここを上手に乗り切るのがポイントです。

 

食事

・1~2日は「やわらかいもの」中心(うどん・スープ・豆腐・卵・ヨーグルトなど)

・前歯で噛み切らない(小さく切る/奥歯に負担を分散)

 

 

痛み止め(鎮痛薬)

鎮痛薬が矯正の痛みを減らすことは、Cochraneレビューという信頼性の高い文献でもまとめられています。一方で、薬の種類・飲み方には注意点があります。いずれにしても、担当医の指示を守る・担当医に相談をするようにしましょう。

・体質・胃腸・持病との相性がありますので、自己判断で連用はしない

・一般論として、NSAIDsと呼ばれる鎮痛薬は歯の移動に影響する可能性が指摘されており、アセトアミノフェンは影響が少ない可能性が示されています。

 

 

受診の目安

 

次のような場合は、我慢せずご連絡ください。

1週間以上ほとんど改善しない強い痛み

眠れない/腫れが出る/ズキズキ拍動する

ワイヤーが刺さって口内炎が悪化している

「虫歯みたいにしみる」「熱い・冷たいで強く痛む」など、矯正以外の原因が疑わしい場合

 

Q&A

 

Q. 矯正の痛みはいつまで続く?(矯正 痛い いつまで)

A. 多くは翌日がピークで、3~5日でかなり楽になり、1週間で落ち着くことが多いです。

 

Q. 調整後は何日痛い?(ワイヤー 調整後 痛み)

A. 痛みが出るなら、だいたい2~3日が中心で、長くても数日で軽くなることが多いです。

 

Q. マウスピース矯正でも痛い?

A. 痛みの質が違い、ワイヤーより軽いと感じる方もいますが、新しいアライナー交換後に数日だるいことはあります。固定式と比較した前向き研究もあります。(痛みには個人差が大きいとされています)

 

Q. 痛い=歯が動いている証拠?

A. ある程度は生体反応ですが、痛みの強さ=治療効果ではありません。痛みが少なくても歯は動きます。

 

Q. 痛みが心配で矯正を始められない…

A. 「痛い時期がいつか」を知って準備できるだけでも、不安はかなり軽くなります。痛みの出方には個人差があるので、心配な方はカウンセリングで遠慮なくお話しください。

 

まとめ

 

・矯正の痛みは、ずっとではなく、タイミングがある

・特に痛みが出やすいのは ①開始直後 と ②調整後の数日

・多くは 翌日がピーク → 3~5日で軽く → 1週間で落ち着く 

・食事の工夫、必要時の鎮痛薬で乗り切れることが多い 

不安が強い方ほど、最初の数日をイメージできると一歩踏み出しやすくなります。痛みの出方は人それぞれなので、「私は痛みに弱いかも…」という方も、ぜひ事前にご相談ください。

 

⭐︎関連ページ⭐︎

当院の初診相談について

本格矯正治療について

ワイヤー矯正治療の流れについて

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

Scheurer PA, Firestone AR, Bürgin WB. Perception of pain as a result of orthodontic treatment with fixed appliances. Eur J Orthod. 1996;18(4):349-357.

Erdinç AME, Dinçer B. Perception of pain during orthodontic treatment with fixed appliances. Eur J Orthod. 2004;26(1):79-85. 

Jones M, Chan C. The pain and discomfort experienced during orthodontic treatment: a randomized controlled clinical trial of two initial aligning arch wires. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1992;102(4):373-381. 

Jones ML. An investigation into the initial discomfort caused by placement of an archwire. Eur J Orthod. 1984;6(1):48-54. 

Jones ML, Richmond S. Initial tooth movement: force application and pain―a relationship? Am J Orthod. 1985;88(2):111-116. 

Bird SE, Williams K, Kula K. Preoperative acetaminophen vs ibuprofen for control of pain after orthodontic separator placement. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2007;132(4):504-510.  

Monk AB, Harrison JE, Worthington HV, Teague A. Pharmacological interventions for pain relief during orthodontic treatment. Cochrane Database Syst Rev. 2017;11(11):CD003976. 

Fleming PS, Strydom H, Katsaros C, et al. Non-pharmacological interventions for alleviating pain during orthodontic treatment. Cochrane Database Syst Rev. 2016;(12):CD010263.

Angelopoulou M, Vlachou V, Halazonetis DJ. Pharmacological management of pain during orthodontic treatment: a meta-analysis. Orthod Craniofac Res. 2012;15:71-83.  

Farzanegan F, Zebarjad SM, Alizadeh S, Ahrari F. Pain reduction after initial archwire placement in orthodontic patients: a randomized clinical trial. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2012;141(2):169-173. 

Benson PE, Razi RM, Al-Bloushi RJ. The effect of chewing gum on the impact, pain and breakages associated with fixed orthodontic appliances: a randomized clinical trial. Orthod Craniofac Res. 2012;15(3):178-187. 

Mando M, Talaat S, Bourauel C. The efficacy of chewing gum in the reduction of orthodontic pain at its peak intensity: a systematic review and meta-analysis. Angle Orthod. 2023;93(5):580-590.

Arias OR, Márquez-Orozco MC. Aspirin, acetaminophen, and ibuprofen: their effects on orthodontic tooth movement. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2006;130:364-370. 

Bartzela T, Türp JC, Motschall E, Maltha JC. Medication effects on the rate of orthodontic tooth movement: a systematic literature review. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2009. 

Shroff B, et al. Orthodontic pain with fixed appliances and clear aligners: A 6-month comparison. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2024. 

【インビザライン・拡大床】つけ忘れを減らすための工夫について

 

つけ忘れを減らすための工夫とは?

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、笠間市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

インビザラインや小児矯正は、「患者さま本人の頑張り」が結果を左右する治療です。特に20代の方は仕事やプライベートで忙しく、お子さまの場合はついつい遊びに夢中で忘れてしまいがちですよね。

今回は、そのような「うっかり」を防いで効率よく治療を終えるための、便利なアプリや工夫をいくつかご紹介させていただきます。これなら自分でできそう、と思えるヒントが一つでも見つかれば幸いです。

 

つけ忘れ・交換忘れを防ぐ!矯正治療をスムーズに進める3つのコツ

 

矯正装置は、決まった時間・タイミングで使ってこそ歯が動きます。「あ、忘れてた!」をなくすための、おすすめの方法をまとめました。

 

アプリを活用する

今はスマホで管理するのが最も確実です。特におすすめのアプリを紹介します。

 

【インビザライン公式】My Invisalign

インビザライン社が提供している公式アプリです。

 ・装着時間のタイマー: 外している時間を計測し、1日の目標(20~22時間)に達しているか可視化できます。

 ・交換日の通知: 「次のステージへの交換日」をアラートで教えてくれます。

 ・経過写真の保存: 自分で歯並びの変化を撮影して保存できるので、モチベーションが上がります。

 

【汎用性が高い】TrayMinder 矯正記録

インビザライン以外のマウスピース矯正や、小児矯正の装置管理にも使いやすいアプリです。

 ・リマインダー機能: 装置を外した際、「30分後に通知」など細かく設定できるので、食事の後のつけ忘れを防げます。

・カレンダー表示: 交換スケジュールが一目でわかります。

 

 

【お子さま向け】歯みがき・習慣化アプリ

小児矯正の場合は、「楽しみながらやる」のが一番です。

 「みんチャレ」などの習慣化アプリ: 装置をつけたことを報告し合うことで、ゲーム感覚で続けられます。

 

日常の「ルーティン」に組み込む

アプリが苦手な方や、お子さまにおすすめなのが「場所」と「行動」をセットにすることです。

 ・「食事のトレイ」の横にケースを置く

   外した装置をティッシュに包むのは紛失のもと。必ず「食卓の定位置」にケースを置いておき、食後すぐに目に入るようにします。

 ・洗面所の鏡にステッカーを貼ってみる

   「装置つけた?」というステッカーを貼っておくだけでも、歯磨き後のリマインダーになります。

 ・スマートスピーカー(AlexaやGoogle Home)を活用してみる

   「アレクサ、夜8時に『矯正つけて』って言って」と設定しておけば、家族全員にリマインドできます。

 

見える化でモチベーションを維持する

「あと何日で次のステップ」という終わりが見えると、人間は頑張れるものです。

 ・カレンダーにシールを貼る(特に小児の方)

   装置をしっかりつけられた日はシールを貼る。シンプルですが、お子さまには一番効果的です。

 

 ・写真を撮って見返してみる

   1ヶ月前の自分の写真と比べると、確実に歯が動いているのがわかります。「動いている!」という実感こそが、最大のつけ忘れ防止策になります。

 

最後に:もし忘れてしまったら?

 

「1日忘れたからもうダメだ…」と落ち込む必要はありません。数時間、あるいは1日忘れてしまった場合は、その分だけ「交換日を少し後ろにずらす」などの調整をすれば良いです。自己判断で無理に次のステージに進んだり、計画よりも早めに拡大装置を調整すると、歯に負担がかかったり、計画通りに進まなくなったりすることもあります。

装置をつけるのを忘れしまってこのままで大丈夫か不安という時は、かかりつけの先生にご相談してみてください。

 

⭐︎関連する記事⭐︎

拡大装置について

インビザラインについて

 

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

 

顎関節症と矯正治療の関係とは?|顎が痛い・音が鳴る原因を矯正歯科医が解説します【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】

顎が痛い、カクカク鳴る…矯正治療との関連は?

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

「最近、顎が痛い」「口を開けるとカクカク音がする」――これらは、いわゆる顎関節症でよく見られる訴えです。顎関節症は原因が1つに決まらないことが多く、症状に合わせて、負担の少ない方法を用いて、症状の緩和を図っていくことが基本とされています。今回は、顎関節症に関して、おおまかな概要と、矯正治療との関連について、まとめましたのでお伝えさせていただきます。

 

⭐︎この記事の概要は動画でもご覧いただけます⭐︎

 

顎関節症とは

 

顎関節症は、筋肉(咀嚼筋)の問題(こめかみ・頬・顎の不快感、咬むと痛いなどの疼痛)と関節(顎関節)の問題(口を開けた時の痛み、引っかかり、開けにくさ、音が鳴る(クリック音)の2つを含む総称となります。よく症状としては以下の通りです。

顎が痛い/不快感がある

顎がカクカク鳴る(クリック音)

口が開けにくい(開けられる量が減る、左右にずれる)

噛むと疲れる

こめかみ・首肩のこり、頭痛

 

原因

 

顎関節症は、咬み合わせだけで説明できないことが多いとされています。「ストレス」「食いしばり」「歯ぎしり」「生活習慣」などが重なって起きるとされるいわゆる多因子要因によるものとされています。代表的な悪化因子として挙げられているのは、以下のようなものです。

食いしばり・歯ぎしり

ストレス、睡眠不足

硬いもの・ガム・長時間の咀嚼

頬杖、うつ伏せ、姿勢

外傷(転倒、スポーツ)、大きな開口(長時間の歯科治療など)

関節内の変化(関節内の軟骨のズレなど)

 

対症療法

 

顎関節症の初期対応は、保存療法が基本とされています。以下はその例になりますが、症状によって適した対応方法が変わってきますので、自己判断せずに、まずはかかりつけ歯科医に相談してみてください。

 

セルフケア

硬いもの・大きく口を開ける動作を控える

唇は閉じて、歯は離す

痛い部分を温める、軽い開口運動・ストレッチ

睡眠・生活リズムを整える

 

歯科で行うこと

症状や考えられる原因によって変わってきます。一般的な方法は、以下の通りです。

・スタビライゼーション型スプリント(ナイトガード) 

・開口訓練などの運動療法 

・鎮痛薬(NSAIDs等)の服用

 

矯正治療との関連

 

矯正治療で顎関節症は悪くなる?

 

現在のところ、「矯正歯科治療が顎関節症を引き起こす」とは言い切れない、という整理が主流です。矯正治療と顎関節症の関連を検討した複数の論文調査では、明確な因果関係を結びつける根拠はないとされています。

 

顎関節が痛い状態で矯正歯科治療はおすすめしにくい理由

 

今現在、顎が痛い、口が開けにくい状態で治療を始めるのは慎重に検討してほしいと考えられています。そもそも痛みの原因が、矯正治療のせいなのか、否か、はっきりしなくなる、顎の運動が不安定なままだと、咬合・顎位の判断が難しくなるといった点が理由として挙げられます。基本方針としては、まず顎関節症の症状を落ち着かせる、その後に矯正治療を検討するが良いと考えられます。

 

顎関節症を治すための矯正治療はおすすめしない

 

顎関節症は多因子で、咬み合わせだけを変えても改善するとは限りません。また、矯正治療は、歯並び・咬合の改善の治療であって、顎関節症を治す治療として確立しているわけではありません。このため、顎関節症を治す目的だけで矯正治療を勧めることは慎重であるべき、という立場になります。

もちろん、矯正の適応がある不正咬合を整えること自体は大切です。これは症状が落ち着いたのちに始めるべきと考えられます。

↑ まずは対症療法を行い、症状の改善をぜひ、図りましょう。

 

Q & A

 

Q. 「顎がカクカク鳴るだけ」でも顎関節症の治療が必要ですか?

A.クリック音(カクカク)は、顎関節の中の関節円板と呼ばれる軟骨の動きで起こることがあります。痛みがなく、口も十分開く場合は経過が良性なことも多く、必ずしも治療が必要とは限りませんが、一度、かかりつけ歯科医に診断を仰いでください。

 

Q. 「顎が痛い」けど、まず何をしたらいい?

A.まずは負担を減らして(硬い物・大開口を控える)、睡眠を整えるなど体調管理が第一歩です。痛みが続く場合は、かかりつけ歯科医にご相談ください。

 

Q. 顎関節が痛いけど、矯正治療はできますか?

A.痛みが強い時期は基本的におすすめしにくいです。症状を落ち着かせてから、矯正治療のタイミングを判断します。

 

Q. 受診を急いだ方がいい症状は?

A.

口が急に開かない(ロック)

どんどん開口が減る/強い腫れ・発熱

外傷後の強い痛み

こうした場合は早めの受診がおすすめです。 

 

まとめ

 

顎関節症は顎の筋肉・関節の不調の総称で、原因は1つではありません。 基本は保存療法(セルフケア/運動療法/スプリント等)からになります。 

研究調査では、矯正治療が顎関節症の直接原因とは言いにくい一方、 顎が痛い・開けにくい状態で矯正治療を始めるのは慎重に検討してほしいと思います。 また顎関節症を治す目的だけの矯正治療はおすすめしにくいと考えられます。 

ご心配なことがありましたら、当院にもぜひ、ご相談ください。

 

⭐︎関連ページ⭐︎

当院の初診相談について

本格矯正治療について

ワイヤー矯正治療の流れについて

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

Schiffman E, Ohrbach R, Truelove E, et al. Diagnostic Criteria for Temporomandibular Disorders (DC/TMD) for Clinical and Research Applications. J Oral Facial Pain Headache. 2014;28(1):6-27.

Slade GD, Fillingim RB, Sanders AE, et al. Summary of findings from the OPPERA prospective cohort study of incidence of first-onset temporomandibular disorder. J Pain. 2013;14(12 Suppl):T116-T124.   

Ooi K, Kashiwagi M, et al. Clinical practice guidelines in primary treatment for temporomandibular disorders: The Japanese Society for the Temporomandibular Joint, 2023 edition. J Prosthodont Res. 2025;69(4):608-617.

Manfredini D, Lombardo L, Siciliani G. Temporomandibular disorders and dental occlusion. A systematic review of association studies: end of an era? J Oral Rehabil. 2017;44(11):908-923.

Kim MR, Graber TM, Viana MA. Orthodontics and temporomandibular disorder: a meta-analysis. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2002;121(5):438-446. 

Fernández-González FJ, Cañigral A, López-Caballo JL, et al. Influence of orthodontic treatment on temporomandibular disorders: a systematic review. J Clin Exp Dent. 2015;7(2):e320-e327.

Shalish M, Leibovich A, Zakuto A, et al. The association between orthodontic treatment and temporomandibular disorders diagnosis and disease characteristics. J Oral Rehabil. 2024;51(3):487-499.

Coronel-Zubiate FT, Marroquín-Soto C, Geraldo-Campos LA, et al. Association between orthodontic treatment and the occurrence of temporomandibular disorders: a systematic review and meta-analysis. J Clin Exp Dent. 2022;14(12):e1032-e1043.

Al-Moraissi EA, Farea R, Qasem KA, et al. Effectiveness of occlusal splint therapy in the management of temporomandibular disorders: network meta-analysis of randomized controlled trials. Int J Oral Maxillofac Surg. 2020;49(8):1042-1056. 

Ebrahim S, Montoya L, Busse JW, et al. The effectiveness of splint therapy in patients with temporomandibular disorders: a systematic review and meta-analysis. J Am Dent Assoc. 2012;143(8):847-857. 

Kulkarni S, Baig MS, Ansari Z, et al. Evaluating the effectiveness of nonsteroidal anti-inflammatory drug(s) for relief of pain associated with temporomandibular joint disorders: A systematic review. Clin Exp Dent Res. 2020;6(1):134-146.

Jiménez-Silva A, Peña-Durán C, Tobar-Reyes J, Frugone-Zambra R. Sleep and awake bruxism in adults and its relationship with temporomandibular disorders: a systematic review from 2003 to 2014. Acta Odontol Scand. 2017;75(1):36-58.

Mortazavi N, et al. Is bruxism associated with temporomandibular joint disorders? A systematic review and meta-analysis. Evid Based Dent. 2023;24(3):144.

Minervini G, et al. Prevalence of temporomandibular disorders in children and adolescents evaluated with Diagnostic Criteria for Temporomandibular Disorders: a systematic review with meta-analysis. J Oral Rehabil. 2023;50(6):522-530.

Poluha RL, De la Torre Canales G, Costa YM, et al. Temporomandibular joint disc displacement with reduction: a review of mechanisms and clinical presentation. J Appl Oral Sci. 2019;27:e20180433.

矯正治療のレントゲン被曝が不安な方へ|身体への影響と安全性について

矯正のレントゲンが不安な方へ

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

「歯並びを綺麗にしたい!」と一歩踏み出したものの、カウンセリングで「まずはレントゲンを撮りましょう」と言われて、ふと不安がよぎったことはありませんか?

特に20代の方は、これからの長い人生や将来の健康、妊娠への影響を考えて、「何度も撮って大丈夫なのかな?」「のど(甲状腺)に近いけど影響は?」と慎重になるのは、自分を大切にしている証拠であり、とても自然で、大切な感覚かと思います。

今回は、放射線による体への影響と、身近な例えを使った比較について詳しく解説します。

 

⭐︎この記事の概要は動画でもご覧いただけます⭐︎

 

放射線の身体への影響

 

「被ばく」と聞くと、漠然と細胞が壊れてしまうようなイメージがあるかもしれません。しかし、医学的には「これ以下の量なら、将来にわたって目に見える影響は出ない」という明確なライン(しきい値)があります。

 

身体的影響について

 

放射線を一度に大量に浴びると、皮膚の赤みや脱毛などの影響が出ることがありますが、これらが起こる最小の線量は「数百万μSv(数百~数千mSv)」という単位です。歯科の検査(数十μSv)は、その数万分の1以下の量です。

一方、身体(細胞)への影響は放射線被ばくの「累積」で考える側面もあります。放射線を浴びた際に受ける細胞への微細なダメージや、それに伴うリスクは、ゼロになりません。一生涯の「総量」として管理することがあります。

当院では、これまでの撮影履歴を考慮し、「今、本当に撮る必要があるか」を慎重に判断しています。なお、放射線そのものは残りません。X線は光と同じエネルギーなので、撮影が終われば体の中に物質として残ることはありません。

放射線による影響には、大きく分けて2つのタイプがあります。

 

白内障などの「しきい値」がある影響

 

ある一定量(しきい値)を超えると症状が出るものです。

特に目は放射線に敏感な場所ですが、白内障を引き起こすとされる基準(しきい値)は、約500,000μSv(500mSv)程度とされています。

歯科のレントゲン(約10~100μSv)を数回撮ったとしても、この基準までは数千倍の開きがあります。一生の間に歯科検診で受ける量で、このラインに達することはまず考えにくいと思われます。一方、他の身体の疾患で定期的に画像検査を受けている、あるいは放射線治療を受けているなどがありましたら、かかりつけの先生に確認をするのが良い可能性があります。

 

がんなどの「確率的」な影響

 

「これ以下なら100%安全」という境目がなく、浴びる量が増えるほど、ごくわずかにリスクの確率が上がると考えるものです。

ただし、歯科レントゲン1回による発がんリスクの増加は、日常生活における他のリスク(不摂生や大気汚染など)に紛れてしまうほど極めて微量です。

私たちは、「レントゲンを撮らずに、歯の根の病気や骨の異常を見逃すリスク」の方が、患者さまの将来の健康を大きく損なうと考え、必要な時に限り撮影を行っています。

 

将来の世代への影響について

 

「将来の子どもに影響しない?」という不安もよく伺います。こちらも国際的な調査において、歯科レントゲン程度の極めて微量な放射線によって、次世代に遺伝的な影響が現れたという報告はなされていません。

 

被ばく量はどれくらい?

 

数字だけでは実感が湧きにくいため、日常的な「飛行機での移動」と比較してみます。実は、私たちは空の上でも宇宙からの放射線を自然に浴びています。

 

※数値はIAEAやBfS等のデータを参照した目安です。

こうして見ると、矯正の全体写真(パノラマ)1回分は、「ニューヨークへ片道旅行するよりも少ない量」です。精密なCT撮影であっても、海外旅行の往復で浴びる量と同等か、それ以下に収まることがほとんどになります。

 

当院の取り組み

 

私たちは「念のため、たくさん撮っておこう」ということは絶対にしません。

 正当化: 「今、この撮影をすることで治療がより安全・正確に進む」という明確な理由がある時だけ行います。

 最適化: 撮る必要がある場合も、最新のデジタル機器を使い、できる限り少ない線量・短い時間で済むよう調整します。

↑ 当院では被曝量の少ない新しいモデルの撮影機を採用しています

↑ 防護用の鉛のエプロンも使用しています

 

特に3D撮影(CT)を行う際は、お口全体を撮るのではなく、必要な部位だけに絞って範囲を設定し、被ばく量をさらに抑える工夫をしています。

 

Q & A

Q. 甲状腺に近いので、将来の影響が心配です。

A. のど付近への影響は気になりますよね。しかし、歯科レントゲンで甲状腺が受ける線量は、自然界から1年間に受ける放射線量のわずか数日分程度です。当院では防護用エプロンの使用や、撮影範囲を絞ることでさらに配慮しています。

 

Q. 妊娠中や、妊活中でも大丈夫?

A. お腹の赤ちゃんに影響が出るとされる線量に比べ、歯科レントゲンは数千分の1以下と極めて微量です。それでも精神的な不安は大きいもの。当院では「今、絶対に撮るべき理由」がない限り、時期をずらすなどの対応を提案しています。まずは遠慮なく教えてくださいね。

⭐︎関連する記事⭐︎ 妊娠中の矯正治療について

 

まとめ

 

矯正のレントゲンは、不安になりやすいテーマです。だからこそ当院では、「必要なときだけ、理由を説明して、できるだけ少なく」を徹底しています。納得して、安心して、理想の笑顔への一歩を踏み出せるようサポートいたします。

 

【参考データ】

 International Atomic Energy Agency (IAEA)

 Health Physics Society (HPS)

 Federal Office for Radiation Protection (BfS)

 United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation (UNSCEAR)

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

International Commission on Radiological Protection. The 2007 Recommendations of the International Commission on Radiological Protection (ICRP Publication 103). Ann ICRP. 2007.

Horner K, et al. Cone Beam CT for Dental and Maxillofacial Radiology: Evidence Based Guidelines (Radiation Protection No. 172). European Commission; 2012.  

Pauwels R, et al. Effective dose range for dental cone beam computed tomography scanners. Dentomaxillofac Radiol. 2012.  

Ludlow JB, Walker C. Effective dose of dental CBCT―A meta analysis of published data and additional data for nine CBCT units. Dentomaxillofac Radiol. 2014.  

Shin HS, et al. Effective doses from panoramic radiography and CBCT using dose-area product. Imaging Sci Dent. 2014.  

Grünheid T, et al. Dosimetry of a cone-beam computed tomography machine compared with conventional radiography. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2012.  

Brooks SL. CBCT Dosimetry: Orthodontic Considerations. Oral Maxillofac Surg Clin North Am. 2009.  

Pauwels R, et al. Cone beam CT for dental and maxillofacial imaging: dose matters. Radiat Prot Dosimetry. 2015.  

Li G. Patient radiation dose and protection from cone-beam computed tomography. Imaging Sci Dent. 2013.  

International Atomic Energy Agency. Radiation doses in dental radiology (RPOP). IAEA.  

United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation. UNSCEAR 2024 Report, Volume I. 2024.  

UK Government. Patient dose information: guidance (typical effective doses for diagnostic imaging). 2008.  

American Dental Association. Updated recommendations to enhance radiography safety in dentistry. 2024.  

American Academy of Oral and Maxillofacial Radiology. General Dental Imaging: Patient Shielding (brochure/position). 2024.  

Benavides E, et al. Patient shielding during dentomaxillofacial radiography. Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol. 2023. 

歯の着色(ステイン)への対策について【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】

 

歯の着色(ステイン)が気になるあなたへ|原因とホワイトニング以外の現実的な落とし方

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。「最近、歯の黄ばみが気になる」「コーヒーや紅茶で着色する?」「歯磨き粉でステインは落ちる?」こうした歯の着色のお悩みについて、相談をいただくことがよくあります。

 

歯の着色には、表面に付く着色(外因性=ステイン)以外に、歯の内側の色の変化(内因性)によるものがあり、対応方法も異なってきます。今回は、歯の着色について概要と矯正治療中の対応方法を簡単にまとめましたので、お伝えさせていただきます。

⭐︎この記事の内容は動画にもまとめてございます⭐︎

 

歯の着色の基本

 

外因性の着色(ステイン):表面に付着するもの

 

歯の表面には「ペリクル」という薄い膜があり、そこに色素(クロモゲン)が沈着して着色が起きます。色素が沈着しやすい原因としてよく挙げられるのは、以下のものです。

 

コーヒー・紅茶・緑茶

赤ワイン

カレーなど色の強い香辛料

タバコ(紙・加熱式ともに)

一部のうがい薬/洗口液(クロルヘキシジンなど)

 

飲み物の着色力は研究でも比較されており、コーヒーやお茶が強いことが示されています。

 

 

内因性の変色:歯の内側から色が変わるもの

 

歯の色が内部から変色してしまう場合もあります。代表的なものとして、以下のものが知られています。

 

生まれつき、または歯の発育過程における薬剤などの影響(例:テトラサイクリン系薬剤など)

外傷などによる歯髄壊死

加齢による変化

 

このような内因性の原因によるものは、歯の表面を磨けばすぐ落ちるではなく、専門的なアプローチが必要になることが多くあります。

 

↑ 歯髄壊死による変色の例(左側の真ん中の歯)。一般的に、少し灰色みを帯びるとされています。壊死までに至らず、歯髄充血の状態でも起こります。

 

 

着色・ステインに対するアプローチ

 

セルフケア

ここからは、よくご質問を受ける自分で手軽にできる、セルフケアについて方法をまとめます。

 

①毎日の落とし残しを減らす

ステインは汚れ(プラーク)に付着しますので、そもそも膜や汚れが溜まると付きやすいです。

おすすめの方法は以下の通りです。

 

就寝前に最低、2~3分はしっかり磨く時間を作る

残りやすい歯と歯ぐきの境目を意識して磨く

ワイヤー矯正中は、歯ブラシに加え、タフトブラシや歯間ブラシを使う

 

②ステイン用歯磨き粉を使用する

 

手軽に効果を得られやすい方法として推奨されています。

一方、多くのステイン用の歯磨き粉は、化学的に色を分解するというより、研磨材で表面の着色を落とす発想です。研磨材や粒子設計によって摩耗の出方が変わることが報告されています。

毎日ゴシゴシ強く磨いていると、歯の表面が荒れて逆に着色しやすくなることもあります。使う際は、力を弱く、長時間磨かない(数十分も磨かない)が推奨されます。

当院では、粒子が細かく、歯の表面を傷つけにくいステイン用の歯磨き剤もご紹介しております。

 

③飲み物の習慣を見直す

 

「コーヒーや紅茶をゼロにする」というのは、現実的ではありません。そこで、極力、影響を少なくするための工夫をお示しいたします。

 

・だらだら飲みを減らす

歯の表面に色の濃い飲み物が接触する時間が増えるほど、歯の表面に色が沈着しやすいと考えられます。

 

・飲んだ後は 水をひと口飲む

色の濃い飲み物を飲んだ後は、一旦、口の中をリセットする要領で、お水を飲んで薄めるといった方法がお勧めになります。

 

・食後、すぐ磨けない時は、うがいだけでも行う

理想としては、食後は歯磨きをすることで、プラークやペリクルを取るのが望ましいです。状況として、難しい場合は、うがいを行うだけでも違ってきます。

 

 

プロフェッショナルケア

 

ここからは歯科医院で行うケアについて、まとめさせていただきます。

「歯のクリーニングでステインは落ちますか?」という質問は多いですが、専門的清掃(PMTC)で改善しやすいとされています。

特に、パウダークリーニング(エアフロー)と呼ばれる、非常に細かい粒子を水と共に歯面に当ててステインを落とす方法があります。パウダークリーニングは従来の方法と比べ、短時間で着色除去できたという報告があります。また、パウダークリーニングは、歯の表面が滑らかになるため、処置後に着色がつきにくくなる効果も期待できます。当院では、矯正治療中の衛生管理の目的で、診察ごとにパウダークリーニングによるクリーニングを実施しております。

 

矯正治療中の着色に対するアプローチ

 

ここまでは一般的な歯の着色の原因とケアについてお伝えいたしました。次に矯正治療中の方に向けた、特に知っていただきたいこと、追加で行っていただきたいセルフケアについてまとめてみます。矯正中に起こりうる歯の着色については、以下のようなものがあります。

 

①ブラケット周りの汚れが原因で歯に着色が生じる

特に、ブラケット周りに汚れが残りやすい傾向がありますが、その汚れに色素の沈着が起こることがあります。そのため、磨き残しが起きやすい部位を意識して、日々、ブラッシングを行うことが大切です。磨き残しの場所をピンク色に染め出して確認をする方法もあり、当院ではブラッシング指導の際に行っています。

 

↑ ブラケット周りの汚れのイメージ。

 

②歯の移動を行う目的で使用するゴム系の材料の変色

治療中に装着するゴム系の材料は、強い色素により変色が多く認められます。ゴム系の材料は一般的に診療のたびに交換していきます。定期的な来院をお勧めします。また、ブラケット自体はセラミックや金属製のものは変色が起こりにくいとされています。

 

③歯の脱灰(ホワイトスポット)

ブラケット周囲はプラークが停滞しやすく、脱灰により、白くまだらな色調に変化してしまうことがあります。これを防ぐためには、きちんとしたブラッシングに加えて、フッ素洗口や定期的なプロフェッショナルケア等が推奨されます。

↑ 歯の脱灰が生じている状態のイメージ。歯の表面がまだらになってしまう状況が認められます。

 

⭐︎関連する記事⭐︎ ワイヤー矯正中の着色対策について

 

 

注意が必要な状況

 

以上のように主にステインに対してご自身でできるセルフケアを中心にお話をさせていただきました。一方で、歯の表面の問題ではなく、歯の内部の歯髄の状態など、セルフケアで改善が見込めない場合がある可能性があります。次のような症状の場合、一度、歯科医院での診察が推奨されます。

 

1本だけ急に黒ずんだ/灰色っぽい(外傷や神経の影響のことがあります)

表面ではなく、中から黄ばんで見える気がする

痛み・しみる・欠けた、など症状がある

矯正中に白い濁りが増えてきた(ホワイトスポットの可能性)

 

Q&A

 

Q. コーヒーや紅茶はやめないといけませんか?

A. ゼロにしなくて大丈夫です。だらだら飲みを減らす・飲後に水など、続く対策で差が出ます。着色性の比較研究でもお茶・コーヒーの影響は示されています。

 

Q. ステイン用歯磨き粉は毎日使って良いですか?

A. 毎日使用していただいて、差し支えありません。一方、強く磨くのは、歯の表面が磨耗してしまいますので、力を弱く、柔らかめに行うのを基本にしてください。

 

Q. ワイヤー矯正中でも着色は取れますか?

A. 歯の表面ステインは、クリーニング(パウダークリーニング)で改善しやすいです。矯正中はブラケット周囲の清掃が難しいので、色がつかないようにするセルフケアも大切です。

 

Q. ホワイトニングはいつやるのが良いですか?

A. 表面ステインが主因なら、まずは清掃とクリーニングが先です。内側の色が気になる場合はホワイトニングが選択肢になりますが、矯正中は仕上がりが均一になりにくいこともあるため、一般的には矯正終了後に進めるのが推奨されます。

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

Watts A, Addy M. Tooth discolouration and staining: a review of the literature. Br Dent J. 2001;190(6):309-316. doi:10.1038/sj.bdj.4800959.  

Sulieman M. An overview of tooth discoloration: extrinsic, intrinsic and internalized stains. Dent Update. 2005;32(8):463-471. doi:10.12968/denu.2005.32.8.463.  

Carpenter GH, Pramanik R, Proctor GB. An in vitro model of chlorhexidine-induced tooth staining. J Periodontal Res. 2005;40(3):225-230. doi:10.1111/j.1600-0765.2005.00791.

Sarembe S, et al. Staining potential of common beverages using an in vitro staining and brushing model. Eur J Dent. 2022.  

Wang J, et al. Drug-induced tooth discoloration: An analysis of the US FDA adverse event reporting system. Front Pharmacol. 2023.  

Kumar A, et al. Drug-induced discoloration of teeth: an updated review. Clin Pediatr (Phila). 2012.  

Enax J, et al. Toothpaste abrasion and abrasive particle content: correlating profilometry with RDA. Dent Mater J. 2023.  

Vural UK, et al. Effects of charcoal-based whitening toothpastes on human enamel: color, roughness, microhardness (in vitro). Clin Oral Investig. 2021.  

Osmanaj F, et al. Abrasion behavior of different charcoal toothpastes on human dentin when using electric toothbrushes. Clin Oral Investig. 2022.  

Hongsathavij R, et al. Clinical comparison of the stain removal efficacy of two air polishing powders. Clin Cosmet Investig Dent. 2017.  

Sigwart L, et al. Colour changes and surface roughness after air-polishing for tobacco stain removal. Int Dent J. 2025.  

Talic NF, Almudhi AA. The effect of dietary pigmentation on the esthetic appearance of clear orthodontic elastomeric modules. J Orthod Sci. 2016;5(2).  

da Silva VD, et al. Influence of food colorings on esthetic orthodontic elastomeric ligatures. J Appl Oral Sci. 2016.  

Mazhari M, et al. Color stability of orthodontic elastomeric ligatures in the oral environment: a clinical trial. Front Dent. 2025.  

Khoroushi M, Kachuie M. Prevention and treatment of white spot lesions in orthodontic patients. Contemp Clin Dent. 2017;8(1):11-19.

歯磨きできない時の対策について

矯正治療中、昼に歯磨きできない日があっても大丈夫。 「それでもできること」まとめ

 

こんにちは。茨城県石岡市の矯正歯科・石岡みらい矯正歯科です。

矯正治療中の患者さんからよくいただくお話として、

 

「昼休みが短くて、歯磨きできない」

「仕事が立て込んで、食後に磨く時間がない」

「外出先でフロスまで無理…」

 

というお悩みです。

 

結論から言うと、昼に磨けない日があっても、挽回できます。

大切なのは、「できなかった自分を責めること」ではなく、できる範囲で、できることを行い、むし歯のリスクを下げる工夫をしておくことだと考えられます。

 

本日は、根底となる、口の中を清潔に保つ重要性と、磨けない時にしてほしい工夫について、まとめさせていただきましたので、お伝えいたします。

 

⭐︎この記事の内容は動画でもご覧いただけます⭐︎

 

 

矯正治療中のお口の中は、どうして虫歯・歯肉炎が起きやすい?

 

ワイヤー矯正(固定式装置)では、ブラケット・ワイヤー・結紮線・ゴム等により、どうしても磨き残しができやすく、プラーク(白い汚れの塊)が停滞しやすい環境になります。

その結果、歯ぐきの腫れ(歯肉炎)や出血、口臭が出やすくなり、また、歯の表面が白く濁る、ホワイトスポット(初期むし歯/脱灰)が起こることがあります。

特に磨き残しが溜まりやすい場所は、

 

ブラケット周囲

ワイヤーの下(歯の表面とワイヤーの間)

奥歯の頬側(外側)・歯と歯の間

歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)

 

です。ここを「短時間で清掃できるか」が重要になります。

 

 

やはり、基本は「ブラッシング」

 

矯正中のセルフケアで、最も効果が大きいのはやはりブラッシング(歯ブラシ)です。

加えて、矯正中の初期むし歯の予防にはフッ素の活用(フッ素配合歯みがき剤、フッ素洗口、定期的なフッ素塗布など)が有用とするエビデンスがあります。

 

 

まずは夜をしっかり

1日の中で優先順位をつけるなら、就寝前のブラッシングが最重要です。寝ている間は、唾液の循環が起こりにくくなり、細菌が繁殖しやすい環境になります。

 

 

 

口腔内衛生状況と治療期間の関係

 

「歯磨きができない日が続くと、治療期間が伸びますか?」という質問もよくあります。

治療期間は歯並びの難易度・抜歯の有無・装置・通院間隔など多くの要因で決まります。しかし、むし歯にかかると、治療を一旦、中断しなければならないことになります。結果として、治療期間が長くなる可能性が高くなります。

 

 

忙しくて磨けない場合は?

 

勉強、部活、育児、仕事…

「磨くべき」は頭で分かっていても、現実には無理な日があります。矯正治療は、毎日100点満点で走るマラソンではありません。60点の日があっても、次の日に70点、80点と積み上げていけば、ちゃんとゴールに近づけます。

そのために、「磨けない時にできること」を時間別にまとめてみました。できることがありましたら、実践してみましょう。

 

10秒:まずは 、ゆすぐ

水でしっかりブクブクうがい(食片を流す)。できれば 2回(1回目で大きい食片、2回目で細かい残り)。

これだけでも「何もしない」より大きく違います。

 

30秒:持ち歩き最小セットで行う

ワンタフトブラシ、または細い歯間ブラシで「ブラケット周囲」「ワイヤーの下」だけをサッと行ってみましょう。

外出先で、完璧なブラッシングが無理でも、危ない部分だけできれば、予防効果が出てくると考えられます。

 

1分:マウスウォッシュで

マウスウォッシュ(うがい薬)の成分のフッ素は、脱灰の予防に有用とされます。

 

 

日中の負債は、夜に清算

昼に磨けない日は、夜に十分に時間を作り、以下のポイントで磨いてみましょう。

 

歯ブラシ:歯ぐきの境目とブラケット周囲を十分に行う

補助清掃具:歯間ブラシ、ワンタフトブラシで主にワイヤーと歯の間をしっかりと行う

仕上げ:うがい薬による洗口をおすすめしています

「矯正中 フロスできない」と悩む方は多いですが、夜だけでも補助清掃具を入れられると、歯肉炎・出血のコントロールに効きます。

 

 

追加でおすすめ:ジェットウォッシャー

「歯間に通すのが苦手」「時間がない」方は、ジェットウォッシャー(ウォーターフロス)も選択肢です。固定式矯正中の口腔清掃補助として、装置の周りの汚れをとり、またバイフィルムをとることでプラークや出血の改善を示した研究があります。

 

 

追加でおすすめ:キシリトール入りのアメなど

生活面での工夫:間食・飲み物の回数を減らす

むし歯は「糖を摂る量」だけでなく、摂る回数が影響します。磨けない日は、甘い飲み物をダラダラ飲む、アメを長時間なめるのを避けるだけでも、かなり変わります。

 

 

Q & A

 

Q. 昼に磨けない日は、虫歯になりますか?

A. 1日で即虫歯になるわけではありません。大事なのは、連続しない工夫です。うがい、フッ素、夜の挽回でリスクを下げられます。

 

Q. マウスウォッシュだけで大丈夫?

A. マウスウォッシュは補助です。プラークを落とす主役は歯ブラシです。両方を併用することによって効果が得られます。あくまでもブラッシングができない時の補助と捉えましょう。

 

Q. 歯ぐきから血が出ますが、大丈夫でしょうか。

A. 多くはプラークが原因で、清掃を改善すると落ち着きます。痛み・腫れが強い、膿が出るなどがあれば早めにご連絡ください。固定式装置と歯肉炎の関連は複数報告があります。

 

Q. 初期むし歯や白く変色した部分は元に戻る?

A. 歯の表面が脱灰して白く濁った状態ですが、軽度なら再石灰化で目立ちにくくなることもありますが、進むと残ることがあります。予防が最重要です。

 

Q. フロスが通らない、苦手ですがどうすれば良いですか?

A. 無理に毎回完璧を目指さなくて大丈夫です。歯間ブラシやウォーターフロスなども併用して、続けられる形で進めましょう。

 

まとめ

 

矯正中は、装置の影響で虫歯・歯肉炎・初期むし歯のリスクが上がりやすい状況です。昼に磨けない日があっても大丈夫ですが、うがいや危険な場所のみ磨く、うがい薬、マウスウォッシュを使う、夜にしっかり磨くことを取り入れてみましょう。 

完璧より、続く方法。あなたの生活に合わせて一緒に作りましょう。

 

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

 

Cerroni S, Pasquantonio G, Condò R, Cerroni L. Orthodontic fixed appliance and periodontal status: an updated systematic review. Open Dent J. 2018;12:614. 

Bollen AM, Cunha-Cruz J, Bakko DW, Huang GJ, Hujoel PP. The effects of orthodontic therapy on periodontal health: a systematic review of controlled evidence. J Am Dent Assoc. 2008;139(4):413-422. 

Ristic M, Vlahovic Svabic M, Sasic M, Zelic O. Clinical and microbiological effects of fixed orthodontic appliances on periodontal tissues in adolescents. Orthod Craniofac Res. 2007;10(4):187-195.  

Davies TM, Shaw WC, Worthington HV, Addy M, Dummer P, Kingdon A. The effect of orthodontic treatment on plaque and gingivitis. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1991;99(2):155-161.  

Sukontapatipark W, el-Agroudi MA, Selliseth NJ, Thunold K, Selvig KA. Bacterial colonization associated with fixed orthodontic appliances: a scanning electron microscopy study. Eur J Orthod. 2001;23(5):475-484.  

van Gastel J, Quirynen M, Teughels W, Coucke W, Carels C. Longitudinal changes in microbiology and clinical periodontal variables after placement of fixed orthodontic appliances. J Periodontol. 2008;79(11):2078-2086.  

Enaia M, Bock N, Ruf S. White-spot lesions during multibracket appliance treatment: a challenge for clinical excellence. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2011;140(1):e17-e24. 

Hussain U, Wahab A, Kamran MA, et al. Prevalence, incidence and risk factors of white spot lesions associated with orthodontic treatment: a systematic review and meta-analysis. Orthod Craniofac Res. 2025;28(2):379-399. 

Sonesson M, Twetman S. Prevention of white spot lesions with fluoride varnish during orthodontic treatment with fixed appliances: a systematic review. Eur J Orthod. 2023;45(5):485-490. 

Benson PE, Parkin N, Dyer F, Millett DT, Furness S, Germain P. Fluorides for the prevention of early tooth decay (demineralised white lesions) during fixed brace treatment. Cochrane Database Syst Rev. 2019;12.

Pithon MM, Baião FS, Sant’Anna LID, Tanaka OM, Cople-Maia L. Effectiveness of casein phosphopeptide-amorphous calcium phosphate-containing products in the prevention and treatment of white spot lesions in orthodontic patients: a systematic review. J Investig Clin Dent. 2019;10(2):e12391. 

AlMoharib HS, Alqasem A, Almusfer G, Aldosari MA, Almadhoon HW. The effectiveness of water jet flossing and interdental flossing for oral hygiene in orthodontic patients with fixed appliances: a randomized clinical trial. BMC Oral Health. 2024;24(1):498.

Haeger RS, Colberg RT. Effects of missed appointments and bracket failures on treatment efficiency and office productivity. J Clin Orthod. 2007;41(8):433-437.  

Huang J, Yao Y, Jiang J, Li C. Effects of motivational methods on oral hygiene of orthodontic patients: a systematic review and meta-analysis. Medicine (Baltimore). 2018;97(47):e13182.

Klukowska M, Bader A, Erbe C, et al. Plaque levels of patients with fixed orthodontic appliances measured by digital plaque image analysis. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2011;139(5):e463-e470.  

矯正歯科治療における画像検査の重要性について【茨城県石岡市の矯正歯科医院医院・石岡みらい矯正歯科】

 

みなさま、こんにちは。石岡みらい矯正歯科・院長の丸岡亮です。

 

矯正治療を検討されている方から、よくこんな質問をいただきます。

「矯正の精密検査って、何をするの?」

「セファロって何?レントゲンは何枚撮るの?」

「矯正でCT(CBCT)を撮るのはなぜ?被ばくは大丈夫?」

 

結論から言うと、矯正治療は治療前の診断と、治療途中の方向修正が非常に大切になってきます。

 

その根拠となるのが、画像検査(パノラマ・セファログラム・歯科用CBCT)の所見です。もちろん、必要のない検査は行いません。当院では目的に応じて必要最小限の検査を選択します。

矯正歯科治療は治療計画の精度が治療の精度に大きく関わってきます。

 

今回は画像検査の目的について、まとめましたので、お伝えをさせていただきます。

⭐︎こちらの記事は動画でもご覧いただけます⭐︎

 

矯正治療で画像検査が必要な理由

 

矯正治療は、歯を並べるだけではなく、噛み合わせ・顎の位置・歯を支える骨・歯根の状態まで含めて、長期的に安定するゴールを目指します。

そのため治療開始前に、口腔内診査や写真・スキャンに加えて、複数の画像検査を組み合わせて治療計画を立てます。

また矯正治療は期間のかかる治療です。治療途中に、

歯が計画通りに動いているか

歯根吸収などのリスクが出ていないか

小児では顎の成長方向が想定通りか

を確認し、必要なら早めに治療計画を見直すことが重要になります。

 

 

画像検査を行うタイミング

 

治療開始前(精密検査、矯正学的検査)

最も重要のタイミングです。治療の土台となる資料を集め、診断と治療方針を決めます。

 

治療途中(経過の確認)

成人の本格矯正では歯の移動が進む中で、咬合状態や前歯の歯軸の傾きなどが変化します。

小児では成長が進むため、顎骨の大きさや位置が変わり、それに伴い咬合が変化します。また、機能的矯正装置を用いている場合は、治療の効果を評価する必要があります。

 

治療終了時(記録・評価)

治療終了時点を記録しておくと、後戻りが起きた際に「どこから、どう変化したか」を客観的に比較できます。保定(リテーナー)治療にも役立ちます。

 

 

矯正歯科で行う主な画像検査

 

パノラマレントゲン

歯の状態、歯を支える骨、親知らず、埋まっている歯、治療済みの歯の状況などを俯瞰的に把握します。

セファログラム(頭部X線規格写真:セファロ)

矯正治療ならではの検査で、骨格・歯・口元のバランスを規格化した条件で評価できます。

治療計画の根拠を作るメインとなる画像検査です。

 

 

歯科用CBCT(コーンビームCT)

顎・歯・歯槽骨・顎関節などを3次元で評価できます。埋伏歯や骨の状態、顎関節評価など、必要性がある場合に有用です。

 

 

治療開始前のセファログラムの活用項目

 

セファロは「横顔のレントゲン」というイメージを持たれやすいのですが、実際は治療の設計図を作るための資料です。

治療開始前に、当院では主に次のような項目を評価します。

骨格のバランス(上下顎の位置関係)

顔の縦方向(開咬傾向/過蓋咬合傾向など)

下顎の回転(時計回り・反時計回り)と治療目標の設定

前歯の傾き(上顎前歯・下顎前歯)

上下の前歯の位置関係(オーバージェット/オーバーバイトの背景)

軟組織(口元・唇の位置)の評価

気道や口唇閉鎖(参考評価)

VTO(治療予測)やシミュレーション

 

成長期の成長余地の推定(小児矯正)

小児矯正(混合歯列期矯正)では、成長を活かすのか、歯列中心で進めるのか、介入のタイミングが重要です。セファロはその判断材料になります。

 

治療の限界(無理のないゴール)の見極め

歯をどこまで動かせるかは、歯周組織や骨の条件、歯の傾斜の許容範囲にも関係します。

 

抜歯/非抜歯の検討材料(口元・前歯の突出感・スペース不足の整理)

「抜歯が必要ですか?」は多くの方が調べるテーマです。
セファロは、歯並びのスペース不足だけでなく、口元の印象・前歯の位置・骨格を含めて、抜歯/非抜歯の合理性を検討する材料になります。

 

被ばくが心配…に対する当院の考え方

 

被ばくが気になるのは自然なことです。大事なのは、

本当に必要な検査だけを行う(正当化)

必要なら、できるだけ少ない線量で行う(最適化)

この2点です。

 

当院では、口腔内写真・口腔内スキャン(iTero等)など被ばくのない資料も多く併用して、経過確認を丁寧に行います。

 

Q&A

 

Q. セファログラムで何がわかる?口の中を見るのと何が違う?

A. セファログラムは顎の骨格、歯の傾き、顔の縦横バランス、口元など、治療計画の根拠になる情報が得られます。

 

Q. セファログラムは治療中にも撮りますか?

A. 成長期や再評価が必要な場合などに、必要最小限で追加します。当院では概ね、年に1回は撮影し、治療計画の修正を行います。

 

Q. セファログラムを撮らない矯正も聞くが大丈夫?

A. 目的と症例によります。骨格評価や予測が重要な症例では、セファログラムが治療の安全性と説明の納得感に役立ちます。

 

Q. 子どもでも被ばくは大丈夫?

A. 当院では必要性がある検査だけを行い、条件も最適化します。心配な点は遠慮なくご相談ください。

 

 

まとめ

 

矯正治療は長期に渡ります。画像検査は、治療をスタートするための地図であり、途中で道がズレたときに早く気づくための安全装置でもあります。「矯正の精密検査って何をするの?」「セファロとは?」「矯正でCTを撮る意味は?」など、不安があれば遠慮なくご相談ください。

 

⭐︎関連ページ⭐︎

当院の初診相談について

本格矯正治療について

ワイヤー矯正治療の流れについて

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

American Academy of Oral and Maxillofacial Radiology. Clinical recommendations regarding use of cone beam computed tomography in orthodontics. Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol. 2013;116(2):238-257.

Kapetanović A, Theodorou C, Nilsson J, et al. Orthodontic radiology: development of a clinical practice guideline. Eur J Orthod. 2020;42(6):595-604.

Isaacson KG, Horner K, Whaites E. Guidelines for the Use of Radiographs in Clinical Orthodontics (4th ed.). British Orthodontic Society; 2016.

Ludlow JB, Timothy R, Walker C, et al. Effective dose of dental CBCT-a meta analysis of published data and additional data for nine CBCT units. Dentomaxillofac Radiol. 2015;44(1):20140197. 

Suomalainen A, Kiljunen T, Käser Y, et al. Effective doses from panoramic radiography and cone beam computed tomography. Dentomaxillofac Radiol. 2014.

American Academy of Pediatric Dentistry. Prescribing dental radiographs for infants, children, adolescents, and individuals with special health care needs. The Reference Manual of Pediatric Dentistry. 2024/2025 update.

Eslami E, Barkhordar H, Abramovitch K, Kim J, Masoud MI. Cone-beam computed tomography vs conventional radiography in visualization of maxillary impacted-canine localization: A systematic review of comparative studies. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2017;151(2):248-258.

Guerrero ME, Shahbazian M, Elsiena Bekkering G, Nackaerts O, Jacobs R, Horner K. The diagnostic efficacy of cone beam CT for impacted teeth and associated features: a systematic review. J Oral Rehabil. 2011;38(3):208-216.

Haney E, Gansky SA, Lee JS, et al. Comparative analysis of traditional radiographs and cone-beam computed tomography volumetric images in the diagnosis and treatment planning of maxillary impacted canines. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2010;137(5):590-597.

Edmonds M, et al. Ability of orthodontists to detect, interpret and propose management strategies for incidental findings on pre-treatment panoramic radiographs. Orthod Craniofac Res. 2025. 

Hlongwa P, Moshaoa MAL, Musemwa C, Khammissa RAG. Incidental pathologic findings from orthodontic pretreatment panoramic radiographs. Int J Environ Res Public Health. 2023;20(4):3479. 

Leung CC, Palomo L, Griffith R, Hans MG. Accuracy and reliability of cone-beam computed tomography for measuring alveolar bone height and detecting bony dehiscences and fenestrations. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2010;137(4 Suppl):S109-S119.

Molen AD. Considerations in the use of cone-beam computed tomography for buccal bone measurements. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2010;137(Suppl):S130-S135.

Kapila SD, Nervina JM. CBCT in orthodontics: assessment of treatment outcomes and indications for its use. Dentomaxillofac Radiol. 2015.

European Journal of Orthodontics. Development of a clinical practice guideline for orthodontically induced external apical root resorption. 2019;42(2):115-123.

ワイヤーもアライナーも、鍵は「装置の精度」|矯正治療を支える技工とは

 

「矯正装置って、どこで作っているの?」

「マウスピース矯正は設計が大事って聞くけど、何が違うの?」

 

こんにちは。茨城県石岡市、小美玉市、かすみがうら市、土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科です。

 

矯正治療は、歯を少しずつ理想の位置へ動かす治療です。実はその土台になるのが、一人ひとりに合わせて作られる装置の精度。同じ治療方針でも、装置のフィットや再現性が違うと、治療の進み方や安定性に差が出ることがあります。

今回は、矯正装置を作る「歯科技工」について、まとめてみました。ぜひ、最後までお読みいただけますと幸いです。

 

 

矯正治療は、装置で歯を動かす医療

 

矯正治療では、リンガルアーチ、拡大装置、機能的矯正装置、リテーナー、アライナーなど、目的に応じて装置を使い分けます。装置は「見た目」だけではなく、

どの歯に

どれくらいの力を

どの方向に

どのタイミングで

伝えるかを担う、いわば治療の心臓部分です。

だからこそ、矯正治療は、失ったものを補う治療ではなく、今ある歯をより良い位置へ整えて将来のQOL向上に貢献する治療であり、装置の精度が重要になります。

 

↑ 矯正装置は既製品ではなく、技工士さんの手によって作られています。装置の精度が治療の精度に強く関わります。

 

 

「装置の精度」とは具体的に何か

 

患者さんに伝わりやすいように、精度を3つに分けて説明します。

 

フィット(適合)

装置が歯や歯列にズレなくはまること。

適合が甘いと、装置が浮く・外れやすい・痛みが出る・狙った力が入らない、などにつながります。

 

再現性(品質管理)

同じ設計でも、作り方や材料管理で結果が変わります。

矯正は長期治療なので、途中の修理・再製作が必要になることも。再現性が高いほど、治療がスムーズです。

 

目的どおりの機能(力のコントロール)

例えば拡大装置なら「どこをどれくらい拡げるか」、リテーナーなら「どこを保持し、どこを許容するか」。

装置の目的が形として正しく表現されているかが治療結果に影響します。

 

 

 

矯正歯科における「歯科技工」の役割

 

一般歯科の技工と違い、矯正の技工は「歯を動かす/保持する」ための装置が中心です。

代表例として、

リテーナー(保定装置):治療後の歯並びを安定させる

拡大装置・リンガルアーチなど:成長や歯列の状態に合わせて設計・作製

模型・マウスピース関連:精度管理(資料の扱い方、変形防止、工程管理)

などがあります。

患者さんから見えるのは装置の一部ですが、裏側には「精度を作り込む工程」があります。

 

 

マウスピース矯正時代に、設計が重要な理由

 

アライナー治療は、ワイヤー矯正以上に、デジタル上の治療計画(設計)が治療の質を左右します。なぜなら、アライナーは基本的に「装置に組み込まれた動き」を順番に実行していく治療だからです。

どの歯を先に動かすか

どれくらいの移動量にするか

途中でどんな工夫(保持・回転・圧下など)を入れるか

こうした設計思想が、装置の形に反映されます。

 

今後は海外で進んでいるように、医院内で製作するインハウスアライナーなど、技工とデジタルの融合領域がさらに広がる可能性があります。

 

 

院内で装置を作るメリット・注意点

メリット

修理・再製作のスピードが上がりやすい

診療室での装着状況を見て、次の製作にフィードバックしやすい

クリニックの治療方針に合わせた細かな調整が可能

↑ 装置の適合の確認、治療方針を設計に落とし込むことも容易になります

 

 

注意点

品質管理(材料・工程・衛生)が重要

経験と教育体制がないと、再現性が落ちるリスク
→ だからこそ矯正歯科では、診療側と技工側の連携・教育が大切になります。

 

 

 

歯科業界向け:なぜ「矯正×技工」は未経験が多いのか

 

歯科技工士養成課程では、矯正装置に十分な時間が割かれないこともあります。一方で矯正歯科は、装置の目的・力学・臨床の流れが密接につながるため、“現場で学ぶ”要素が大きい分野です。

矯正医側には装置を自作して学ぶ文化もあり、診療と技工を行き来しながら精度を高める発想が根付きやすい領域、とも言えます。

 

⭐︎【矯正歯科×歯科技工士】仕事内容について(募集も行っております)

 

 

まとめ

 

矯正治療は、ドクターの診断や治療計画だけでなく、装置の精度によって治療が支えられています。

ワイヤーでもマウスピースでも、装置は「治療を実行する道具」。その裏側には、目立たないけれど重要な技工の仕事があります。

当院でも、診療と技工が連携しながら、患者さんの治療が安全に、確実に進むように体制づくりを進めています。

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

 

 

 

矯正治療と親知らず:歯並びは悪くなる?抜くタイミングは?【茨城県石岡市の矯正歯科医院・石岡みらい矯正歯科】

 

「親知らずで歯並びが悪くなるって本当?」

「矯正するなら親知らずはいつ抜くのが正解?(矯正前?矯正中?矯正後?)」

「親知らずを抜いた後、矯正治療に支障はある?」

 

こんにちは。茨城県石岡市・小美玉市・かすみがうら市・土浦市の矯正歯科医院、石岡みらい矯正歯科 です。

 

今回は、患者さんから質問を受けることの多いテーマである、歯並びと親知らずについて、整理してお伝えさせていただきます。

⭐︎この投稿の概要は動画でもご覧いただけます⭐︎

 

親知らずが歯並びに影響を及ぼすことはある?

 

 

結論から言うと、影響することはある、とされる一方で、よく言われる 「親知らず=前歯がガタガタになる原因」 については、はっきりした結論が出ていません。

 

 

叢生との関連

 

「親知らずが生える力で前歯が押されて、下の前歯がガタガタ(下顎前歯叢生)になる」という説明を見かけますが、過去の調査では、 親知らずを予防的に抜けば前歯のガタつきを防げる、と言い切れる根拠は強く出ていません。ランダム化比較試験では、前歯の混雑を防ぐ目的での親知らず抜歯は正当化できない、という結論が示されています。

また、系統的レビュー(複数研究のまとめ)でも、親知らずと矯正後の下顎前歯の後戻り(ガタつき)の関係は、結論が割れやすく、限定的と整理されています。

さらに、成長や加齢に伴う「自然な変化」として、親知らずの有無だけでは説明できない 遅発性の前歯叢生も知られています。

↑ 下顎前歯の叢生は、親知らずだけではなく、顎の骨の幅の変化など、色々な要因が影響を及ぼしています

 

 

奥歯との関連

 

臨床的に見逃したくないのは、一本手前の奥歯(第ニ大臼歯)に起きるトラブルです。

 

下顎:親知らずが原因で「手前の奥歯」が虫歯になる(第ニ大臼歯の遠心う蝕)

とくに、斜め(近心傾斜)に埋まっている親知らずは、手前の奥歯の後ろ側が磨きにくく、虫歯リスクが上がります。複数の調査で、第ニ大臼歯の遠心う蝕の有病率や、リスクが高い埋まり方(近心傾斜など)が示されています。

↑ このように前に倒れていて、間に汚れが溜まりやすい場合は、注意が必要です

 

 

下顎:手前の奥歯の歯根吸収(外部吸収)が起こることがある

親知らずが第ニ大臼歯に接触している場合、CBCT(歯科用CT)で初めて分かるような、歯根吸収が見つかることがあります。この吸収によって、第二大臼歯の歯根が一部失われてしまうと、回復は見込めず、今後の歯の保存に影響が出ることがあります。

↑ 親知らずが第二大臼歯に接触し、歯根吸収を及ぼすことがあります(イメージ)

 

 

上顎:親知らずの位置により、第ニ大臼歯の清掃不良・虫歯・歯周トラブル

上顎でも、親知らずの位置や萌出状態によって清掃性が落ち、炎症や虫歯のきっかけになることがあります。

また、文献的にははっきりとした報告は少ないですが、第二大臼歯が外側にずれてしまうなど、咬み合わせへの影響が出る症例が多いと、個人的には感じています。

↑ 保定観察中に親知らずに押されてしまい、第二大臼歯が外側にずれる症例を経験しています

 

 

親知らずの抜歯のタイミング

 

矯正治療を検討する際に、親知らずの抜歯のタイミングで悩まれている方も多く拝見しています。お勧めする時期は、「目的」と「状態」で変わってきます。

 

矯正治療前に抜くことが多い場合

 

親知らず周囲に 腫れ・痛み(智歯周囲炎) を繰り返す

第ニ大臼歯に 虫歯や歯根吸収の疑い がある

矯正の計画上、将来的に抜歯する可能性が高い(清掃性が悪い、水平埋伏など)

 

こうした場合は、矯正装置の装着前に整理しておくと、治療がスムーズです。

(ただし急いで抜くのが常に正解ではなく、リスク評価が必要です。)

↑ 特に智歯周囲炎(痛みを伴う場合)は、早めにかかりつけ歯科に相談するのをお勧めいたします

 

 

矯正治療中に抜くことが多い場合

 

矯正中に親知らずが原因で 奥歯が磨きにくくなった、腫れた

移動計画が進み、抜歯の適切なタイミングが来た

口腔外科の先生と相談して「今なら治療に影響が少ない」と判断できた

 

矯正治療中でも抜歯は可能です。

一方で、抜歯直後は口が開けにくい(開口障害)・腫れ・痛みが出やすい時期があるため、調整日(ワイヤー交換やアタッチメント処置など)と近すぎる日程は避けるのが無難です。

 

矯正治療後(保定中)に抜くことが多い場合

 

まず矯正を優先し、親知らずは経過観察していた

仕上がった後に、親知らず由来のトラブル(虫歯・炎症・清掃不良)が出てきた

将来のリスクを踏まえて、抜歯を検討した

 

矯正後に抜くことも普通にあります。

「矯正が終わったら必ず親知らずを抜くべき?」という質問は多いですが、一律ではありません。矯正後の下顎前歯の後戻りと親知らずの関連は、多くの研究調査でも解釈が分かれます。

 

 

親知らず抜歯後、矯正治療に差し障りはある?

 

矯正治療そのものができなくなることは基本的にありません。

 

ただし抜歯後しばらくは

 

口が開けづらい

腫れて頬が痛い

咀嚼がつらい

 

といった理由で 受診(調整)を避けた方がよい時期があります 

当院では目安として、術後の痛みや開口が落ち着いてから(個人差あり)調整日を組むことをおすすめしています。

※抗菌薬や鎮痛薬の影響、抜歯の難易度(埋まり方)でも回復は変わります。

 

また下顎の親知らずでは、まれに 下歯槽神経(下唇のしびれ) のリスク評価が重要になります。年齢や埋伏方向、画像所見がリスク因子として整理されています。

 

 

親知らずが使える場合もあります

 

親知らず=不要、ではありません。

たとえば、

 

第一大臼歯を過去に失っていて、親知らずを活かす可能性がある

矯正計画によって、親知らずの萌出スペースや位置が改善する可能性がある

 

実際、矯正治療(特に小臼歯抜歯を伴う治療)で、第三大臼歯の萌出スペースや位置が変化し得ることが報告されています。

「抜く・抜かない」は二択ではなく、将来使えるかもしれない、という視点も含めて、検査して判断するのが現実的です。

 

当院では一般的に、

パノラマ・セファロ(必要に応じてCT)で位置・リスク評価

第ニ大臼歯への影響(虫歯/歯根吸収/歯周)をチェック 

抜歯リスク(神経・上顎洞など)も含めて説明 

矯正の治療計画(動かし方・装置・期間)に合わせて抜歯時期を調整

という流れで決めています。

 

 

Q & A

 

Q. 親知らずは歯並びを必ず悪くしますか?

A.必ず、ではありません。

前歯がガタガタになる原因は多因子で、親知らずだけで説明できないことも多いです。

 

Q. 矯正するなら親知らずは全員抜いた方がいい?

A.全員ではありません。

トラブルが出ている、あるいは、出る可能性が高い場合は抜歯が有利なことがありますが、無症状の埋伏歯をどう扱うかは議論があり、経過観察という選択もあります。

 

Q. 矯正中に親知らずが痛くなったらどうすれば?

A.まずは状況確認です。腫れが強いときは無理せず、口腔外科やかかりつけ歯科と連携して対応します。調整日は変更した方がよいこともあります。

 

Q. 親知らずを抜いた後、矯正の調整はいつなら大丈夫?

A.個人差がありますが、目安として、痛み・開口が落ち着いてから。抜歯直後は開けづらさが出やすいため、調整日と近接させないのが無難です。

 

Q. マウスピース矯正(インビザライン等)でも親知らずは関係ありますか?

A.関係あります。

装置の種類よりも、親知らずの位置・炎症・清掃性・第ニ大臼歯への影響の方が重要です。

 

Q. 親知らずを残すなら、何を気をつければいい?

A.定期的なチェックが大切です。特に「斜めに埋まっている」「第2大臼歯の後ろが磨きにくい」タイプは、虫歯や歯根吸収を早期に拾う必要があります。

 

まとめ

 

・親知らずが 前歯を押して叢生になる という話は、強い根拠があるとは言いにくい 

・ただし、親知らずが、第ニ大臼歯の虫歯・歯根吸収 などに関与することはあり得る 

・抜歯のタイミングは 矯正前・中・後いずれもあり得るが、状態と目的で決める

・抜歯後は一時的に 開口障害・痛み があり得るので、受診日は調整すると安心 

・「抜く/残す」どちらも選択肢。検査して、リスクを見える化して決めるのが大切

 

————————————————————————

当院では石岡市をはじめ、土浦市・水戸市・つくば市・小美玉市・かすみがうら市・鉾田市・笠間市など、茨城県内のさまざまな地域から患者さまにご来院いただいております。日本矯正歯科学会認定医と日本専門医機構矯正歯科専門医が在籍しています。

電車・お車ともにアクセスしやすく、県内広域からのご相談も歓迎しております。

石岡みらい矯正歯科 院長:丸岡亮(歯学博士)

茨城県石岡市国府4-5-4

TEL:0299-24-4118

最新情報は 公式Instagram、youtube でも発信中!ぜひフォローをお願い致します!

 

       

 

List of probably useful references

Lyros I, et al. The Effect of Third Molars on the Mandibular Anterior Crowding Relapse after Orthodontic Treatment: A Systematic Review. Dent J (Basel). 2023;11(5):131.

Harradine NW, Pearson MH, Toth B. The effect of extraction of third molars on late lower incisor crowding: a randomized controlled trial. Br J Orthod. 1998;25(2):117-122. 

Žigante M, Pavlić A, Morelato L, Vandevska-Radunovic V, Spalj S. Presence and Maturation Dynamics of Mandibular Third Molars and Their Influence on Late Mandibular Incisor Crowding: A Longitudinal Study. Int J Environ Res Public Health. 2021;18(19):10070. 

Cheng HC, Peng BY, Tam KW. Impact of third molars on mandibular relapse in post-orthodontic patients: A meta-analysis. J Dent Sci. 2018;13(1):1-7. 

Dyer KC, Vaden JL, Harris EF. Relapse revisited―again. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2012;142(2):221-227. 

Little RM. The irregularity index: a quantitative score of mandibular anterior alignment. Am J Orthod. 1975;68(5):554-563.

Ghaeminia H, et al. Surgical removal versus retention for the management of asymptomatic disease-free impacted wisdom teeth. Cochrane Database Syst Rev. 2020;5:CD003879.

Revuelta-Cortés P, Cortés-Bretón Brinkmann J, Argandoña-Flores M, et al. Prevalence of distal caries in second molar associated with impacted mandibular third molar and the position and level of impaction: a systematic review and meta-analysis. Clin Oral Investig. 2025;29(1):83. 

Ma Y, Mu D, Li X. Risk factors for root resorption of second molars with impacted third molars: a meta-analysis of CBCT studies. Acta Odontol Scand. 2023;81(1):18-28.

Oenning ACC, et al. External Root Resorption of the Second Molar Associated with Third Molar Impaction: A Comparison Using Cone-Beam Computed Tomography. J Oral Maxillofac Surg. 2014.

Sarikov R, Juodzbalys G. Inferior alveolar nerve injury after mandibular third molar extraction: a literature review. J Oral Maxillofac Res. 2014;5(4):e1.

American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons. Management of Third Molar Teeth (White Paper). AAOMS; 2024.

National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Guidance on the Extraction of Wisdom Teeth (TA1). NICE; 2000.

Miclotte A, Grommen B, Cadenas de Llano-Pérula M, et al. The effect of first and second premolar extractions on third molars: A retrospective longitudinal study. J Dent. 2017;61:55-66. 

Zhu J, et al. Comparison of postoperative outcomes between envelope and triangular flaps after mandibular third molar surgery: A systematic review and meta-analysis. J Oral Maxillofac Surg. 2020.